失敗しない転職!求人情報から読み解く会社選びのポイント!
ハローワークや求人情報誌、WEBの求人サイトから、転職先を探して、履歴書を送るというのが一般的な転職のやり方です。
しかし膨大な企業の求人情報から、どの会社を選んでいいのか難しいところ。企業求人の裏側を見てきた筆者がそのポイントを解説いたします。
給与表記からひも解く、その企業の実態!
給与は転職先を選ぶ上で、おそらく一番気にするポイントでしょう。では企業は初任給をどのように決定して、求人として表記しているのでしょうか。実はあまり具体的に決まっていない企業が多かったりします。
その理由としては求人を行う人事の部署が無い中小企業が多いからです。大企業であれば、人事部門を担当する部署があり、求人の際の給与表記が、年齢や経験など様々な条件に対応して事細かく決まっています。
しかし中小企業の場合は専門の部署は無く、社長や求人を行う部署の責任者が兼任して行う場合がほとんどです。
求人の現場でこんなやりとりを聞いたことがあります。
このような事が往々にしてあるのです。この会社は社長が良い人なので、面接で本当に色んな事を相談してお互い納得のいくカタチで給与が決定していますが、会社によっては納得のいかないまま働くということになりかねません。他にも危ない給与表記の例はあります。
ではどういった給与表記の会社が良い会社なのか。例はこうです。 ■基本給17万5600円以上(試用期間1カ月は時給800円)・収入例/28歳・勤続4年/月収22万8000円(諸手当含む)
きちんと何百円の単位まで給与表記している会社は、給与体系がきっちりと決まっている会社です。また月収例の表記もわかりやすく現実とかけ離れた数字ではないので、具体的に自分の生活をイメージできます。
思っていたより休みが無い!休日表記に潜む罠!
ではどんな休日表記の会社が良いのか。
■完全週休2日制(土日)、年末年始・GW・夏季長期休暇/年間休日118日 ■週休2日制(日・隔週土曜)/年間休日106日
休みの曜日が具体的に表記されているので、働いた時をイメージしやすいです。ただこういった表記の会社でも、休日出勤というカタチで休みが少なくなってしまう場合もあるという事を考えておいた方がいいかもしれません。
良いことも不利なことも記載、正直な求人広告の会社
企業は応募者を増やすため、求人広告に会社の良い部分のみを掲載します。当たり前のことかもしれません。
しかし中には正直に全てを掲載している企業もあります。私たち求人原稿を作る側の人間としては、採用がゴールではありません。採用された方が長く働いてくれることが目的であり目標になります。
「あれ求人の内容と待遇が違うぞ。」なんて思われて辞められてしまっては、企業にも転職者にも良いことは1つもありません。そうならないために、常々正直な求人広告をつくりましょうと企業の担当者には説明しています。
不利な情報を掲載するといっても、とらえ方は人それぞれです。例えば、休みが少ないということは裏を返せば休日出勤で給料が多くなるということです。休みよりもお金が必要という人にはぴったりです。
休みも多いし、お給料も多いなんていう甘い話はありません。仕事をする上で自分にとって何が一番大切なのかを考え、求人広告に目を通しましょう。正直な求人広告の会社と良い出会いがあるかもしれません。
これらは全ての企業に当てはまることではありませんが、1000以上の求人原稿を作成してきた筆者の率直な感想です。
自分に合った転職先を見つけることは長い人生を楽しむために必要不可欠です。目を凝らして求人広告から自分のライフスタイルに合う会社を見つけましょう。