同じ「自己」でも…自己PRと自己紹介の違いとそれぞれの考え方
面接において志望動機の次に考えるのが悩むのが自己PRでしょう。実際に自分のことをポジティブに紹介する…会社側に自分のことを売り込むための回答をしなければならないのですから。
人間というのは意外と自分というものを把握していないことが多いので、だからこそ「自己PRをしてください」と言われても中々答えられないことが多いでしょう。
だからこそ自己PRのことは考えなければいけないのですが…ここで気をつけたいのが「自己紹介」のことも考えなければいけないということです。「えっ?それって自己PRじゃないの?」って思うかもしれませんが?実は2つとも似ているようで違うものです。
そのせいで自己紹介を促されているのに自己PRのようになってしまったり、その逆に自己PRが単なる自己紹介になってしまっているということにもなってしまいます。
では自己PRと自己紹介、それぞれどのような違いでどのような考えをすればいいでしょうか。
「自己紹介」と「自己PR」の違い
自己紹介は単に自分のことを簡単に紹介するためのものです。自分の名前から長所と短所、趣味から特技まで、そうした簡単に紹介できることを言っていくのが自己紹介です。
対して自己PRは自分がしてきたことから、自分がどのようなことをしてきたのか、という経験や行動を言うことになります。そういう意味では自己紹介に比べるとより過ごしてきた人生に深く踏み込んだ話となります。
面接のために資格を持っている方が多いはずですが
- 自己紹介…どのような資格を持っているか
- 自己PR…資格を取るためにどのようなことをしてきたのか
ということになるでしょう。
「自己紹介」の考え方
先ほど書いたように自己紹介は簡単な内容で自分を紹介するものです。なので自分の名前は当然言う必要がありますが、それ以外はどのようなことを言うのかを考えるのが問題となります。
履歴書にも書いてあるのに…と思う方もいると思いますが、この自己紹介は早い話がどれぐらい自分のことを簡潔に紹介することができるのかを相手は見ています。ようするに要約する能力を見ているというわけです。
そして更には履歴書には書いていないことも面接をする側としては期待することになります。なので盛り込むのならそういう内容のも盛り込むようにしないといけないでしょう。
要約能力を見るということなので、あまり長くなるのもいいことではありません。自己PRではよく「1分で語ってください」といわれますが、その自己PRより短い時間で終わらせられるようにしなければいけないでしょう。
そういう意味ではまずは自分の好きな物から嫌いな物まで、それぞれ自分の特徴となるものを洗い出してみましょう。面接で言うのは不味いこと、言ってもあまり意味がないのを除外しつつ、自分なりの自己紹介を完成させてみましょう。
面接をする会社によっては食いついてくる内容が変わってくるという場合もあるので、そうして会社によって自己紹介のやり方を変えてみるというのも手です。趣味が模型なら、製造業といったところがそこに喰らいついてくるといった具合です。
「自己PR」の考え方
こちらは自己紹介とは違って、今まで過ごしてきた人生を振り返ってみましょう。特に資格を取得しているのなら、その資格を取得するために頑張った経験があるはずです。それを盛り込みましょう。
他にも今までやってきたエピソードで自分の長所をアピールすることができることがあったのなら、そのエピソードも話の中に出せば、実際に自分の長所の部分がより相手に伝えられるようになります。
実際に漠然と「これが得意です」と説明されるよりは、具体的なエピソードを見た方が分かりやすいというのは、面接に限らず話をするのなら当然のことではあります。理由あっての答えです。
ただ、自己PRとなると自分の良い点を話すことになってしまう関係上、自慢話にもなりやすくなってしまいます。その辺りは自分なりにまとめて単なる自慢になっていないかどうかを確認しておきましょう。
また自己紹介に比べると内容の関係で話しが長くなりやすいです。大抵の自己PRは1分程度でまとめることを言われるので、1回考えてみたら、そこから1分程度で言えるように編集していった方がいいでしょう。
ただ会社によっては1分ではなくもっと長い時間を求めてくることもあるので、だからこそ1分で考えるよりかは、長い時間対応できる内容を考えて、そこから崩していくというスタイルにした方がいいでしょう。