手軽にできる!仕事の疲れから解放されリフレッシュする方法
ストレスの多い現代社会ですから、なんと日本人の8割以上が、仕事の疲れを感じていると言われています。
「疲れ」といっても、症状や原因は人によって異なるようです。症状のうち多いものとして、体のだるさ、肩・腰の痛み、目の疲れなどがあります。
ある調査によると、疲れを感じることのもっとも多い環境は、「職場」とされています。長時間の残業や一日中同じ姿勢のデスクワーク、立ち仕事、人間関係によるストレスなど、職場で疲れを溜めやすい要因は多岐にわたります。
仕事をしている人にとって、一日の大半を過ごす職場ですから、なるべく疲れを溜めてしまわないよう気を付ける必要があります。
ほとんどの現代人が感じている「疲れ」ですが、よくあることだと思ってあきらめていませんか?自覚しているかどうかにかかわりなく、「疲れ」とは、「これ以上がんばりすぎると危険ですよ~!」と、体が発している黄色信号のサインです。
そのような体が発している警告を無視し、どんどん疲れが蓄積したままほっておくと、心身の深刻な病気につながることがあります。
最悪の場合、死に至ることもあります。そうならないために、疲れを感じるメカニズムと、疲れたときの上手なリフレッシュ法を学んで、うまく対処していく必要があります。
疲れのメカニズムを知ろう!
疲れを感じるメカニズムとは、いったいどんなものなのでしょうか?「疲れ」と聞くと、筋肉疲労など身体的なものを考えがちですが、実は疲労感のほとんどが、「脳の疲れ」であると言われています。
現代社会では、インターネットやテレビなどのマスメディアにより、常に様々な種類の膨大な情報にさらされているため、日々それらを処理していくために、わたしたちの脳にはかなりの負担がかかっています。
右脳と左脳の処理する情報が異なるため、それらがバランスを崩したときに神経的な疲れが生じ、これが脳の疲労の引き金となるのです。
恐ろしいことに脳疲労には自覚症状がなく、気が付かないうちに自律神経まで乱してしまい、結果として心身を病んでしまうということにもなるのです。
脳疲労の症状とは?
脳疲労の症状にはどんなものがあるでしょうか?
- 寝ている間に何度か目が覚める
- 運動していないのに体がだるい
- 集中力が持続しない
- 味覚に鈍感になる
一見、体や心の疲れが原因と思われがちな上記症状は、実は脳疲労であることが原因かもしれません。
脳疲労が続いていくと、頭がボーっとして思考がはっきりしなくなったり、軽い頭痛がしたりするようになります。
頭に霧がかかったような状態になる人もいれば、物忘れがひどくなるという症状もあるようです。
また、脳が疲れてくるとやる気もなくなり、自分がうつ病にかかったのではないかと感じ、病院に行く人たちもいるようです。
運動をしすぎると筋肉痛が起こるので、筋肉が疲労していることがわかりやすいですが、それに対して脳は痛みを感じることができません。
そのため、脳の疲労を痛みによって判断するということは不可能です。 脳疲労がさらに進むと自律神経が乱れてきますし、精神的にも悪い影響が現れます。
症状が少しでも出ているなと感じたら、 早めに手を打って、脳疲労を解消する必要があります。
職場で脳疲労を解消する方法
ここで、脳の疲労を手軽に職場で解消する方法をご紹介します。
- 一分間だけ目を閉じてみる。
私たちの脳に入ってくる情報のほとんどは、目から入ってきます。ですので、一分間目を閉じて、外部からの刺激を一時的にシャットダウンしてしまいましょう。
あまり長い時間目を閉じていると、寝ていると勘違いされて上司に怒られるかもしれませんが、仕事の効率をアップさせるためでもありますので、一分だけなら大丈夫でしょう。
このとき、眉間を親指と人差し指で軽くつまんでマッサージするとより効果的です。目が疲れてきたなと感じたらこまめにやってみましょう。
- アロマの力を借りる。
ラベンダーやかんきつ類などの香りのエッセンシャルオイルを、2,3滴ハンカチにしみこませておくとよいでしょう。
職場で疲れやストレスを感じたら、ハンカチにしみこませたアロマの香りをかぎましょう。
ラベンダーにはストレスを和らげる効果、柑橘系のエッセンシャルオイルには疲労回復の効果があるとされています。
エッセンシャルオイルをハンカチにつけすぎると、頭痛がしたりして逆効果ですので、あくまで2、3滴が適量でしょう。
- 濡らしたタオルやハンカチを首筋に当てる
首の頚動脈部分を冷やすことによって、脳に運ばれる血液の温度を下げ、脳内の温度が上がるのを防ぐことができます。
職場の関係でタオルを濡らしに行くのが難しいようなら、ウエットティッシュで首の後ろを拭いてもよいでしょう。
特別な道具もいりませんし、時間もかからない、職場で今すぐにでもできるこうした手軽な方法で、仕事から来る脳疲労をかなり軽減できます。
日常生活で脳疲労を解消する方法
続いて、日常生活で脳を休息させ、リフレッシュさせる方法について考えてみましょう。
- 生活習慣を見直してみる。
適度のアルコールはストレス解消に効果的ですが、飲みすぎは控えましょう。また、夕食を抜いたりせず、なおかつ寝る3時間前には食べ終えているようにし、空腹・満腹状態で寝るのを避けるようにしましょう。
寝ている間に胃が活発に働いていると、熟睡できません。
寝る前のスマートフォンやタブレットの使用も、脳を興奮させてしまい睡眠不足の原因になりかねません。質の良い睡眠を手に入れるためにも、暴飲暴食は控え、就寝前の電子機器の使用は控えましょう。
- 休日は完全に仕事から解放され、普段しない事をしましょう。
知らない街や公園を、お気に入りの音楽でも聞きながらウォーキングしてみましょう。
適度な運動をすることは有効な疲労対策になります。筋肉がほぐれ血行が良くなり、ストレス解消にもなります。あくまでも、体が疲れない程度に楽しむのがポイントです。
緑の多い公園や緑道に行き、森林浴するのも効果的です。森林浴には、ストレス軽減効果やリラックス効果があり、なんと免疫力を高める効果もあるようです。
しかも驚きですが、森林浴による免疫効果は1ヶ月持続するようで、忙しい人でも月に1回森林浴をすることでその効果を期待できます。
- 夜は自宅でお気に入りの香り、静かな音楽などでリラックスした環境を作り出す。
先ほども取り上げましたが、脳の休息とリラックスには「香り」が最適です。お気に入りの香りのアロマキャンドルをたいてみるのもおすすめです。
アロマの香りと相まって、キャンドルの灯りを眺めることで、心が癒され、落ち着きます。
実際に、キャンドルの炎の揺らめきは、1/f(エフ分の1)ゆらぎと呼ばれていて、心をリラックスさせ、癒してくれる効果があるそうです。
そしてなんと、燃焼中のキャンドルには、マイナスイオンの量が滝から出るよりも多く含まれているので、自宅にいながら「森林浴効果」が期待できます。