パートを辞めるとき、忘れてはいけないマナーとは
色々な事情でパート先を辞めなくてはならないことがあると思います。パートとはいえ、仕事は最後まで責任を持って全うするべきですので、嫌なことがあった場合は思わず言いたくなってしまうこともあるかもしれませんが「今日で辞めます」などと突拍子もないことを言って辞めてしまうのはマナー違反ですね。
パートは正社員ではありませんが、あなたには高い能力があり、周りから頼りにされるポジションにいたかもしれません。これからの戦力として期待されていたかもしれません。急にあなたがパートを辞めてしまい、明日から職場にこないことになると困る人もいるでしょうし、迷惑が掛かってしまいます。
そこでパートを辞めると決めたとしてもそこに至るまでの準備や段取りが必要になってきます。せっかく今まで縁あって仕事をした職場です。お世話になったパート先を乱すことなく良い状態で仕事を辞める準備をし平穏にパート最終日を迎えたいものです。
退職の意思はいつ伝える?
自分の中でパートを辞めるという意思が固まったなら、パート担当の社員さんなどパートの管理に関わる人に話しましょう。その時、辞める気持ちが固まっていたとしても「辞めたいと思っている…」という相談の形や、引っ越しなどのやむを得ない事情で辞める場合には「引っ越しすることになったので○月いっぱいで辞めさせてください。」というように話すようにしましょう。
強い口調で「仕事辞めます!」などというと一体何があったのか?職場環境に問題でもあるのか?ということになりますし、ちょっと余裕のない感じがしますよね。また、辞めたい日にちが決まっている場合には、希望する日にちの一か月前には退職の意思を伝えるようにします。
あなたがパートを辞めることによって新しくパートを確保しなくては仕事が回らないことも考えられます。そのような場合には新たにパートの募集をかけることになりますよね。すぐに代わりの人が見つかるとも限りません。よって、あなたが退職の意思を伝えてから実際に辞めるまでには少し時間が必要なのです。
その他にも、いつもあなたが担当をしていた仕事があれば他の人に引継ぎを行わなくてはいけません。早い段階から他の人にやってもらうようにしてわからないことがない状態になるように心がけたいですね。「私は去る人間だから知らない」ではなく、あなたがいなくなっても今までと同じように仕事が回っていく環境が整うようにして辞めていくことがスマートですね。
とお伝えしましたが、パート先によって仕事を辞めるときはどのくらい前までに言わなくてはいけないか、ということを規定として定めている職場もあるのでその場合にはその規定に従いましょう。まずはパート先に規定があるかどうかということですね。調べておきましょう。
パートを辞めるときすること
パートでも辞めるときには、正社員と同じように「退職願」を提出しなくてはならない職場もあります。退職の意思を伝えたときに、退職願の提出が必要なのか担当者に確認するようにしましょう。必要であれば作成し、提出します。また、その他に書類上なにかするべきことがあるようならば合わせて確認しておきましょう。
制服など借りているものがある場合、パート最終日までもう使用しないものであれば早めに綺麗な状態にして返却するようにしましょう。最終日まで着用する制服は、クリーニングをして後日持参するか、できなければ配送するようにしましょう。
今までにパートを辞めた人はどうしていたのか、分からなければ社員さんに確認するなどして制服を返さなかったとか、着用した状態の制服を置いてくるようなことはしないようにしましょう。
いよいよパート最終日
あなたが今日でパートを辞めるということは、仕事仲間は知っているでしょう。今まで仕事を教えてもらったり、協力して仕事に取り組んだり、助けてもらったりした仲間もいることでしょう。最後にきちんと挨拶をして去りましょう。
パート仲間にも、社員さんにも感謝の言葉を伝えて職場を去ることができると良いですね。職場の慣例にならいますので必ずとは言いませんが、当日会うことができなかった人へも感謝の気持ちを伝えることもできることを考え、菓子折りの一つでも置いておくと良いかもしれませんね。
家庭の事情などでやむおえなくパートを辞めることになった時はともかく、職場が肌に合わなくて…とか、人間関係がうまくいかなくて…という理由でパートを辞める場合には、感謝の気持ちも何もないということもあるかもしれません。
しかし、そこで取り乱すような行動や、幼稚な行動をとってしまうと大人として恥ずかしいですね。どんなことがあったとしても大人の対応を心掛けたいところです。辞めると決めたらもうパート先の嫌なことで悩むこともないのです。明るい未来に向かって進んでいるのです。
パート最終日までは我慢が必要かもしれませんが、もう心は躍っているかもしれません!次のパート先では良い人間関係に恵まれ、辞めなくてはならないときがきても、笑顔で感謝の気持ちが伝えられるパート先が見つかることをお祈りします。最後の最後まで大人の対応をして去りましょう。