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失敗しない転職!求人情報から読み解く会社選びのポイント!

失敗しない転職!求人情報から読み解く会社選びのポイント!

ハローワークや求人情報誌、WEBの求人サイトから、転職先を探して、履歴書を送るというのが一般的な転職のやり方です。

しかし膨大な企業の求人情報から、どの会社を選んでいいのか難しいところ。企業求人の裏側を見てきた筆者がそのポイントを解説いたします。

給与表記からひも解く、その企業の実態!

給与は転職先を選ぶ上で、おそらく一番気にするポイントでしょう。では企業は初任給をどのように決定して、求人として表記しているのでしょうか。実はあまり具体的に決まっていない企業が多かったりします。

その理由としては求人を行う人事の部署が無い中小企業が多いからです。大企業であれば、人事部門を担当する部署があり、求人の際の給与表記が、年齢や経験など様々な条件に対応して事細かく決まっています。

しかし中小企業の場合は専門の部署は無く、社長や求人を行う部署の責任者が兼任して行う場合がほとんどです。

求人の現場でこんなやりとりを聞いたことがあります。

社長「お~い、A君。入社して2年だっけ?」 A君「はい、もう少しで3年になります。」 社長「A君は初任給いくらだった?」 A君「え~と確か、20万だったと思います。」 社長「○○さん(筆者)、給与は月給20万円以上にしといて。」 社長「細かいことは、面接で相談して決めるわ。」

このような事が往々にしてあるのです。この会社は社長が良い人なので、面接で本当に色んな事を相談してお互い納得のいくカタチで給与が決定していますが、会社によっては納得のいかないまま働くということになりかねません。他にも危ない給与表記の例はあります。

■月給18万~38万円 一見普通に見えるかもしれません。しかし上限の38万円をもらえる人はほとんどいません。応募者を増やすために給与を大きく魅せるための手法です。最低限の給与は表記しているので、労働基準法ギリギリですが違法ではありません。 また求人情報を作成する外部担当者のヒアリング不足により、この中に残業代や他の手当てが含まれている場合もあります。そういった事が面接で発覚するということも往々にしてあります。 ■完全歩合制(年収800万円以上も可能) 営業職で、単価の高い商品を売る仕事によく見られます。売れば売るだけ会社も利益を上げられるので、その人次第でインセンティブ報酬により年収800万円以上稼げるかもしれませんが、商品力に難がある場合が多く、スーパーセールスマンでなければ、ほぼ不可能です。人の入れ替わりが激しい会社が多いです。

ではどういった給与表記の会社が良い会社なのか。例はこうです。 ■基本給17万5600円以上(試用期間1カ月は時給800円)・収入例/28歳・勤続4年/月収22万8000円(諸手当含む)

きちんと何百円の単位まで給与表記している会社は、給与体系がきっちりと決まっている会社です。また月収例の表記もわかりやすく現実とかけ離れた数字ではないので、具体的に自分の生活をイメージできます。

思っていたより休みが無い!休日表記に潜む罠!

■当社年間カレンダーに基づく よく見る休日表記のやり方ですが、その内容が全くわかりません。ほどほどに休みがあるのだろうと淡い期待をしてはいけません。休日表記に自信の無い企業は休みを隠したがります。 ■週休2日制 休みの曜日がわかりません。顧客がエンドユーザー(法人ではない一般の人)の場合は休みはほとんどが平日となります。接客業や店舗での仕事に多いです。シフトの都合で休みが削られる場合もあります。

ではどんな休日表記の会社が良いのか。

■完全週休2日制(土日)、年末年始・GW・夏季長期休暇/年間休日118日 ■週休2日制(日・隔週土曜)/年間休日106日

休みの曜日が具体的に表記されているので、働いた時をイメージしやすいです。ただこういった表記の会社でも、休日出勤というカタチで休みが少なくなってしまう場合もあるという事を考えておいた方がいいかもしれません。

良いことも不利なことも記載、正直な求人広告の会社

企業は応募者を増やすため、求人広告に会社の良い部分のみを掲載します。当たり前のことかもしれません。

しかし中には正直に全てを掲載している企業もあります。私たち求人原稿を作る側の人間としては、採用がゴールではありません。採用された方が長く働いてくれることが目的であり目標になります。

「あれ求人の内容と待遇が違うぞ。」なんて思われて辞められてしまっては、企業にも転職者にも良いことは1つもありません。そうならないために、常々正直な求人広告をつくりましょうと企業の担当者には説明しています。

不利な情報を掲載するといっても、とらえ方は人それぞれです。例えば、休みが少ないということは裏を返せば休日出勤で給料が多くなるということです。休みよりもお金が必要という人にはぴったりです。

休みも多いし、お給料も多いなんていう甘い話はありません。仕事をする上で自分にとって何が一番大切なのかを考え、求人広告に目を通しましょう。正直な求人広告の会社と良い出会いがあるかもしれません。

これらは全ての企業に当てはまることではありませんが、1000以上の求人原稿を作成してきた筆者の率直な感想です。

自分に合った転職先を見つけることは長い人生を楽しむために必要不可欠です。目を凝らして求人広告から自分のライフスタイルに合う会社を見つけましょう。