後悔だらけで大失敗、転職のワナにはまらないために
労働環境も悪くサービス残業にも疲れ勢いのまま退職、そして転職！しかし、新しい職場もふたを開けてみると労働環境は良くならず、仕事を覚えなければならないプレッシャーもある。
実際には前の仕事場の方が良かったのでは？そういう考えがよぎってしまうような大失敗の転職をしてしまう。そうならないためには転職活動にも工夫が必要です。
勢いで決めるのは危険！転職サイトは慎重に分析
今が転職のチャンス！好条件多数、こういった誘い文句で転職サイトの登録をしていませんか。今の仕事がツラくなり他にもいい仕事があるのではと思ってみても、ホワイト企業からの募集を見つけるのも内定を勝ち取るのも至難のワザ。とはいえ、どの企業も同じような労働条件に見えてしまう。
だからこそ慎重な分析が必要なのです。確実にブラック企業を避けるためには見るべき条件面と調べるべき数字があります。
- 従業員数
- 社会保険完備の文字
- 事業規模と資本金
転職サイトにも多くの種類があり、掲載料が高額なものから低額なものまであります。以前まではハローワークでしか紹介されていないような求人が転職サイトにも普通に紹介されるようになりました。
そして、そのような求人はお宝求人がある一方で多くの危険な勤務先を紹介しているリスクも含みます。条件面でミスリードを引き起こすようなものがおおく一見魅力的な求人に見えてしまう可能性をはらんでいます。
ぱっと見でダマされる！？条件面の正しい見方
求人情報では従業員数、社会保険完備の文字、事業規模と資本金の３つの分析が必要なのは、ミスリードしかねない文章になっていることが多いからです。従業員数は仕事の負担がどれだけ大きいかを計る指標であります。
明らかに仕事内容と従業員数の乖離がある場合には、従業員個人への負担が大きく残業面などでカバーしている可能性が非常に高いのは分かります。一方で、あまりに少数であるにもかかわらず求人募集をしているときには、以後の仕事面での昇進は一切期待できません。
社会保険完備の文字は見落とす方もいるのですが、社会保険関連が未加入である場合には「申請中」や「雇用条件が整えば」という文句を入れるところが多いです。
実際には何年たっても変わらない場合があり、再転職の際に雇用保険が効かないという最悪の事態に陥る可能性があります。社会保険は既に加入済みで試用期間にも適応される企業のみを選ぶ必要があります。
判別が難しいのが事業規模と資本金です。ブラック企業との関係が薄いように思えますが、事業規模に対して極端に資本金が少ない場合、倒産のリスクが非常に高いうえに経営者のワンマン企業であることが多いのです。
資本金は起業時の資産総額と言っても良いのですが、それだけに事業規模が大きくなるということは辣腕経営か、設備投資がおざなりであるなど経営に無理をしている企業もあるのです。決済書類を見ることができず断定はできない求人がほとんどですが、企業の傾向を見る指標の一つには有効活用できます。
本当に転職が良い選択か
「今の仕事を辞めたいとおもったきっかけは何ですか」転職活動でよく聞かれる質問の一つです。あなたにとって今の仕事がどれだけの負担になっているか、そして転職するとどれだけ軽減できるかというのは死活問題です。
だからこそ、今の仕事がそれだけ負担になっているかを自分で冷静に考える必要があります。現在は新卒採用者が３年以内に退職するのは３０％を超えています。転職しても後悔する方も多くいるのが現状です。
無理をして今の仕事を続ける必要は全くありませんが、いきなり社会人として働いてツラいことに直面したからといって退職しては、転職先でも同じ思いをしてしまいます。
退職にはある程度思い切った行動が必要ですが、退職に至るまでには冷静に自分の状況を整理することを勧めます。新卒採用で勝ち取った仕事以上の仕事は転職活動ではよほどの実績がない限りは摘み取ることができません。
転職を決心しても今の仕事は続けよう
いざ心を決め転職活動を始めると今の仕事との両立は非常に難しいと思います。しかしながら、絶対に転職先が決まるまでは退職してはいけません。先ほどのように今の仕事に比べて良い仕事が必ず見つかるわけではないからです。
転職活動して自分の能力や実績、資格では良い転職先が見つからないのであればいつでも転職活動自体をやめてしまえばいい のです。
転職は仕事のような期日はありません。だからこそ自分に見合った転職先でなければ迫られて転職してしまう必要もないのです。ゆっくりと見定めて条件が良ければ転職する。そういった割り切った考えで転職先を探していく姿勢が一番です。
下調べもそこそこに雰囲気だけで選んでしまうと確実に失敗します。企業の側もそれだけ人件費を低く抑えながら労働力を買いたいのです。そういった事情を前提に、慎重に調査分析をすることが後悔しない転職活動の一歩なのです。
