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新入社員に求められていること、出オチを回避する為の心構え

春から新入社員として社会人の第一歩を踏み出す方へ是非頭に置いておいて欲しいことがあります。それは会社側や上司が新入社員に求めることです。正直、熱意とやるきが周囲の思いと噛み合わず出オチ同然な行動を取ってしまいいきなり辞めたくなる方も少なくありません。正直私も会社に入りたての頃は自分のやる気と周囲の期待にギャップがありいろいろ空回りを続けた記憶がありますね。

そこで今回は自身の経験も絡めながら会社側の認識を踏まえて入社時に持っておくべき心構えなどををご紹介させていただきたいと思います。

新入社員は最初のうちは将来のための投資コスト

パートや契約社員、期間社員などは即戦力として採用しますが、新規正社員は最初はきちんと育てることから始める会社が多いです。ですので新入社員に最初から結果を求めたり、直接利益を産む事に繋がる仕事をさせることはそれほどありません。

つまり会社側にとって初任給などはその時の採算に見合うものではなく投資コストのようなものなのです。仕事での失敗も最初のうちは教えた側の責任の所在が大きくなりますし、余程のルール違反や不利益行為をしない限り、指導者はともかく直属上司などから必要以上に怒られることは比較的少ないですね。

無論2年目以降はそうもいきませんが、新入社員に甘い企業は多いです、特に大企業だと育成マニュアル等もありますし、それを”期待されていない”と誤解することは避けましょう。

入社当初の動き方

概ね会社の育成方針通りの動き方で問題ありません。最初から能動的(自ら考えて行動すること)に動いていては、監督者の管理が困難になりますし、一歩間違えれば使いづらい社員という印象すら与えてしまう恐れがあります。

そこである程度自分に裁量、又は多少なりとも責任を持てるようになるまでは、周囲をよく観察し、どのような行動が評価に結びつくのかを考え近い将来の自分にとって良い働き方を固める期間としましょう。いわゆる準備期間というわけですね。

自分がやりたいことはまず与えられたことをきちんとこなしてから主張する

社内における行動力も発言力も、会社で出した成果や働き方に比例して向上していきます。いきなり自分がああしたい、こうしたいと思っていてもすぐに口を出すのは得策ではありません。もちろん相手から「どうしたい?」か問われた時はハッキリと告げるべきですが、少なくとも教育、訓練期間中は自分の意思を過度に主張するのは控えるべきですね。

”会社から必要とされていないのでは?”と考えるのは早計

会社から必要とされていないと思い込むことはとても危険です。やる気を損なうのは勿論のこと不安からミスが生まれますし、色々と無理が生じてしまいます。逆に考えてみれば、最初から新入社員の能力を必要としないと正常に機能しない会社なんてその場凌ぎを続けている将来先行きの不安な企業でしょう。極端に言えば新入社員は最初のうちはいてもいなくても、大して影響のない職場こそ正常なのです。一年目から自分の在り方について過度に悩むのは結果的に無用の心配である事が多いのです。

人間関係の構築こそ最初が肝心

新入社員というだけで周囲から目立ちますし、色々な人から声を掛けてもらいやすいです。心配もしてくれますし、気も使ってくれます。ですので新入社員であることは様々な人とコミュニケーションをとる為の最強のアドバンテージといっても良いでしょう。

実際、職位が低いうちは会話することもないような役職の高い上司でも新入社員のうちは会話する機会もあるでしょうし、最初のうちしか接点がない人なども存在すると思います。チャンスを無駄にすることなく積極的にコミュニケーションをとっていただきたいですね。

基本的なルールこそ重視する

先で述べたように、新入社員というのは目立つものです。ですので最初のうちはちょっとした行動でも色んな人に見られていると認識しておくべきでしょう。もちろんミスしたり失敗したりするのは、「新入社員だから無理も無い」という認識がありますので、過度に気にする必要はないのですが、”言葉遣いや””遅刻”など基本的ことで悪い印象を与えてしまうと、目立つ分自分への不利益や低評価は否めませんね。

結局のところ、新入社員は大企業になればなるほど最初は”お荷物”なのです。中には少数精鋭の中小企業で最初から即戦力を期待する会社もありますが、それはあくまでも同種業務経験者として採用する中途入社ですので、新卒の人最初はそういうものだとある程度は割り切らないと自分自身に折り合いがつかなくなるかもしれません。

仕事を学ぶにしても先輩が新入社員に教えながら作業すると通常の数割程度しかこなせませんし、その間は2人でも1人前の仕事が出来ない状態なのですので、最初から役に立とうと思わず少しでも早く役に立てるようになるという認識でいたほうが双方の思いが合致しやすいでしょう。