志望動機が思いつかない意外と難しい公務員試験の面接対策
公務員試験と言ってもいろいろな種類があります。国家総合職から地方公務員までさまざまです。仕事としての魅力は年々増加していますが、多くは安定性といった人が増えているのも事実です。
そのような人、特に学生にとって一番聞かれると困る面接での質問が
どうして公務員になりたいの?
たったこの一言で答えられなくなる学生もいます。学生として公務員の仕事に直接かかわりを持った人というのは少ないでしょう。社会人であってもなかなか公務員の仕事が見えにくいというのはあります。
そのような「どうして」公務員になりたくなったかに対する答え方というものを考えていきましょう。
実はコレも?意外と関係ある公務の内容
どの公務員を志望するのかにもよりますが、一般的な大学生が朝起きてから公務員試験に至るまでを例に挙げて説明したいと思います。仮に、その大学生を「たかし」くんとします。
これだけでもかなりお役所と関係を持っているのです。
- 学生のための年金猶予(厚生労働省)
- 大学入学に際し転居(両地方の市役所)
- アルバイト収入にかかる税金(国税局および市民税課)
- 会場までの道路(国土交通省および市土木課)
細かく挙げるのであればこれ以上にもたくさんあります。実際には公務は生活している以上もれなく関係しているのです。これで志望動機を考えるきっかけになったはずだと思います。
完璧な志望動機より不完全な意気込み
志望動機を考えるきっかけを得たところで自分が何をしたいかということを文章にしてみてください。一度ではなく、思いつくままに何度も何度も書き留めるようメモ付けするとネタが増えます。
公務員試験を受験する際には志望する職種を決定しなければなりません。作っておいたメモの中で自分が一番熱のこもったメモ、やる気が見えてきそうなメモを書き残している職種を受験するのが良いです。自分のやりたい職種が見つかったなら志望動機を仕上げます。
ここで注意するのが完璧な作文を作らないこと
自分で完璧な志望動機を作文してそれを覚えて面接に向かっても良い結果は得られないでしょう。演じることが上手な人であればいいのですが、完璧すぎると朗読会を聞かされているようで心を動かされないのです。
この心動かされるか否かというのは公務員試験の面接においてもっとも重要な点でもあります。現在の公務員試験でペーパー重視は上級公務員以上であるので、ペーパーさえ通れば面接での逆転を狙えます。公務員試験の面接の特徴として、面接官はビジネスマンではなく公務員を採用しているというところが挙げられます。
要するに面接で元気で勢いのある体育会系が勉強はそのうち頑張れば覚えるからと評価されやすくあります。見た目から勉強しかしていないようにみられるタイプであっても一本気通っているところが伝わりさえすれば評価が高く出やすいのです。
だからこそメモ書きで志望動機を書き留めておいたことが生きます。メモ書きはいわば言いたいことの思いつきで、感情が乗ったものが多いのです。その感情を思い切り面接官にぶつけることが重要です。完璧な志望動機が評価されにくいのもこのためです。
公務員らしくないがキーワード
面接では公務員試験だからと世間一般に言う公務員らしさに張り切る人が毎年います。
確かに世間一般の公務員のイメージはそうですし、こういった窓口対応する人がいるのも事実です。しかし、このような人が多いからこそ公務員だからと批判されていた訳です。実際、その公務員のイメージに良い印象を持つ人はいないと思います。だからこそ採用担当が公務員として採用したい人はこうなります。
公務員”らしさ”のない人が欲しいのです
公務員試験での面接というのは、民間企業と異なりその人となりを細かく見るということはありません。志望動機に関しても完璧なものよりもその人の持つ資質を見定める側面を持っており、勢いや元気のようなものが評価されます。細かく調べた研究発表よりも、ぱっと思いついた点を志望動機にすることがよく仕事を見ていると思われるのもこのためです。
面接では、勢いや元気というイメージとしてなかなか身に付きにくいところが大切です。意識しないのと意識しているのでは全く見え方が異なるのも頭に入れるだけで、内定に一歩近づくことができるのです。