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勉強する価値あり!就職、仕事や生活にも役立つFP資格の内容とは

FP(ファイナンシャル・プランナー)とは、個人のお金に関わる様々な問題への提案や資産設計などを行う専門家です。彼らは、顧客の家族構成、財政状況、ライフスタイル、今後の生活目標や夢などを踏まえて、快適な生活設計を描けるような助言や資金計画を顧客に提案します。

つまり、FPは顧客が望む生活を実現するためのお金のやりくりや使い方などを設計して提案する人といえます。そのFPの資格には、国家資格のファイナンシャル・プランニング技能士と民間資格のAFP認定者やCFP認定者(NPO法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会)などがあります。

FPの資格を取得するためには、ライフプランニング、資金計画、社会保険、公的年金、リスクマネジメント、各種保険、金融資産投資、税金、不動産や相続・事業承継、などの幅広い分野の基礎知識を勉強する必要があります。

このようにお金に関連する様々な分野の知識を勉強することになるので、生活や仕事、また、他の資格取得の勉強にも役立つのです。

生活に役立つ

自身がFPの資格を取得するほどの知識を得たなら、自分でライフプランを描きそれを達成するためのお金の準備や運用方法も考えることができるため効率的に目標へと進むことができます。

例えば、10年後に土地を購入して新築を建設するという目標を立てた場合、その10年後に必要となるコストの計算や必要資金を調達するための資金計画を立てる必要があります。

10年後の土地の価格の計算、今後10年間の家庭の収入と支出の計算、現在の預金などの資産の見直しや新たな資産の検討、そして、現状の収入で補えない資金の最適な調達方法などを自分自身で検討することができます。

その結果、FPの知識のない一般の方よりもその10年間の資金の確保を効率的に行い実現することができるのです。

また、年金の基本的な知識は、将来の年金の受取額の計算に役立ちます。もし計算して将来受給できる年金額が少ないと判明すれば、今から退職後の生活の安定に向けた適切な準備を自分で検討することもできます。

さらに、保険に関する知識もあるので、現在の生命保険も老後の生活を見越して最適なものへと自分で見直していくこともできます。

仕事に役立つ

FPの資格を取得するためには、株式・債権・金融派生商品などの金融資産、生命保険・損害保険などの各種保険、不動産取引・不動産の売買に関する税金などの知識を勉強することになるので、金融機関、証券会社、各種保険関連企業、不動産関連企業などで直接的にFPの知識が仕事に役立ちます。

例えば、銀行などでも金融商品を多く扱う時代になっているので、株式や債券に関する知識も仕事上大変重要になっています。どのような業界の銘柄が有望であるか、どのような要因で株価が上下するのか、どのようなリスク分散をはかるべきか、などの助言をする場合に役立ちます。

また、不動産にまつわる案件では、不動産取引やその売買で発生する問題について相談を受けるのに役立ちます。さらに、資金繰りや資金調達に関する案件で、現在の加入している保険の見直しや新たな保険の検討に関する助言にも役立ちます。

こうした仕事に役立つという点と、FP資格が消費者から評価され始めているという点を理由として、従業員にFPの資格を取得させる企業や取得を支援する企業も増加しています。さらに、新規学卒採用や中途採用に関して、FP資格取得者を評価する企業も増えています。

他の資格取得の勉強に役立つ

FP資格やその業務は他の資格との関連性が高いです。そのため他の資格で勉強する範囲もFPで勉強する範囲と類似したところも多く、その資格取得の勉強にも少なからず役立つ部分があります。

例えば、宅地建物取引主任者資格試験では、不動産売買の取引、都市計画法や建築基準法などの法令、不動産売買に関する税金や不動産価格の評価、などに関する知識が問われますが、FPでの知識が役も立ちます。

また、証券外務員資格(俗称)では、金融商品取引法や投資信託などに関する法令、株式や債券などの金融商品や業務、証券税制やデリバティブ取引などの知識が問われますが、そうした点でもFPの知識が役に立ちます。