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志望動機を制するものは面接を制す!【新卒採用編】

志望動機を制するものは面接を制す!新卒採用編

「就活生から私のところによく相談をいただくのは、エントリーシートや面接対策についてです。その中でも多いのが「志望動機」について。「入社したいという強い気持ちがあれば、それが志望動機にはなりませんか?」なんて聞かれたこともありますが、初対面の方にきちんと理由を説明することも社会人としてのスキルです。

また、相手に伝えようと一生懸命考えることで、自分の中でもその企業を志望する理由が明確になるので、面接を迎えるまでに必ず準備をされることをおすすめします。

ここでは、そんな志望動機に関する注意すべきポイントを3つあげさせていただきます。ぜひ今後の参考にしてみてください!

<1>志望動機は三つ準備すべし!

就職活動をしていれば当たり前のように準備をする志望動機。あなたはいくつ準備して面接に臨まれていますか?一番説得力のある理由を一つでしょうか?それとも二つは準備していかれるでしょうか?

ここでオススメしたいのは、「志望動機は三つ準備をする」ということです。理由は、二つあります。

一つは「本当に頭をひねらせて考えられる」から、もう一つは「三つ目にこそ担当者が聞きたい本当の理由が隠れている」からです。

一つ目の「本当に頭をひねらせて考えられる」と言われても、普段からしっかり考えられていると思われる方も多いかと思いますが、意外と他の受験者と同じだったり、印象に残らなかったりして、結果お見送りになってしまうケースが多く見られます。もっと頭をひねらせて考えれば、面接官に響く良い志望動機になるのにもったいないと思うことも、私が面接官をしているときも多くあります。

二つ目の「三つ目にこそ担当者が聞きたい本当の理由が隠れている」というもの。これはとても重要で、多くの方が、最低一つは志望動機を準備していますが、「他に志望動機はありますか?」と聞かれると、そこで半分くらいの方は固まってしまいます。想定外だからですね。三つ目の志望動機を聞いて、スラスラと応えられる方はとても少ないです。だからこそアピールするチャンスがあります!

例えば、志望動機として、「業界No.1」「顧客満足度が高い」の二つがあるとして、三つ目を考えたときに「新規事業の取り組みが多い」というものが思い付けば、それは他の人とは違った視点で話ができるチャンスかもしれません。

自己PRも大切ですが、志望動機でも十分他の人と違う形でPRできるんです。実際、面接で必ず聞かれる志望動機のはずが、個々の内容を憶えている面接官はほとんどいません。多くが似たような話だからです。

<2>好きなことと仕事にすることは違うと思うべし!

ここでは、「好きなことを仕事にすることは間違っている」と言いたいわけではありません。わかりやすい例を上げると、

「御社の★★というサービスをいつも使っていて、すごく使い勝手も良くて、大好きです!そんなお客さまの気持ちに寄り添ったサービスを私も御社で仕事としてできればと思っています!」

一見悪くなさそうですが、「好き=仕事にしたい」という発想だと、面接官の評価はあまり高くありません。「安易な発想の人」に見えてしまうんですね。では、どうしたら面接官に響くのか?例えば、こういうのはいかがでしょうか?

「御社の★★というサービスをいつも使っていて、すごく使い勝手も良くて、大好きです!ただ、私の祖母にも勧めたんですが、なかなか使い方を憶えてもらえず、サービスの良さも理解してもらえませんでした。祖母の友人にも話をしたところ、同じように使い方が難しいという感想でした。 きっとシニア層や他にも同じような方がたくさんいると思いますし、使うことができたら喜ばれる方がもっといるはずだと思っています。だから、もし、御社で働くことができたら、より良いサービスをつくることはもちろん、より多くの方に私が感じている「好き」という気持ちを届けられたらいいなぁと思っています!」

実例と率直な意見を交えて、「好きだからこそ感じられるものを、どのような仕事に活かしたいのか」、それをイメージできているので、面接官の評価は高まります。

<3>意地悪な質問は第一関門を突破していると思うべし!

面接も終盤に差し掛かり、うまくいっていたはずなのに、何故か意地悪な質問が来たりすることがあります。そんなときは慌てず、こう思ってください。 「あ、ここまでは関門をクリアしてきたんだな(^^)」

客観的にもわかるかもしれませんが、面接中にお見送りと判断された方に対して、わざわざ意地悪な質問は通常しません。意地悪な質問をするのは、実は、「本当にこの面接を合格にしても良いのか悩んでいる最中」だからです。

社会人になると、上司やクライアントから多少の意地悪なことは言われたりします。そのような耐性があるかどうかを見ていることもあります。

例えば、「この業界志望ということだけど、うちと競合の★★さんでも同じことできるけど、どう思う?」「理系でこの仕事を選ぶのは珍しいけど、理系職は受けないの?(落ちてるの?)」など。あまりに酷い質問は別ですが、少しイラっとするような質問は冷静に対処すれば大丈夫です。面接突破は目前です!

意外と面接官の評価が低いと勘違いをして、そこで急にテンションが下がってしまう方がいますが、ぜひ最後の最後までポジティブに面接に臨まれた方が良い結果となる確率が高まります。

いかがでしたか?志望動機ひとつとっても、いろいろな角度から見ることができますよね。採用担当者は何十人、何百人の方と面接をしているので、それだけ多くの「志望動機」を聞いています。

ですので、考えが浅かったり、誰かと似ていたり、他の会社の志望動機にも使えそうなものだったりすれば、すぐに見抜かれてしまいます。

大切なのは、うまく話すことではなく、「いかに自分の想いを届けるか」です。志望動機は「あなたのことを好きな理由」ですので、志望動機が明確な人は、より魅力的に見えます。

採用担当者からも「この人となら一緒に働くイメージが湧くなあ」と思ってもらえるはずです。あなたの熱意が面接官に伝わることを願っています。私も陰ながら応援しています!