やる気が高給与につながる！長距離輸送ドライバーの仕事の魅力

多くの方は「運送業」の仕事に対してネガティブなイメージを抱いています。「仕事がきつい」、「労働時間が長い」、「寝る時間が無い」、「ほとんど家に帰れない」など、挙げればキリがないほどたくさんの噂が飛び交っており、就職先として敬遠する方が少なくありません。

けれども、運送業の仕事は世間の方々が思っているほどブラックな業界ではありません。仕事に就いてみて初めて分かる楽しさもたくさん存在します。運輸業に興味のある方のために、あまり一般には知られていない運送業界の実情をご紹介しましょう。

魅力1：若くして高給与を得られる！

高卒の方が一般企業に就職した場合、毎月の給料は手取り10～15万円前後が相場です。その点、運送業なら20万円以上の給料を得ることができます。ボーナスなどの報酬も完備されており、10代のうちに年収400万円を目指すことも夢ではありません。

ちなみに、ドライバーの収入は担当するトラックの積載量に比例します。4トン以上の大型トラックのドライバーなら年収は500万円近くまでいくことも珍しくなく、他業種と比べて非常に稼ぎやすい仕事と言えます。

魅力2：日本中の地理に詳しくなる！

運送という仕事上、日本中をトラックで駆け巡ることになるため、自然と国内の地理や交通事情に詳しくなっていきます。A地点からB地点に行く際にどの経路を選択すれば最短時間で到達できるか、すぐに分かるようになります。仕事の際はもちろんのこと、プライベートの時にもこのスキルは大変重宝します。

担当エリアによって移動する距離は異なりますが、日本を横断する長距離輸送の場合は国内の様々な景色を見ることのできる楽しさもあります。もちろん、仕事中にのん気に記念写真を撮っているような暇はありませんが、毎日椅子に座ってデスクワークをこなさなければならない仕事より開放感があることは間違いありません。ドライビングが好きな方は充実した時間を過ごせます。

魅力3：職場の仲が良い！

ドライバーの職場は体育会系のノリが浸透していて、非常に明朗活発な性格の方が多いです。仕事に厳しい方はたくさんいますが、人間味あふれる先輩ばかりなので怒られても素直に受け入れることができます。

世間一般の会社の職場には非常に性格の悪い上司が一人や二人いるものですが、運送業の場合は部下をいびって喜んでいるようなひねくれた上司などまずいません。社員が一丸となった職場が構築されていて、非常に楽しく仕事を続けることのできるメリットがあります。

問題点1：実労働時間が長い

ここまでは運送業の長所を紹介しましたが、もちろん都合のいいことばかりではないことも事実です。

仕事がきつい
労働時間が長い
ほとんど家に帰れない

世間一般に浸透している長距離輸送ドライバーのイメージは、残念ながらほぼ正解と言っても過言ではありません。フォークリフトを使う場合もありますが、基本的にターミナルで荷物を積み込む作業は手作業がメインとなるため、かなりの体力を要します。

昼夜が逆転するのは当たり前。半日近くをトラックの運転で過ごすことも珍しくありません。トラック内での仮眠も日常茶飯事であり、体調を崩してしまう新人が少なくないことも否めません。自分の健康管理は自分で行わなければならない厳しさがあります。

問題点2：締切時間が設定されている

どんな仕事にも締切があるのは当然ですが、運送業の締切は非常にシビアです。製造業の工場の場合、荷受けが滞ったら次の作業が全てストップしてしまうため、納入時間に一秒でも遅れたら荷物を一切受け取らないという厳しいペナルティを課している事業所も存在しているくらいです。

スピード違反が許されない以上、いざという時は仮眠時間を極限まで削って運転を続けることになります。非常に責任重大な仕事であり、一切甘えや妥協は許されません。肉体的にも精神的にもタフにならなければ長く続けることは難しいです。

問題点3：運送業界は先行き不透明

Amazonや楽天に代表されるインターネットショッピングの普及により、運送業の仕事は一見需要が高まっているように思えます。しかし、多くの企業は大口契約と引き換えに輸送コストをできる限り抑えようとしてくるため、運送業の会社は決して大儲けしているわけではありません。

業界内の熾烈な競争に生き残るために、他の会社と合併したり社員をリストラしたりする企業も増えてきており、一度就職しても定年まで安泰とはとても言えないのが実情です。運送業界に参入する際は、仕事量が安定している大手の会社を選ぶ必要があります。

いかがでしたか？長距離輸送ドライバーは決して楽な仕事ではありませんが、やる気のある人なら大金を稼げるチャンスのある魅力的な職種です。基本的に、大型自動車免許は数週間～数か月もあれば取得可能。後は本人の頑張り次第です。現在の仕事の給料に不満のある方は、運送業を転職先としてチェックしてみてはいかがでしょうか。