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社内教育の重要ポイント ~チームの成長とは人の成長だ!~

日頃から、社内トレーニングが盛んな会社は「人」の成長を大切にしている。それは、「人」が何よりも会社の財産と考えているからだ。会社はチームの集合体であるからこそ、個々のチーム能力が高く問われる。

チーム能力の高さは、「人」の力によって左右されるのだ。普段からトレーニングマニュアルが充実しているとか、専用の講師がいる環境ならともかく、ピンポイントで今必要な教育を実施することはなかなか難しい。

そこで、ステップとしてどういった教育(トレーニング)をしたらよいのか、まずは参考までにお知らせしたい。

ファーストステップ 〜キックオフミーティングを開こう〜

「キックオフミーティング」とは、プロジェクトや部署の始まりの際に、自己紹介をしたり、目標や達成意義や計画を発表したり役割分担をする場だ。「トレーニング」という意味では少し外れるが、最初のステップとしては非常に重要だ。

ここでリーダーはきちんとチームのベクトルを示し、やらなくてはいけない事を説明し、そのために必要なトレーニングをする旨を伝える。役割の分担などをしても良いだろう。

ここのステップが欠けてしまうと、なんのために自分が存在して働いているかの感覚が鈍り、責任感が薄くなってしまう場合が多い。きちんと個々の存在意義と必要性を説明しておこう。

セカンドステップ 〜コンプライアンス教育の充実を図る〜

次にチーム力をアップするために行ってほしいトレーニングとして、コンプライアンス教育があげられる。チーム内の連帯感や責任感をさらに上げるためには不可欠だからだ。コンプライアンス教育は、繰り返し実施することが非常に重要だ。少なくとも半年に一度は機会を持ってもらいたい。

ポイントとしては、「①会社へのリスクヘッジ」「②個人へのリスクヘッジ」の2点を重点に行うことだ。

①は、個人情報の保護や、会社情報の重要性を中心に実施したい。ニュースを賑わせた事項を例にとり、どこに問題があったのか、どうやったら防げたかなどをディスカッションするとよい。

また、②に関しては、セクハラ・パワハラ等ハラスメントに関する内容と、公私のけじめ(TwitterやFacebook等SNS投稿に関する内容など)に関する話題を是非とも入れてほしい。

①②ともに、インターネット上などに情報はたくさんあるため、トレーニング用の資料作りには困らないと思う。

サードステップ 〜個人の弱点を分析したフォローアップトレーニング〜

チームで動き始めてしばらくすると、必ず個人の長所や弱点が見えてくるはずだ。弱点をそのままにしておくと、思わぬトラブルの元になることも多い。リーダーは見て見ぬふりをせず、必ず把握し対策しておきたい。

個人の教育やチームの管理には、ぜひとも「PDCAサイクル」を取り入れてほしい。

  • P(Plan) 実績などを元にこれからの計画を立てる
  • D(Do) 立てた計画に沿って業務を実施する
  • C(Check) 実際の計画に沿っているか、外れていないかの確認
  • A(Action) 必要に応じて修正やフォロー(教育)を実施

上記のように、一連のサイクルを回す。サイクルが1周したら、反省点を踏まえ次のサイクルへ、という流れだ。

これらの計画を持てていないと、チームとしての方向性がぶれてしまう。途中でなんの根拠もなく方向性を変えてしまっては、部下たちが迷うことになる。迷いは良い結果を生まないので、リーダーはしっかりと計画を立て、それに沿っているか管理し、外れているなら修正のための教育をすることが仕事となる。

以上、3つのポイントとして教育のステップの一例を挙げてみた。もちろん会社によって規模も求められるスピードも異なることと思うが、上記の3つはどれに対しても比較的当てはまるはずだ。

この3ステップは、「人の力」をアップするために必要になってくる。会社にとっての人の力とは、何よりも重要なことだと思う。個人の責任感アップはなかなか広く浸透することは難しい。だが、少なくとも「私一人がいなくても大丈夫だろう」「私くらいがこれをやっても大丈夫だろう」という意識は少なくなってくるのではないか。

ぜひとも参考にしていただき、強いチーム作りの礎にしていただきたい。