転職面接の質問は何を聞かれているのか?また採用される人物像は?
中途入社の採用試験は、新卒の採用試験とは異なり、履歴書の他に職務経歴書の提出も求められ、面接では過去の職務経験について面接官から質問されます。
第二新卒や未経験者採用の場合を除き、中途採用は即戦力を求められていますので、過去の職務内容や人柄について細かくチェックをされます。
転職面接の質問は何を聞かれているのか?また採用される人物はどのような人柄なのか?を説明いたします。
面接官が採用を決める志望者は?
転職面接で面接官が採用を決定する志望者の要素はこの2つです。
- 入社後のビジョンがあるか?
- 職場の雰囲気・会社の方針に一致する人物か?
入社後のビジョンはありますか?
面接では、簡単な自己紹介と今までの職歴について質問がありますので、履歴書や職務経歴書に記載した内容を1分30秒程度にあらかじめまとめておきます。
そして志望動機の質問の際に、入社後のビジョンを持っていると、話し方に熱意が加わり、志望動機に明確な目的を含むことができます。
志望動機の模範例は「自分は今は○○の仕事をしているが、今の会社では出来ないので、御社に入社し△△な仕事をさせていただきたいと思います。」です。
この模範例には、①今の会社の退職理由 ②新しい会社の志望理由 の2つが含まれています。また、他の会社ではなくこの会社で働きたいという要素も加えて話をしましょう。企業研究をしていることのアピールにもなります。
まとめると、転職面接では ①今の会社の退職理由 ②新しい会社の志望理由 の2つを事前に用意しておきましょう。
今の会社の退職理由は新しい仕事に携わりたいという前向きな内容にしてください。給料が安い、休みが少ない、上司と性格が合わない等の後ろ向きな退職理由はNGです。
職場の雰囲気・会社の方針に一致していると思いますか?
通常採用試験は、会社により回数は異なりますが、複数回面接を行います。
【一般的な面接例】
- 人事面接
- 採用部署の責任者(部長、課長クラス)との面接
- 役員面接
人事面接では「志望者は会社の雰囲気に合っているか?」を確認されます。会社の雰囲気と違う人は頑張っても採用されにくい傾向にあります。志望企業のホームページの社員紹介等を見て、自分はその会社の雰囲気に合いそうか確認しておきましょう。
例えば社長が若い場合は、社員の平均年齢も低く、活発な会社の傾向があります。(所謂ノリの良さが求めれます。)
採用部署の責任者(部長、課長クラス)との面接では、「その職場に配属になった際に、あなたの上司、部下とのコミュニケーションが円滑に進むか」を確認されます。
もちろん目の前の面接官兼所属部署の責任者があなたといっしょに働きたいと思うかも、重要な採用の要素になります。
この面接に関しては事前準備による対策がありません。採用部署の責任者を予め確認することは困難だからです。
よって、こちらも上司となる人物の面接をさせていただきましょう。採用になり配属された後にはおつきあいが長くなる相手ですので、人となりをこちらも確認しておきましょう。
役員面接では、「会社の方針に従える人間か?」を確認されます。「我が社はこのような会社方針を定めていますが、問題ないですか?」とずばり確認される場合もあります。
ここは入社後に後悔しないために正直に答えるべきだと思いますが、その場で判断がつかなければ、肯定的な答えをしておきましょう。あいまいな態度では不採用になる可能性があります。
肯定的な答えをしたけど後日思い直して、入社をお断りすることも出来なくはありません。
会社方針は、企業のホームページの会社概要、企業情報等に掲載されていますので、面接前に必ず確認しておくことをお勧めします。
企業規模による各面接の重要度
大企業、中堅企業の面接では採用部署の責任者(部長、課長クラス)との面接の比重が大きいです。現場責任者が是非採用したいということであれば、その意見が重用されます。この面接の手ごたえがイマイチだとまず不採用で終わることが多いでしょう。
ベンチャー企業等社員数の少ない会社は社長の意向が強いので、人事、現場面接と上手く進んでも役員面接で不採用の場合があります。
それぞれの面接で重視されるポイントがあります。会社の規模も考え企業研究を行い、事前に話す内容を考えておきましょう。
人生を振り返る
転職の採用面接は、対学生ではなく、対社会人同士の面接になります。過去の実績、仕事に対する考え方を聞かれます。
今までの経験から学んできたこと、培ってきたスキル、そして転職と言う新しいフィールドで自分がやりたいこと、この3つに一貫性があると採用を勝ち取ることが出来るでしょう。