本当に稼げるの?派遣バイトの良い点、悪い点、働き方まとめ
給料は高めに設定されていることが多いし、時間の融通が利くために自分の予定に合わせて入れそうな派遣バイト。
仕事内容も軽作業やサンプリングといった短期のものから、ホテルや販売など長期のものまで多岐に渡り、自分に合った職種を選ぶことができるのも魅力的です。
でもおいしい話には裏があるって言うし…となんだか怖くて尻込みしている方はいるのではないでしょうか。
この記事では、派遣バイトって実際どうなの?と疑問をもっている方に向けて、派遣バイト中の筆者がその実態を赤裸々に話します!
派遣バイトのいいところ
まずなんといっても高時給なところが多いです。それが顕著にみられるのがホテルやブライダルだったり、イベント系、食品の販売職(特にバレンタインなどの短期)だったりします。
見方によっては安定した仕事でないため高時給、ということでしょうが、そもそも安定して仕事に入れない人たちにとっては好都合ですよね。
次に多くの職種から自分の好きなものを選べたり、様々な仕事を掛け持ちしたりできるというメリットがあります。
普通のアルバイトなら自分に合わないと思っても、自分が抜けるとシフトが回らなくなったりして、簡単に仕事を辞めることができません。
新しい仕事を始めるのもまた面接から始めないといけませんよね。これはかなり面倒です。
派遣ならば派遣会社の人に自分の希望を伝えれば、配属先をすぐに変えてもらうことができます。
また、自分がいなくなっても別の人が入ってくれるから安心です。このように自分に合った仕事がなにか分からない、たくさんの職種にチャレンジしてみたい、と考える人に派遣はぴったりの職業だといえます。
また職場が変わることが多いので、たくさんの人と知り合いたい、閉じられた人間関係が苦手、といった人におすすめしたいです。
特にイベント系の派遣ではノリもよく楽しい人たちがたくさん集まっています。休みの日もみんなで集まって遊びにいったりすることもあり、友人関係もぐっと広がりますね!
反対にもくもくと作業したいという方には軽作業系の仕事を選択すればあまり話さなくてもすみます。
万が一人間関係でトラブルが起きても、早々に離脱できるのが派遣のいいところでしょう。
その他にもレアな仕事が回ってくることもあります。コンサートスタッフのアルバイトでは大物有名人がVIP席のお客さんよりも近くで見ることができたり、発掘調査の助手なんて仕事が回って来たりしたという話を聞いたこともあります。
ちなみに私は掃除機を一晩じゅう延々と動作確認するという何とも言えないアルバイトをしたことがあります。もう一生しないと思うので、ある意味でとても貴重な経験でした。
派遣バイトの落とし穴
時給(または日給)が高く設定されていても、なぜか手取り収入がそれほど高くないということがあります。
そこに派遣の落とし穴が隠されているのです。まずは、派遣会社から仲介手数料をがっつり取られているというケースです。
一般的に私たちが「派遣」と呼んでいる仕事には二種類あります。ひとつは「派遣」、もうひとつは「紹介」と呼ばれるものです。仕事内容は派遣も紹介も変わりません。では、なにが違うのでしょうか。
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「派遣」
- アルバイターの雇主が派遣会社
- 給料は派遣会社から支払われる
- 派遣会社から更に追加で手数料が取られることはない
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「紹介」
- アルバイターの雇主は派遣先の扱い
- 給料は派遣先から支払われる(例えばホテルで働いていたら、そのホテルが直接あなたにお給料を支払ってくれる)
- 派遣会社は紹介料として、あなたの稼いだ額から一定金額をごっそり引いてしまう
その額は1紹介ごとに毎回600円ほど。月ごとの限度は約1800円ですが、毎月これだけ引かれてしまうとかなりの金額になりますよね。
次に、交通費の問題が挙げられます。派遣では日ごとに職場が違うことも多く、時には家から遠いところまで行かなければならないこともあります。
しかし多くの派遣会社交通費規定支給のスタンスを取っているため、交通費の足が出てしまうこともあります。
しかも移動中に給料は出ません。したがって、時給が支払われない時間が増えて拘束時間のみが多くなります。
こういった仕組みを理解していれば、手数料を引いた本当の時給を計算することができたり、遠い派遣先はあらかじめ断ったりするなどの対処法を取ることができます。これらを分かっていないと、折角働いてもあまり収入が上がりません。
分からないことがあれば、派遣会社の人にきちんと尋ねましょうね。たいていの派遣会社の人は丁寧に説明してくれますし、きちんと説明してくれないところは信用できないところです。お仕事は断った方がよいかもしれません。
派遣バイトの仕事の流れ
まず、派遣会社に登録に行くことから始まります。
ネット上でも募集していますし、タウンワークなどの求人情報誌などにも情報は掲載されています。自分に合った派遣会社を見つけて、メールや電話でコンタクトを取りましょう。
登録説明会には基本的に履歴書、本人確認の書類、筆記用具、印鑑を持っていくことが求められます。
忘れ物をしないように注意してくださいね!ここでは面接をして、自分の予定を伝えます。
派遣の説明もここで詳しくされるため、時間は平均で1時間ほどかかります。時間は余裕を持ちましょう。これで派遣会社から仕事の案内が届くようになります。
双方の予定が合えば、いよいよ仕事始めです。ここでは一日の仕事開始から上がりまでの基本的な流れを説明します。各派遣会社によって微妙に流れが違うので、参考程度に見てみてください。
~家から派遣先まで直行直帰の場合~(イベント、軽作業に多いです) 1派遣会社に前日確認の連絡をする 2家を出る前に派遣会社に電話連絡を入れる 3勤務先に到着したら、その旨を派遣会社に連絡 4勤務開始 5上がった時に派遣先の担当者に勤務時間の確認とサインをもらう 6写メやファックスなどで勤務報告書を提出して終了
~最初に派遣会社に寄る場合~ (ホテル、ブライダルに多いです) 1事務所で出社確認と仕事の説明を受ける 2職場に移動して勤務開始 3上がった時に派遣先の担当者に勤務時間の確認とサインをもらう 4サインの入った勤務報告書を事務所で提出して終了
こういった流れになります。少し煩わしく感じられるかもしれませんが、きちんとアルバイターが出社しているかを確認するのにとても大切な手順となっています。
連絡を忘れると、派遣会社や派遣先に余計な迷惑をかけることになってしまいます。怠らないように気を付けましょう。
給料は日払い、週払い、月払いの3種類があります。また、手渡しや振り込みなど派遣会社によって様々なシステムがあるので、きちんと事前に確認しておきましょう。会社によってはどのタイプがよいか、アルバイターが選べるところもあります。
派遣バイトのまとめ
どうでしたか?これまで述べたように派遣バイトにはたくさんのメリットがあります。その反面、デメリットがあることも理解していることが大切です。
仕事をする上でいいように使われてしまうだけでは、肉体的にも精神的にもすり切れてしまいます。
この記事を通して、もっと多くの人が派遣バイトに対して正しい知識を持ち、快適に働けることを願っています。