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転職に役立つ資格がほしい!働きながら取得する勉強のコツは

資格がほしい! 働きながら取得する勉強のコツは

社会人になって仕事を始めた新卒者の中には、仕事を続けながら資格の取得をめざして勉強をしている人も少なくないようです。

ただ、資格を必要とする理由は、人によってさまざまでしょう。現在の職務で必要だから、昇進をめざしたスキルアップ、あるいはひそかに転職を考えているなど、個々の事情があるでしょう。

しかし、いざ勉強を始めてみると、なかなか長続きせずに挫折してしまうケースも少なくありません。仕事を続けながら勉強することが、いかに時間的・精神的に大変なものであるかを象徴しています。

ここでは、ふだん仕事をもっている人が、資格取得をめざして勉強を続けるためのコツを紹介します。

勉強時間を管理する

仕事をしながら勉強を続けるのはとてもきついことです。

なかなか継続できない最大の理由は、おそらく勉強時間を確保することの難しさではないでしょうか。

一般的な勤め人の1日は、朝起きてから、食事や出勤の準備、そして通勤して仕事場に行くことから始まります。仕事が終って帰宅すると、もう夜になっています。

それから食事をしたり、お風呂に入ったりして就寝するまで、おそらく最大限に勉強したとしても3~4時間を確保するのが精一杯なのではないでしょうか。

とはいえ、実際にこの生活を続けようとしても、1日仕事をしてきた体を勉強に向かわせるのは容易ではありません。頭は仕事のことが気にかかるし、体は疲れきっているからです。

そこで必要になるのは、1日24時間という限られた条件を見直し、時間配分を管理して効率のよい学習成果をあげることです。

学習時間を夜間に集中させることはあまり効果的とはいえません。そこで活用したいのが、朝の出勤前の時間と、通勤時間、仕事場でのお昼休みといった、空き時間に学習を分散させる方法です。

たとえば、夜間はテキストを読んで新しい単元を理解することに集中し、翌日の朝の時間を活用して練習問題を解く。そしてその練習問題の回答を通勤時間に読み解いて、昼休みや帰りの電車の中で、苦手な所を暗記するのです。

このような1日のサイクルを体に習慣づけさせることで、疲れに甘んじて挫折することを防ぐのです。

モチベーションを管理する

仕事と勉強の両立をはかるために時間を適正に管理して学習を習慣づけていったとしても、「やる気」をずっと維持していくには、やはり強い精神力が必要になります。

一週間程度の集中学習でも合格できる資格試験なら、短期決戦型の勉強でも可能かもしれません。

しかし多くの資格試験は覚える内容が膨大で、しかもそれを仕事を続けながら勉強しようというのです。そのため、資格取得のモチベーションをいかに長い期間にわたって維持できるか、それがポイントになります。

「やる気」が失われるのはどういうケースかというと、多くの場合、出口の見えない苦労を感じる時でしょう。学習量が多い分野ほどその傾向は強いものです。

そのための方策として、成果を視覚的に把握できるような工夫が有効です。

たとえば、勉強に使っているテキストの目次のページを1枚の紙に集約してプリントし、それをテキストの表紙に貼り付けることです。そして1日ごとに学習し終えた分野をマーキングしていくのです。

こうすることで、全体の中で今自分がどの位置にいるのかを毎日視覚的に把握することになり、「出口が見えない」ことの孤独感を低減してくれます。

また本試験の開催回数が多い資格の場合は、自分の達成度にかかわりなく、なるべく受験することをおすすめします。「敵を知る」ことで自分の位置がわかるようになり、また試験の雰囲気に慣れる効果もあるからです。

資格試験に挑戦していることを職場で公言することも有効です。あえて自分を追い込むことで、なえる気持ちを奮い立たせることができるからです。

勉強方法を管理する

大学入試や就職試験を経験してきた若い社会人ならば、通常は自分が取り組みやすい学習スタイルというものがあるでしょう。

そのスタイルに沿って勉強することに自信があるならば、その方法にこだわって勉強するのもよいでしょう。

しかし自分のスタイルを築いていない、あるいは自信がないという人には、学習領域を出来る限り狭くすることをおすすめします。

たとえば、学習に使用するテキストや参考書類をシンプルにするのです。具体的には、テキスト1冊だけで完結する勉強方法が理想的です。

資格試験の最終目的は、定まった範囲の領域から出される問題に正解することであって、知識の幅を広げ、知見を深めることではないからです。

「この一冊」と決めたテキストを、隅から隅まで自分のものにできるように、徹底的に使い倒すことが近道なのです。逆にいえば、そのテキスト以外の参考書は使わない、という意味でもあります。

別冊のノートは作らず、調べたこともすべてテキストに書き込む。練習問題も、消しゴムを使って何度もやり直すとよいでしょう。

覚えるべき事柄が、たった1冊のテキストというイメージに集約されるため、どこに何が書いてあったかを思い出すのが容易になるのです。

また、テキストの章ごとに製本をバラして、単元ごとの小冊子状態で持ち歩くのもひとつの工夫です。効率よく、無駄のない勉強方法を工夫してみましょう。

社会人になって間もない新人にとって、毎日の仕事が精一杯である上に、資格取得の勉強を続けるのは確かに大変なことです。

その困難さを乗り越えるために、ここで紹介した時間の管理、モチベーションの維持、勉強方法の工夫といったコツは有効でしょう。

ただ、最も大切なことは、資格を取ることで自分のスキルをアップさせるという未来の目標から目を離さないことです。

時には、この未来の自分の姿を想像することも、精神的な大きな支えになります。

また、一定の区切りごとにおいしいものを食べるなど、自分への「ご褒美」を決めることも楽しく勉強を続けるコツです。

スキルアップのための努力は決して無駄にはなりません。自分に合った学習方法をみつけ、夢をかなえてください。