転職に失敗し、もしかしてうつ?その場合の対処法をお伝えします
転職出来たはいいが、新しい職場の雰囲気に馴染めずうつ状態になってしまう社会人は少なからずいるでしょう。
そこで今回は、何が原因でうつになってしまうかとその解決策、入社前ならどういった事に気を付ければ回避できるかをお話したいと思います。
人間関係に馴染めない
例えば、前の職場が非常にフレンドリーで仕事中の雑談も特に問題ない会社だった場合、次の職場が私語厳禁で全員がライバルという戦場のような雰囲気であれば、馴染むのには当然苦労するでしょう。
しかしライバル状態と仲が悪いというのは別の問題なので、仕事後に食事に誘ったり、酒を酌み交わせばある程度は緩和されるはずです。
そういった糸口を見つけようとおもうならば、まずは繁忙期を避けたうえで、週末に同性の同僚などを誘ってみましょう。
「そんなの言える雰囲気じゃない!」と思うかもしれませんが、実際問題食事に誘われて「なんだこいつ?」と思う人は稀ですし、新人という「会社のルール」の外からきた人間ですから、入ったばかりの時ほど許されるものです。
ポイントなのは「同性」という部分で、異性を誘ってしまった場合あらぬ噂がたちかねないので、やめておいたほうが無難です。
思ったより忙しすぎる
こんなにも忙しい仕事だとは思わなかった。これでは身が持たないと思った場合、すこし様子を見るのが基本ですが、それでも無理だと思ったら、思い切って再転職するのもありです。
そもそも「忙しい」のが当たり前の体質である会社に、入ったばかりの1社員が苦言を申し出たところで対応してくれるわけもありませんし、我慢したところで解決にはなりません。
ようはその「忙しい」に慣れるか慣れないかでしかないと考えておきましょう。「忙しくなくなる方法を探す」という選択肢は、あまりに希望が薄いです。
入社する前に、自分にあう会社かどうか見分ける方法
忙しすぎないか、対人関係はどうなっているかなどを見極めるには、面接の段階で社内を見学させてもらう事をおすすめします。
百聞は一見にしかずといいますか、雰囲気を見るだけで忙しい職場なのかどうか、社員同士が上手くやっているのかはすぐに解る事でしょう。
プラスして面接官に「繁忙期はいつですか」などと質問をして、忙しい時期の具合を知ることができれば完璧です。
いずれにしても会社のホームページ情報や面接官の言葉だけでは社内の雰囲気がつかめるはずも無いので、出来る限り見学をさせてもらえるようにしましょう。
辞めたいけど辞められない時はどうすればいいか
「お金がない。」「辞めたら次の仕事が見つけられる気がしない。」など辞めたくても辞めれない状況というものはあるものです。こう行った時に意外と頼れるのが産業心理カウンセラーです。
産業心理カウンセラーとは、簡単にいえば仕事で抱えている問題を解決できるよう援助してくれる心理職資格を持つ者であり、いってみれば社会人の悩みを専門にした医者です。
友人や親、先輩後輩や恋人とは違う見地から助言が貰えますし、誰にもいえない悩みを吐き出す口ともなるので、自分の心の整理をつけるにはぴったりの相手といえるでしょう。
本当に「うつ」なら、自力で治そうとしても無理
毎日寝ても冷めても気分が滅入り、食欲がなかったり、吐き気がする。そんな症状が1週間も2週間も終わることなく続くならば、うつ病の可能性が高く、自力で治そうと踏ん張れば踏ん張るほど泥沼に落ちかねません。
精神病は、風邪や怪我と違って、日にち薬で必ず治るというものでもないですし、悪化傾向にあるならば、放っておけば置くほど危険です。
「精神的につらいから医者に行く」という行為自体が恐ろしいという方もいらっしゃるかとはおもいますが、手遅れになる前に通院することをおすすめします。
自分にあう会社をさがすなら背伸びをし過ぎない事
出来ない事を出来ると言い、社風にあわせて自分の信念を曲げ、いやだと思う事を好きだという。
全部が全部、自分の心のままに行動しては社会人として失格ですし、ただの我侭ですが、何もかもを耐えて入社したところで、自分にあうはずがありません。
そこで大事なのが「ゆずれない事」を決めておくことです。
「月に300時間も働かなくてはいけないような会社には入らない」でもいいですし「新しい事にチャレンジしたいから保守的過ぎる会社には入りたくない」でもいいんです。
他人には小さく見える事でも、大げさだと思われることでも、自分が譲れないとおもう事だけは守らないと働いてもつらいだけです。
いずれしにしても、「この会社とは絶対合わない」と感じた場合、それはどちらが良いか悪いかではなく、相性と考えるほうが懸命です。
結局のところ「転職に失敗した。」「気分が滅入る。」「うつかもしれない。」そう思った場合、「耐えて様子を見る」「誰かに相談する」「再転職する」の選択肢しかないのは確か。
「考えないようにする」が一番危険な選択であることは間違いありません。