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志望動機の書き方をマスターし、履歴書で企業を魅了しよう

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履歴書の書き方は添付されていたり、ネット上にあったりする例を参照すれば分かりますが、志望動機は自分で考えて書くほかない上、正解が1つではないので厄介です。今回はあなたの魅力をアピールするのに効果的な志望動機の書き方について考えてみたいと思います。

志望動機欄は何のためにあるのか

もし企業が応募者の経歴や保有資格だけを知りたがっているなら、履歴書に志望動機欄は必要ありません。では、志望動機欄は何のためにあるのでしょうか。それがわかれば、志望動機は8割方書き上がったようなものです。箇条書きに3つ書き出してみましょう。

  • 応募者の情熱を見る
  • 応募者の業務に対する理解度を量る
  • 応募者が何を仕事に求めているかを知る

応募者が仕事に求めるものと企業が応募者に期待することとが食い違っていては、業務を円滑に進めることができかねます。そこで企業は、応募者との間で業務内容の理解に大きな齟齬がないこと、応募者にその仕事への意欲があることを、履歴書を読む段階で確かめたいのです。

反対に言えば、あなたがその仕事を誤解していたり、やりたいことと応募する職種とが食い違っていたりすると、アピールポイントの多い志望動機を書くことは難しくなるばかりでなく、いくら素晴らしい経歴を持っていても魅力の薄い履歴書になってしまいます。

応募する際には、出来るだけその職種について知識と理解を深め、経験者の苦労や喜びについても調べてみましょう。そして、あなたの希望とマッチングしているかどうかを考えてみてください。それは入社してからのあなたのキャリア形成にも大きく影響してきます。

たとえば、その企業だけに興味があって職種は何でもいいというような場合には、もう一度進路について考え直す必要があります。やはりその企業に勤めたいということであれば、その職種に就いてどのような貢献が出来るか、何を得られるかを考えてみましょう。

志望動機の骨子を考える

職種や企業についての理解が深まれば、先の3項目を中心に志望動機の骨子を考えていきます。いきなり清書せずに下書きをしましょう。下書き段階では一見かかわりのないようなことも含め、字数やレイアウトに囚われず、ラフに書き出していくと良いでしょう。

先ほどの3つの項目は次のように読み替えます。

  • 応募者の情熱を見る=あなたの力をどう仕事に活かしていこうと考えているか
  • 応募者の業務に対する理解度を量る=どのような仕事と理解しているか
  • 応募者が何を仕事に求めているかを知る=あなたは何をしたいのか

下から順に考えていくと読む人にとってわかりやすい形に書き上げることができます。つまり、あなたは何をしたいと思ってその仕事に応募し→その仕事をどういうものだと理解し→あなたの力をどのようにこの仕事に活かそうと考えているかを書きます。

この時、あなたの経歴や勉強してきていることを織り込んで書くと説得力のある志望動機を書くことが出来ます。企業にアピールするとき、日系企業では新卒であるというだけである程度のアドバンテージがありますが、学校で何を学んだかも立派なアピールポイントになります。

さらに外資系企業に応募する場合やブランクがあった後に改めて就職する場合には、これまでのアルバイトや前職でどのような業務を担当してどんな苦労を経験し、それをいかに乗り越えたかということや、持っている資格を今後どのように活かせると考えているかを書きましょう。

いずれの場合も、ボランティア活動やイベントの企画・運営といった経験も盛り込んでいくと、より充実した志望動機になります。義務感や報酬と関係ないところで行われる活動はあなたの価値観を浮き彫りにし、最もわかりやすい形で他者に伝えてくれるでしょう。

抽象的なあなたの希望と、具体的なあなたの経歴や保有資格とを一緒に書くことで、企業側はそれらを交互に読んであなたのこれまでの仕事への取組みを想像し、あなたの志望動機を的確に掴み、応募に至った経緯や考え方をトレースすることができます。

何を考えているかわからない候補者よりも、考えていることが明確な候補者の方が有利なのは、素人が考えてもわかりますよね。ですから、あなたを知らない担当者が読んだ時に、顔を合わせなくともあなたがどういう人物か伝わるように志望動機を書きたいものです。

志望動機欄のレイアウトを考える

志望動機欄に何を書くかということを考えることが出来たら、志望動機欄にどのくらいの分量を書くかを決めていきます。志望動機欄はPCで作るか市販のものに書くかでも異なりますし、それぞれのフォーマットによっても異なりますので、調整が必要です。

その時スペースが沢山ある場合には、あなたの経験や考えを具体的に、紙幅の許す限り多く書きます。しかしスペースがそれほどない場合には、具体例はごく僅かな、象徴的なことだけを書きます。その時、先の3つのポイントを欠かさないよう留意してください。

意外と大切なのが改行です。神経質になる必要はありませんが、文末は行末に来るようにし、内容が変われば行も変わるようにすると大変美しく仕上がると思います。それが難しくても、字そのものは丁寧に美しく書きましょう。

さよなら、行き当たりばったりの志望動機

ここまでご紹介して来た方法を実践していただければ、企業にあなたの考え方やこれまでの仕事への取組みが伝わりやすく、要点が明確な志望動機を書くことができるはずです。もう下書きなしで適当に余白を埋めるようなことは必要ありません。

志望動機の書き方を工夫すれば、経歴や保有資格に自信がなくても、あなたの性格や価値観といったより根本的な魅力が伝わりやすくなり、自信をもって履歴書を書くことが出来ます。思いつくまま書き留めたわかりにくい志望動機の代わりに、論理的な志望動機を書いて企業を魅了してください。