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貴方は本当に大丈夫?合否が決まる一瞬、面接時の入室マナー

貴方は本当に大丈夫?合否が決まる一瞬、面接時の入室マナー

学生時代に誰もが経験するのが、長い就職活動です。学校主催のセミナーや資格取得の勉強会、各会社が合同で行う合同会社説明会などこの時期の学生は多忙を極めるようになります。

そして各企業個別の説明会に毎日出席して、面接へと足を運ぶのです。新卒採用では企業は数多くの学生と面接を行い、その中から優秀な学生を自社に迎え入れようとします。

何百人のライバルたちから希望する企業に入社するには面接で担当者に認められなければなりません。実は一番人柄が出るとされる何気ない一瞬を面接官は見逃しません。面接時の入退室のマナー、貴方は大丈夫ですか?

学生の新卒採用面接などではどの学生も、面接必勝本片手に毎日面接に挑んでいきます。しかしそれではどの学生にも大した差はありません。

企業はそうした説明書の無い部分で優れていると思う人材を採用したいと考えています。そこで今回は意外と就活本には書いていない、入室から面接が始まるまでのマナーをご説明します。

入室時の注意点

  • ノックの回数。
  • 会社のレイアウトにもよりますが、面接室がドアの場合は入室前にはノックをする必要があります。しかしこのノック、何回するのが正しいのでしょうか。 基本的にビジネスの場では三回ノックするのが一般的とされています。欧米では四回が常識なのですが、日本では省略されて三回で通すところが多いのです。 面接になれない学生が二回のノックで入室する事がありますが、二回はトイレで使用するノックだと言われています。非常に細かなところとなり、そこまで意識しているかどうかは企業の面接官次第です。しかし他の学生との差別化を図るには、ライバルが意識しないようなところにも意識する事が面接官に自分を印象付けるポイントとなるのです。
  • 入室前に相手の返答を待つ。
  • ノックをした後はそのまま入室せずに、面接官の「どうぞ」という一言を聞いてから失礼しますと大きな声で言ってから入室しましょう。面接では面接官にだけ注意が向いてしまいます。でもそれが一次面接だった場合、入室前の姿を最終面接担当の役員が見ていたらどうでしょう。 もし入室マナーは完璧でもそれまでの行動に粗相があれば入社は困難になってきます。面接は入室から始まるのではなく、面接する企業の建物の前から始まっていると考えた方が良いでしょう。 付け焼刃で面接に挑んでも、何百人と面接を行っている担当者には直ぐに見抜かれてしまいます。相手は人を見るプロなのです。

入室した際のしぐさに注意

  • 入室後は面接官の顔をちゃんと見る。
  • 入室をした後、どうするかによって面接の質が大きく変わってきます。入室した後、お辞儀をして面接官の前に行き、学校名や名前を名乗って着席するというのはよく本などにも書かれています。 ですが、面接官が見ているのは本に書いてある事をマニュアル通りにこなせているかどうかではありません。本からでは学べない、その学生の人柄や品性が出るしぐさなどを見ているのです。入室をしてお辞儀の前にしっかりと面接官の目を見ているかどうかは勿論見られています。 ずっと視線を反らしていて良い印象を受ける筈はありません。良い印象を与えるのは、面接の為の仮面を脱ぎ捨てた自然な笑顔、ハキハキとした話し方です。
  • 面接官は本当の貴方をみている。
  • ものすごく大きな声で、満面の笑みで面接に挑んでいる学生もいます。元気よくハキハキと、という部分に関して素晴らしいと思います。ただ人の特色は十人十色です。何も全員が全員そのようにする必要はないのです。 声が他の学生よりも小さくとも、品のある笑顔と自然な話し方が出来ていれば面接官から一目置かれる事でしょう。面接の為の姿など面接官は興味がありません。面接官がみたいのは自分たちの会社に入社して活躍できるのかどうか、社内でどんな人間関係を築ける人間なのかです。 礼儀正しく、おしとやかにする必要のある企業であれば元気よくハキハキとするよりも誠実さを前面に出した方が好まれます。入室をした際に相手の目を見てゆっくりと丁寧に話す事が大切です。

面接で本当の自分をぶつけてみる

いかがだったでしょうか。面接のマナーは学校のキャリアセンターや友達とデモンストレーションを行う事で本番でも粗相の無いように特訓するとよいでしょう。

しかし面接ではどの求職者も基本的に「面接」という場だけに集中してしまいがちですが、本来の問題はそこではありません。面接で取りつくろって入社しても企業と自分の相性が悪ければ長続きしません。

営業をしたい人間が事務に入ってしまえば面白みを見いだせず辞めてしまうかも知れません。そうしたミスマッチを防ぐために企業も面接を幾度と重ねて求職者の本質を見極めようとしているのです。

例え優秀な人材であっても自分たちの会社との相性が悪ければ意味がありません。入社してからしっかりと活躍できる人材を企業は常に欲しがっているのです。

それを理解したうえで面接に挑み、本当の自分をぶつけて採用される企業にこそ働く意味が生まれてくるのではないでしょうか。