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就職活動における面接試験突破術に関するノウハウ

就職活動における面接試験突破術に関するノウハウ

近年、非常に就職難な時代と言われるようになりました。真夏の暑い日中でも真っ黒なスーツに身を包んだ就活の学生たちがたくさん通りを歩く姿を見かけます。彼らの視線の向こうにあるものはたった一つ、「内定」です。

しかし、内定を勝ち取るためには、何度も面接試験のハードルを越えていかなければなりません。この面接試験をクリアするための方程式があるのであれば、誰でも実践するでしょう。

しかし現実はそう甘いものではありません。とはいえ、ある程度のノウハウは身につけておくことが必要です。

これから述べることは、ただそれだけを実践しておけば面接試験に絶対に合格できますよという意味ではなく、こうしたことをふまえた上でなおかつ自分らしさを表現できるよう各自が工夫、努力をして下さいというスタンスで説明いたします。

面接での質問内容

まず、面接試験において、ただ「素」の自分、ありのままの自分を見てもらえばいいという姿勢で何も対策を立てずに臨む人は、論外です。

いや、もしかしたら、よほど才能にすぐれた人はそれでも大丈夫かも知れませんが、一般的な感覚でいえば、そういう人はまず失敗する確率が高いといえます。

ではどのような対策を練れば面接試験に合格する確率を高められるのでしょうか。そのためには、面接試験が何をもとに行われるのかということを理解していなければなりません。

面接試験で質問される内容としては、まず、あなたの書いた履歴書です。面接官はそれを見てあなたに質問したいと思う事柄を考えていくのです。 ということは、逆に言えば、ここを質問してほしいと思う部分を履歴書に書いていけば、こちらの思い通りに面接官は質問をしてくる可能性が高くなるということなのです。

私自身の経験から言えば、質問される可能性が高いのは、部活動など一生懸命に取り組んだ事柄や卒論テーマに関する内容です。

従って、これらの質問は必ずあると思って、事前に回答を準備しておかれることをおすすめします。それも、内容をしっかり精選して、できれば何度も暗唱して、すらすらと自分の言葉で話せるようになるまで練習しましょう。

よく面接会場の控え室では、ノートに書いてきた回答用文章を、丸暗記して棒読みしている人がいますがこれでは不十分です。というより、ノートに書いた通りにしゃべらなければならないと思うと、どうしてもこのようになってしまうのです。

大切なことは、自分の言葉で話せることです。ノートに文章を書くのは結構ですが、その中のキーワード、核になる部分だけはしっかりはずさないようにした上で、あとつなぎの言葉などは、自分で臨機応変に話せるように練習しましょう。

また、ノートに書いた内容を全て話さなければならないと思っていると、面接の本番中に、忘れた内容を思い出そうとする様子がすぐに面接官にわかってしまいますので、逆効果です。ノートに書いた内容の8割話せたら十分と思ってよいでしょう。

面接で注意すべき話し方

ここで、面接官の視点からいくつか説明しましょう。今、あなたはノートに一生懸命書いてきた回答用の文章を頑張って面接官に説明しています。

しかし、実は面接官はあなたの説明内容など聞いていないのが普通なのです。つまり、説明の中身などは、面接官にとってはどうてもよいことなのです。

それよりも、あなたがどういう説明の仕方をするのかという点に注目して合否の判断をしているのです。

例えば、卒論のテーマがいくらすばらしくても、そのこと自体は企業にとっては何の関係もないことが普通です。またその研究内容がいかにすぐれいても、それを説明するときにボソボソと何を言っているのはわからないような話し方では相手に伝わりません。

大切なのは、いかにして相手にわかりやすく明確に説明するかということです。そのために必要なのは、まず、背筋をしっかり伸ばし、大きな口を開けてはきはきと話すこと。そして、声を喉から出すのではなく、腹筋を使ってお腹から出すのです。

さらに、面接官が複数いれば、一人ひとりの顔を順番に見ていきながら説明し、全員に伝えようとする姿勢を見せることです。決して下を向いたりしないようにしましょう。

たとえ自信がなくても、しっかり相手から目を離さないようにしましょう。面接官は、あなたの「目力」に将来性を感じることもあるのです。

なぜなら、彼らの役割は、完成品を探し当てることではなく、ダイヤモンドの原石を掘り出すことだからなのです。そういう意味では、あなたの「目力」はとても重要なアピールポイントになる可能性があるのです。このことは肝に銘じておきましょう。

あと、できれば、説明しながら身振り手振りを加えると、より説得力が増してポイントは高くなるでしょう。

ただ、繰り返しますが、あくまで自分の言葉で話せるレベルにまで達していなければ意味がありません。上辺だけいくら飾ってみても面接官はすぐに見破ってしまいます。

またこうしたレベルに達するには、単に練習をしただけでは会得するのが難しいことが多いです。自分の第一志望の企業の面接試験が日程的に最初であれば、なかなか練習の成果を出すのは難しいかも知れません。

そこで、第一志望の企業を3社目か4社目くらいに据えておきましょう。日程的に合う企業をそれまでにいくつかピックアップして本番の中で自然に鍛えていくのが、自分の力を発揮するという点では最も効果的です。

以上が面接試験において注意すべきポイントです。あとはこれに自分らしさをプラスして自分だけのオリジナリティを発揮して面接試験を突破して下さい。