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なかなかうまくいかない、公務員退職者が悩む転職方法

公務員退職者が悩む転職方法

公務員のつまらない仕事に飽き飽きする。公務員は意外と厳しくて耐えられない。周囲からの色眼鏡で見られるのはうんざりだ。

このような理由で辞めてみたはいいものの次の仕事が見つからない。転職活動に悩む方は民間公務員問わず非常に多くなっています。

しかしながら、公務員の転職活動はなかなかうまくいかないというのが転職業界での常識です。公務員退職者にとって良い転職活動とは何でしょう。

世間のイメージが自分のイメージにされる

公務員を退職した理由は人それぞれで、どうしようもないものから個人的な都合からとあります。実際に実績がある人で仕事ができる人でも転職業界でのニーズはあまり高くありません。

それは公務員のイメージが人物評価を邪魔しているからです。世間一般の公務員のイメージはおおむね低く、印象が良くない次のようなものになっています。

  • いつも定時帰りで残業なし
  • 仕事は楽で大したことはやっていない
  • 税金泥棒で庶民の暮らしを分かってない

残念ながらこの程度の認識なのです。公務員についている人は、いかにも卑怯で何もできない人というミスイメージングがなされてしまった状態では、前職が公務員というだけで採用見送りされることもあるのです。

この認識はどうすることもできません。面接までこぎつけても自分自身の実績や能力を評価されることも少ないでしょう。

なぜなら公務員自体がマイナスイメージとなってあなたの評価に付け加えられているからです。実態とは異なっていても、悪い印象を与えていることもあるのです。

そして、単に公務員の文句を言いたいがために面接に呼ぶという会社があるのも事実です。このように公務員を退職した人にとっての転職というのは厳しい経験をする覚悟が必要なのです。

職歴をフィルターに使えばいい

公務員を職歴に持つ人にとって転職は難しいという話をしました。一方で、これは採用の目が無い会社を簡単に切れるということでもあります。

転職活動でもっぱら書類だけで面接に呼ぶ会社は多くありません。何度か電話でのやり取りやメールでのやり取りがあって面接という流れになります。

その時に少しでも公務員の職歴に良い印象を持っていないと判断できた場合には、応募の取りやめをしてしまって構いません。

電話やメールであっても雰囲気でつかみ取れるほどの相手であった場合には、面接で嫌な思いをするだけですので断っても問題ありません。

そのような明らかに公務員という職歴に敵意を持っているような企業を避けるだけで、十分転職先が絞りやすくなります。

公務員に理解のある職場がオススメ

転職活動において最も重要ともいえるのが職場の雰囲気です。いざ仕事を始めるにあたって、同僚となる人たちが元公務員ということでやっかむような人ばかりであれば仕事も面白くありません。

そのため元々公務員に理解のある職場を中心に転職活動をすることをオススメします。そして、理解のある職場は公務員とともに仕事をする機会もあるところがほとんどです。

つまりは自分の実績や能力を妥当に評価してくれやすい職場でもあるのです。もしあなたが転職活動に行き詰った場合には、昔一緒に仕事をした会社の採用を調べてみましょう。

その会社で採用がなくとも関連企業で採用を見つけることができるかもしれません。転職面接での志望動機も作りやすいはずです。

公務員に理解のある職場だからこそ、面接でも話が弾みやすいということもあります。転職面接では、新卒面接のように人数は多くありませんから個人の内面をよく見られます。

そのうえで初めから多少なりとも共通の話題があれば、打ち解けるまでの時間も短く済みます。面接時間という限られた時間の中でアピールできる時間が増えるのです。

狙い目は公務員系

公務員を退職して意外と狙い目なのが、他の公務員や独立行政法人といった公務員系の職場です。

年齢などで制限があるところが非常に多いのがネックですが、ほとんどは30歳前後までは採用があります。

また再チャレンジ制度で30歳以降の人にとっても採用される自治体があるのも公務員系の仕事ならではです。

公務員から公務員の転職と言っても、職域は様々ですので前の職場のような仕事がしたくない人も前職の経験を活かしたい人にも志望する理由を見つけやすい特徴があります。

もちろん筆記試験があるのでそのための勉強が必要です。しかし、地方自治体では筆記試験のボーダーを下げた面接重視の試験に切り替えているところが多く採用までの難易度というのはそれほど高くありません。

公務員から公務員の転職は意外にも増加傾向にあります。公務員の世界に入ってもっと上を目指したいと考えて転職する人がいるのが特徴です。

退職理由をきちんと聞いてくれるというのも公務員系の面接です。独立行政法人であっても基本は終身雇用なので、人物重視となるのは基本なのです。

公務員経験者を強みに転職しよう

公務員を経験するとたいていの場合、それまでの友人関係が微妙なものになります。人間関係でこれほど悩ましいことは他にありません。

旧知の仲の友人からやっかみを受けたり、公務員の肩書に惚れて言い寄ってくる人もいます。これらを経験することは他の仕事場ではあまりないでしょう。

一方で、職場では税金泥棒などと暴言を吐かれながら仕事をしなければならないこともあります。

どの職場に転職した時にも、まず初めに人間関係という問題が立ちはだかります。接客業や窓口であれば応対能力も問われます。

これらの能力は、色眼鏡をかけた人たちを相手にしてきただけで十分に養われています。難しい距離感をうまく扱う能力は備わっているのです。

転職を成功させるには

転職をする方法論のなかで一番重要なのは狙い目をしっかりと絞ることです。公務員と一口に言っても職域も広く、自分が次に何をしたいか決まらないまま転職活動をしている人がいます。

そして、面接で公務員に悪態をつくような会社のところに行ってしまい自信を失うという悪循環が生まれてしまうのです。

全くの未経験分野に飛び込むにせよ、経験を活かすにせよ仕事選び会社選びをきちんとしましょう。必ずあなたを評価してくれる職場は見つかります。