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内定を辞退したい!どんな理由であれば穏便に断ることができるのか?

せっかくもらった内定を辞退する――。そう決めたら、内定をくれた企業に連絡をしなければいけません。怒られたらどうしよう?グダグダ説教されたらどうしよう?・・・そんなことを考えるだけで、なんだか気が重くなりますね。

なんとか角を立てず、穏便に済ませられる理由はないだろうか?そう考えるのは、まあ、仕方のないことなのかもしれませんが・・・。

「嘘も方便」は最悪の断り方

穏便に済ませるためなら、多少の嘘も許される――。本気でそう思っているのなら、勘違いもいいところ。仮に何か嘘の言い訳を仕立てて、内定辞退の連絡をしたとします。電話を切った瞬間あなたは思うでしょう。

「ほーらやっぱり、嘘も方便じゃん!」と。相手の人事担当者が、特に声を荒げることもなく内定辞退を受け入れたのですから、そう思っても仕方ありません。しかし、本当にその理由を信じたから、穏便に済ませることができたのでしょうか?

「この程度の理由で誤魔化せると思われるなんて、俺もなめられたもんだな」内心ではそう思って、失笑していたのかもしれません。もちろん、あなたの評価はこの時点で地に落ちることになるしょう。百戦錬磨の人事担当者をなめてはいけません。

小細工などせず、本当の理由を適切に伝えること

学生に内定を出すまでには、様々なプロセスがあります。それらの作業はかなりの気力体力を費やすもの。その上で出した内定を断るのですから、誠意ある態度で連絡することは基本中の基本に決まっています。

「何言ってんだ?学生の側こそ就活でヘトヘトなんだよ!」そんな声が聞こえてきそうですが・・・。相手は仕事として、就職希望の学生と対峙していることを忘れてはいけません。

つまり結果が評価に直結しているわけですね。内定辞退者が多ければ多いほど、人事担当者は責任を問われることになります。なぜなら、新卒を募集することは遊びでもなければ暇つぶしでもないからです。

会社の将来を担う優秀な新戦力を確保する――。これが、新卒採用において人事に課せられた命題です。それだけに幼稚な嘘や偽りを理由にされると、かなりムカつく気持ちは、いずれ社会人になれば分かります。そんな稚拙な真似をするよりも、他社に決めたのなら決めたと、きちんと伝えましょう。

具体的な社名を言うか言わないかは相手の反応次第

内定辞退の具体的な理由については、聞かれなければあえて言う必要はありません。しかし大概の場合は、聞かれることになるでしょう。もしも面接で「御社が第一志望です」を大アピールしていた場合。

「ウチが第一志望じゃなかったのかよ!?」と突っ込まれるのは明白です。その場合は、就職活動をする中で、就職を決めた他社のどんな点に強く惹かれたかを伝えましょう。

具体的な社名については、聞かれなければわざわざ言う必要はありません。しかし、聞かれたのに誤魔化そうとするのは、かえって感じが悪いもの。その場合は正直に話してもいいと思います。

間違っても「御社に比べてあっちはここが良かった」などという、比較をしてはいけません。もしも恨み節をクドクド言われてしまったら、そこはひたすら「せっかくの内定を辞退して申し訳ありません」という、殊勝な態度を貫き通しましょう。

人事担当者だって人の子です。内定辞退が続出して頭が痛いのかもしれません。それになによりも、社会に出ると、どこでどう繋がるか分からないもの。間違っても逆ギレなんてしないでくださいね。