企業が転職者に求めていること｜即戦力じゃないとダメなの？ - “働く”をもっと楽しく！仕事応援型ウェブマガジンJOBLY [ジョブリー]

新卒者と中途採用者には、どのような違いがあるのでしょうか？企業側から見ると、「新卒者は研修や育成が必要だから経費がかかる。中途採用者はある程度社会経験があるから、研修も育成も最小限で抑えることができるからコストがかからない」といったものです。

つまり、中途採用者には新卒者にはないメリットがあるということです。実際に、これから体勢を立て直して新しい事業に乗り出したい！というような勢いのある企業は、新卒者ではなく、中途採用者の即戦力となる人材だけを限定して募集しているケースが多く見られるのです。

どの企業でも人件費をできる限り少なくして、コストパフォーマンスのある人材を効率的に採用していくことができないと、生き残れないのです。特に経営を見直しスリム化を計画している企業では、積極的に中途採用者を募集しているケースが多いのです。

即戦力となる人材とは？

即戦力となる人材とは、どのような人材のことを指すのでしょうか？それは、「社会人としてのビジネスマナーや一般常識が身についている人材」というのが大前提で、採用後は、すぐに貢献できるような人材です。

自分が即戦力として活躍できる自信があるなら、その根拠を具体的にアピールすることで、ライバルと差をつけることができるのです。やはり、１番のアピールポイントとなるのは、即戦力となりうる経験や実績を持っているという点です。

この２つを職務経歴書や面接で上手にプレゼンすることができれば、極めて採用に近づくことができるのです。なぜなら、どの企業の採用担当者も、中途採用者に求めているのは、そのような経験と実績だからです。

もちろん、企業によっては仕事の能力だけでなく、ヒューマンスキルを高く評価してくれるところもあります。しかし、それは、面接官や人事担当者のタイプにもよります。

いくら素晴らしい人間性を持っている人でも、戦力となるまでに膨大な時間と経費がかかるようでは、やはり採用は難しいでしょう。

即戦力となる能力がなくても、それに関連付けられるような別の経験や実績、スキルがある場合は、それらを積極的にアピールすることが、採用を手にする堅実な方法です。

中途採用者を募集している企業の中には「未経験者可」としているところが多いですが、実際は、最低限の社会人経験がないと採用されるのは難しいです。最低限のビジネスマナーと一般常識に加えて、同業界、同業種での経験が最低でも１年以上あるのが望ましいでしょう。

稀ではありますが、新しい事業を始めるベンチャー企業などでは、本当に未経験者でも採用されることもあります。ただし、そのような企業は完全に能力主義なケースが多いので、成果を出すことができなければ解雇されてしまうことも多いのです。