早めの転職がおすすめ!30代男性の会社選びのポイント
30代での転職。それはその先の人生設計において重大な意味を持ちます。なぜなら、20代が仕事を覚え会社に慣れる段階とすれば、30代は更なるスキルアップと充実を図る段階だからです。
逆に30代を超えて40代、50代は円熟の段階、若い人に仕事を教える立場です。また、その時になって転職を考えても転職先の選択肢は非常に限られたものとなります。
特に30代の男性の場合はラストチャンス!転職をすると決めたら早めの決断が肝心。しかし、会社選びの失敗は後の人生に大きなダメージを残しかねません。
【重要】:長引く不況で転職は買い手市場、転職活動は会社を辞める前に開始するのが得策です。
「業績不振な会社の見抜き方」―上場企業の場合―
上場企業の場合は自社のホームページの中にIR情報が記載されています。それが理解できれば、その会社の経営状態を知ることができます。もちろん転職先の会社選びにも役にたちます。
1.貸借対照表(バランスシート)
貸借対照表は会社の体力を示します。「資産」「負債」「自己資本」の順で記載されていて、資産=負債+自己資本の関係です。負債も資産の内ということですが自己資本よりも負債の比率が高ければ高いほど危ないという事になります。(目安は80%以上)
2.損益計算書
商売の基本、いくら払っていくら儲かったかを示す計算書です。損益計算書には、いくつも項目がありますが、その中でも「経常利益」に注目。経常利益が数年間に渡り黒字なら安定企業です。もしも3年以上も赤字なら・・・。
3.キャッシュフロー計算書
3つの項目に分かれていますが注目は「営業活動キャッシュフロー」会社の現金の動きを知ることができます。本業で稼いだ現金が借金の支払い額より多ければ黒字、少なければ赤字です。もちろん黒字額が上向きなら業績好調ということになります。
「業績不振な会社の見抜き方」―中小企業の場合―
給料の遅配が始まれば、終わりはすぐそこまで迫っていると言う感じですが中小企業の場合はその会社に実際に関わっていないと経営状態が解りにくい面があります。
1.集金が厳しくなる
どんなに小口の集金も見逃さず、口うるさくなりなす。ひどい時には集金日前なのに頼んでもらって来いとか。
2.会議がやたら多くなる
儲かっている会社は会議をする必要があまりありません。なぜなら営業方針がしっかりしているからです。一方、あぶない会社はやったこともない事業に無計画に手を出したり、ただ売り上げを上げるための無策な営業会議を繰り返します。
3.営業部長や経理部長が辞める
会社の経営状況を把握できる立場の人は、危険をいち早く察知して転職などの次の手を打ちます。もちろんヘッドハンティングの可能性もありますね。
4.経費が削減される
必要以上に経費削減を言われます。例えばボールペンは自分で買いなさい。とか、今まで許可されていたタクシーの領収証が付き返されたりとかです。
「失敗しない会社選びのポイント」
焦って決めて思い描いた会社と違っていたら大変苦労します。転職先の選定はあせらず時間をかけて決めましょう。ここでは会社選びのポイントを順を追ってご説明しましょう。
1.職務経歴書を作成する
転職を思い立ったら、まず職務経歴書を書いてみます。本来であれば面接の時に必要ですが、あえて最初に書くことで客観的に自分を見つめ直すことができ、会社選びの指針になります。
2.転職後の働き方を考える
転職した後の働き方を思い浮かべます。例えば、多少残業が多くていいからお金が欲しいとか、給料はそこそこでいいから安心して働きたいなどです。
3.働く条件を書き出す
営業職、転勤なし、通勤時間、残業はOKなど、転職後に無理なく続けていくことができる条件です。
4.条件にあう会社を数社探す
以上の3項目を踏まえて、それぞれ条件に近い会社をピックアップします。情報はネットの求人情報、ハローワークなど、転職コンサルタントに相談するのも良いかも知れません。
5.探し出した会社を調べる
上場企業の場合は先ほどご紹介したIR情報で、飲食業など店舗を保有する会社であれば、実際にその店舗に赴いて観察するのもいいでしょう。またそうでない場合は実際の面接の時に、会社に対する質問をあらかじめ用意して質問してみましょう。
6.転職希望の会社の絞込み
一人で決め込まないで、家族や信頼できる人の意見、転職コンサルタントなど色々な情報を参考にして絞込みを行って下さい。
7.面接
絞り込んだ会社に応募します。転職の面接で特に重要なのは職務経歴書。自分のスキルや実績、今後目指して行きたいことなどを書きます。それから面接の時に前の会社を批判することや、同僚への愚痴などは絶対厳禁です。
30代での転職はラストチャンス
職を変えること、生活を変えることは人生のカケです。ですが周到な準備をしてその難局に臨めば成功の確率が高くなることは明らかです。男性の30代での転職は飛躍できるラストチャンス。ぜひそれを肝に命じて望んでください。