社会人って? 新人って? 就職するに当たり考えなければならないこと
20代前半頃だと同じ歳でも社会に出ている人と大学や専門学校で学業に臨んでいる人と大きく二種類の人間がいます。お互いがお互いに差を感じることはないでしょうか?その差とは何なのでしょうか。
それは、与えられるばかりだった立場から、与える立場へと変わったということです。サービスを提供される側だった需要一点の位置から、人にサービスを提供する供給の位置へと足を踏み入れること、これが「社会人になる」ということなのです。
お金を出してモノを得る、モノを供してお金を得る。このわかりやすいようで実は本当の理解には時間のかかる違いが、大きな大きなポイントであるのです。
必要とされる能力、企業が望む新入社員の「考え方」
「なんでこんなことをしなくてはならないんだ?」 「それはなにかおかしいんじゃないか」
学生時代、そう思ったあなたはどう思い、どう行動したでしょうか。社会に出、会社という空間に居ると、そんな理不尽な場面は連続、日常です。答えの一つでない問題、いくら何時間かけても辿り着かない問い、そもそも解の無い課題。いきなり怒涛にめぐるそれらに悩み苦しむのはほとんど全員と言ってもいい新人社員が経験をすることです。
会社が欲しているのは、自社の戦力。
企業があなた達を採るにあたり期待しているそのフレッシュな活気を是非売りと考えましょう。「新人」として持っているチャンス、特権とも言えます。
自分本位から他人本位へ。自慢は職場に不要
自分のみてほしい、自分の話を聞いてほしい。学生の関心の中心は常に自分にあります。就職活動でもそう、むしろそうするよう習ってきたはずです。 しかしながら就職してからは「自己アピール」ほど求められないものはありません。
ここまで聞いているとそれはサービス業の話だろうと思ったでしょうか? それは全く違います。この理屈は業種によった話ではなく、人と仕事をするにあたって、人に対する仕事をするにあたって必ず必要とされてくる考え方なのです。
敬語なんてわからない!どう学べばいいのだろうか?
言葉遣いにもその意識は表れます。子どもと違って大人の一言には多大な責任が生まれます。ほんのちょっとの言い回しの違いで状況は一変するのです。
敬語とは奥が深く、いち社会人として本当に失礼のないように話し書くためにはたくさんの勉強と場数が必要です。最初はたくさん注意を受けることでしょう。実際に街で見る接客でも敬語のできている人とできていない人…もしくは勘違いをしている人の違いは大きいものです。
企業に属し人と関わるにあたっては言葉遣いに妥協を許してはいけません。先輩社員に、お客様に…直接であったり、電話であったり、メールであったり、それぞれまた使い分けたものが求められます。
そんな難しそうなことどう身につけていけばいいのか…そんな不安を抱えた方は少なくないはず。私も新入当初は業務自体に学ぶことが多い中、そもそも普段話す言葉に常に注意を受け、叱られ、悩みぬき考えました。
しかしながら学びながらでも毎日の業務で会話はあります。そんな時、辿り着いた答えは「とにかく丁寧に話すこと」でした。
丁寧すぎて間違った敬語ももちろんありますが、丁寧さに欠けた話し方より失礼を働かずに済みます。過剰敬語になってしまった時には先輩社員も比較的朗らかに注意をしてくれることと思います。
真剣さは必要ですが、固くなることもありません。素直な誠実な気持ちで職場の方々と接しあっていきましょう。
新人ってどういうこと?甘えていていいというわけではない
入社したばかりの社員は「新人社員」という立場にあります。企業側、先輩社員方もあなたたちがまだ会社のこと、社会のことを生(なま)で知らないことをわかっていて、多くを教え指導したいと思っています。
「仕事ができない」ことをおそれる人は多いのですが、実は新人のうちにたくさんの失敗を経験することが大切です。課される責任はどんどん増えていくもの。多くを担ってからの失敗には多くの影響が生じ問題も大きくなります。
さて、しかしながらだからといって「自分は新人だもの、しょうがないでしょ」と構えていていいということではもちろんありません。あなたの起こした不都合のしわ寄せは先輩社員、上司が行ってくれていることを忘れてはなりません。
時には真摯な謝罪も必要でしょう、