情報の扱い方には要注意!仕事でSNSを使う時のポイント
SNSが非常に便利であることは、多くの人々に知られていることです。
また、SNSを仕事において活用している人も年々増加しており、特に「Facebook」は、自身のプロフィールなどを知らせるなど、名刺代わりにも使えるサービスとして多くの利用者が存在しています。
それにSNSは、使い方を間違えると仕事上のトラブルになることもありますし、仕事上の人間関係にも悪影響を与える場合があるので、便利なアイテムと言えども、利用するに当たっては非常に注意が必要です。
SNSを活用する際に、気をつけなくてはならないポイント
仕事の上でSNSを使うにあたって、特に気を付けなければいけない部分は、次の部分があります。
1.部外秘の情報について書き込みをしない 2.相手のプライベートに踏み込まない 3.知った情報を漏らさない
これらのことに気を付けてSNSを活用すれば、あなたのビジネスライフも充実するかもしれません。
どんな便利な道具であっても、使う人間がルールを守ったり、使うことによって生じる影響や効果を理解しておくことで、よりよい使い方がなされるようになるのです。
そもそもSNSは、完全に閉鎖されたネットワークではありません。いつでも、だれでも、どこでも掲載されている情報を読むことができることをしっかりと認識しておくことが欠かせません。
SNSは、閉鎖的なネットワークの中でやり取りができると勘違いをしている人も多いのですが、メッセージ投稿時の操作次第では、他のユーザーにも閲覧できる状況になります。
つまり、あなた自身が使い方を把握して使わないと、いわゆる「内緒話」が色々な人に漏れてしまうことがあるのです。
部外秘の情報はネット上に流すべきではない
仕事上の付き合いがある人と、SNSを通じて仕事の話をしたり、時には商談や部外秘の情報などをやり取りする可能性もあります。
ですが、部外秘の情報をSNSを通じてやり取りするのは、非常に危険極まりないことです。
また、部外秘の情報と言っても、書き込んだ文章だけではなく、やり取りした写真などにも部外秘の情報が含まれている場合がありますよね。
なにげなく、知り合いの会社の人々と懇親会を行って、居酒屋でその様子を撮影し、その写真をSNSでアップするということをする人も多いと思います。
しかし、自分自身にとっては「懇親会」であろうとも、SNS上にアップしてしまえば、それを見た人はどう受け取るかはわかりません。
あなた自身が考えるように「懇親会」と考える人もいますが、別の考え方を持つ人から見れば、「一緒に写っているあいつは我が社とも取引をしている男だ、別の会社とも仲良くしているのか」と、仕事上の関係に支障をきたす場合もあるのです。
何を持って部外秘と考えるかは個人差がありますが、少なくとも他人の行動がわかるような記事の掲載は、掲載前に一言断わっておくのが常識と言えます。
あと、特にFacebookでありがちなのが「いいね!」をされたことで、友達の友達にもプライベートの情報が流れる可能性を、情報を発信した自分自身が忘れていることです。
自分ではしっかり情報を守ったと思ったつもりでも、友人がいいね!をしてくれたことで、プライベートの情報が第三者に流れてしまうことがあるのです。
だからこそ、仕事が関わってくるような情報は、SNSを使ってやり取りするのは危険だと言えるのです。
相手のプライベートに踏み込まない
SNSといえば、人によっては仕事のことも書くし、プライベートのことも書く場合があります。
もちろん、それが悪いわけではありません。自分の書きたいことを、人に迷惑をかけない範疇で書くというのなら、何の問題もありません。
ですが、相手のプライベートに対して、いろいろと詮索をしたり、割り込んであれこれ語るというのは、仕事上の付き合いの人であれば、少し遠慮した方がいいでしょう。
プライベートについて書いているのは相手だし、相手が「コメントされること」を期待して書いているのだから、特に問題はないと考える人もいると思います。
しかし、相手はSNSに記事を書いていても、どういう意図でそれを書いているのかがつかめないことがあります。
例えば、明らかに会社の同僚間のゴルフコンペのことを書いてあったとしても、全く部外者のあなたがあれこれ書くと、行動への批評をしているように勘違いされることもあり得ます。
ですから、いくら先方が自主規制をしていて、それをクリアした情報を自己発信しているとしても、その扱いは十二分に気を付けた方がいいでしょう。
何でもかんでも書いてリアクションを起こすのではなく、相手の雰囲気を見て、あいさつや単純な相槌程度のコメント程度に控えておく方がいい場合もあるということを覚えておきましょう。
あと、SNSには直接メッセージを送る機能もあるので、どうしてもSNSを活用したいのであれば、コメントや掲示板への記載ではなく、直接メッセージを活用することをお勧めします。
自分のプライベートをSNSに書くということ
先ほどは、相手のプライベートに関する注意事項について紹介しましたが、自分自身がSNSにプライベート情報を書き込む時も、注意すべき点はあります。
まず、先ほどの例と同様に、一緒に過ごしている人のことについて写真を掲載したり、文中で一緒にいることを明かすのは注意しなくてはなりません。
それぞれの都合によっては、その時にそのような過ごしかたをしていたということを知られたくないという人もいるはずです。
例えば、会議で遅くなるということを家族に告げていて、実際には飲み会ではめをはずしていました、ということがわかってしまうと、その人にとって迷惑がかかりますよね。
だからこそ、自分以外の誰かが関与する情報について、SNSでむやみやたらに公開するのは、少し控えた方がいいわけです。
もちろん、相手の承諾がもらえる場合や、自分だけのことを書くなどの行為については、何の問題もありません。
知った情報を漏らさないこと
上記の例と多少類似することかもしれませんが、プライベートな情報を知ってしまったからと言って、公言することは絶対にやめましょう。
SNSの使い方というのは、本当に個人差があって、SNSの中だけで本音を書く人もいれば、そうでない人もいるわけです。
もちろん、本音かどうかは書いている相手が決めることであって、読んでいる私たちには全然わかりえないことでもあります。
だからこそ、相手がいろいろ書いていたとしても、知り置く程度にしておいて、それを公言するのは控えた方がいいのです。
SNSに書くということは、多くの人にさまざまな事が知られてしまうというリスクが付き物です。
ですが、そのリスクをあまり考えずにさまざまなことを書き込んでしまう人が後を絶ちません。そのためにトラブルが起きることもしばしばです。
ですから、あなたがSNSを通じて様々な情報を知りえたとしても、そのことを公言することは危険です。
中には、SNSを通じて相談を受けたり、相談をしたりする人もいるでしょう。「顔の見えない相談」は、心が楽になることもありますが、逆に心が疑問で一杯になることもあります。
なぜそうなるかと言えば、相手の顔色が見えないからです。やはり、気持ちを込めた会話や相談というのは、最終的には顔を見て面会して行うべきものでしょう。
SNSがいくら便利だからと言っても、簡単に相談をしたり受けたりするのは、その時に得た「情報」をどのように秘匿するかを踏まえて考えないといけません。
それに、文章の情報というのは、結局その文章を読んだ相手に受け取り方を一任しなくてはなりません。
いくらあなたが文章を書くのが上手だと自負していても、受け取る相手の価値観によって、その意味などの受け取り方はあなたが意図する意味でない受け取り方をする場合もあるでしょう。
書いている本人、読んでいるあなた、それぞれの受け取り方がありますが、公言したことにより、受け取る人が増えて、受け取り方によっては不愉快になる人もいるかもしれません。
あなたが、そんな不愉快の根源になってしまうのは危険ですから、SNSで知りえたことは、口に出していうべきではありません。それは、あなた自身を守るためでもあります。
SNSを仕事に活かすための方法
いままでは、SNSを仕事に関連して使う時の注意事項をいくつか紹介しました。ですが、ここまで注意ばかりでは、SNSを楽しく使おうという気にはなりません。
もちろん、SNSを使うのはやめようと言っているわけではありません。SNSを上手に使おうというのが、今回の文章の趣旨です。
具体的に、SNSを仕事に活かすための方法をご紹介しますので、ぜひこの機会に実践してみてください。
まず、SNSを「名刺」代わりに使うことです。SNSは自分の情報を自分の責任の元に掲載するのは、何の問題もありません。
ですから、SNSで自分のことをしっかり紹介して、名刺のように使うのはある意味効果的な活用法と言えます。
特に、営業職の人であったり、個人事業主でセミナーなどの講師をしている人などは、ある意味パンフレット代わりに使えますから、ぜひこの機会に「自分のパンフレット」としての使い方を研究してみてほしいです。
そして、SNSを仕事に活かす方法としては、情報を得るための手段として用いることです。
SNSの中には、「コミュニティ」「facebookページ」というように、SNS内で閲覧できるホームページが作られていることが多いです。
ですから、自分の仕事に関係するSNS内のコミュニティに所属し、それらの情報を持っている人の書き込みや記事を見て、情報を得ることができるのです。
SNSと言えば、自分が情報を発信する機能ばかりに目が行きがちですが、情報を得るためのシンクタンクとしての使い方も、十分有益なのです。
これらの方法を活用すれば、あなたのビジネスライフもきっと充実するはずです。