髪色・髪型も身だしなみの一つ!面接官に好印象を与える「髪」
年間に何千、何万人の学生達と向き合う面接官。そうなると受験者の「髪」だけからも、その人に関する様々な情報を読み取れるのです。面接官の目線に立って、自分の「髪」が相手にどういう印象を与えるのか?を念頭に、再度身だしなみをチェックしましょう。今回は「髪色」と「髪型」でポイントをまとめました。
髪の色は黒でなければならないの?
学生の間は、流行を追ったり、お洒落を楽しんだりして、明るい髪色に染めている人も少なくありません。そんな人がいざ就職活動、企業訪問、面接、となった時、やはり一番に気にするのが髪の色でしょう。
就職活動では髪を黒くしなければいけないの?
もう何年も真っ黒にしたことがないと、黒くすること自体に抵抗を覚えたりするもの。真っ黒なのは自分ではないような気がする、とか、そもそもそこまでして個性を殺さなければいけないのか?なんて反抗してみたりして。
結論から言うと、絶対に髪を黒くしなければいけない、ということはありません。ただし、最終的に考えなければいけないのは、「何のために面接を受けるか」ということです。
自分がしたい仕事に就くために受けるはずの面接です。身だしなみは社会人としては最低限にできていなければいけないこと。明るい髪を黒髪に染めること=自分の個性を殺す、ポリシーに合わないと思っているのであれば、ビジネスシーンでは大間違いです。
ビジネスシーンでは、「取引先や顧客からあなたがどう見えるのか」が一番大切。
自己主張したり、お洒落を楽しむ場所ではないことを肝に銘じましょう。「他人に気を使える」人物である印象を面接官に与えるには、ビジネスの場を理解した髪の色=ダークカラーにするのがベターです。
そのままの自分を見てもらいたい、といって、明るい髪色のままで就職活動してしまうと、「学生気分が抜けきらない」と思われても仕方がありません。
社風が許すようでしたら入社してからお洒落を楽しめばいいのですから、少なくとも就職活動中は落ち着いた髪色に戻すことがいいでしょう。
「髪が黒ければいいんでしょ?」と言って、当日スプレーなどで髪を黒く塗りつぶしてくる学生さんもちらほら見受けられます。
面接官は今まで何千、何万人の学生を見てきているので、そのような小細工は通用しないものと考えたほうがいいでしょう。逆に、その場限りの行き当たりばったりで行動をする人物、と受け取られる可能性も出てきます。
学生気分は大学2年までで十分。黒目の髪色に戻すことで自分の見た目に対してのギャップもなくなりますので、暗めに戻すなら早めに行動を!
髪型はどうすればいい?
特に女子学生で困るのは髪型です。ロング、ミディアム、ボブ、ショートと色々な長さの人がそれぞれお悩みのことと思います。しかし、面接で好印象を与える髪の長さ、というのは特にありません。
ポイントは
- 自分を理解、分析できていて、髪型がその人に似合っているかどうか
- 清潔感があるかどうか
の2点です。
きつい顔立ちの人が前髪を作らず、ギュッと一つにひっつめてしまうと、顔の皮膚が後ろに引っ張られ、目元が上がってしまい、余計にきつい印象を与えてしまいます。
また、童顔の人がぱっつん前髪だと、さらに幼い印象を与えます。
「自分が他人にどういう印象を与えるか」を理解、分析し、「自分が面接官にどう見られたいか」を研究して髪型を決めましょう。
優しい印象を作りたいのであれば目にかからない程度の前髪を作るのがいいでしょう。一つにまとめる場合はあまり引っ張らず、トップやサイドにふんわりしたボリュームを出すのもいいでしょう。
大人っぽく見せたいのであれば、前髪を伸ばし後ろ髪と一緒にキリッと結ぶ。前髪がある場合はななめに流し、耳の後ろの隠しピンで押さえる、などします。
また、全ての長さに共通して言えるのは、清潔感を出すこと。
お辞儀した時に髪の毛が顔にかからないこと、し終わった後に髪をかき上げたり整えたりしないこと、が面接の時には大前提です。髪の毛をいじる、という仕草は不潔な印象を与えますし、自分に自信がないように見えてしまうのでマイナスです。
ボブの場合は長さが中途半端だったりすると、無理に結んだりするより、顔周りの髪を耳にかけ、お辞儀したときに落ちてこないように整髪料で固める、見えないところにピンをとめる、などの工夫が必要です。
性別を問わず、どの長さの髪であっても、基本は顔にかからず、表情がよく見えるように。表情は自分をアピールする最大の武器であるということを忘れずに!
友人や家族から第三者としての意見を聞くのも効果的です。自分では自分の印象はよく分からなかったりしますので、近しい人から忌憚のない意見やアドバイスを聞いて、積極的に取り入れてみるのもいいですね。
髪色・髪型一つとってもその人となりが滲み出てしまうもの。付け焼刃の面接対策では面接官も見破ってしまいます。「髪色・髪型に気を使うことも社会人としての身だしなみの一つ」という意識を持って、もう一度自分の「髪」について考えてみてはいかがでしょうか。