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公務員試験の面接対策を地方、国家に分けてご紹介!

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公務員試験を受験する人にとって筆記試験は対策はしやすく突破しやすいのですが、却って面接試験の段階になると充分に対策していない学生が多く、ここで落とされる人が多いという傾向があります。しかし、公務員試験の面接試験はそのコツと対策の仕方さえ把握してしまえばそんなに難しいことはありません。

公務員の面接試験全般について言えることとは

公務員試験にも大きく分けて地方と国家公務員の区別があり、また職域によって一般職と総合職があるなど、色々な区分けがあります。それだけ対策の仕方が変わってくるのですが、それらの公務員試験全般について言えることがあります。   まず重要なことは公務員試験の面接と民間の面接は全く違ったことを試験担当官はみているということです。そもそも面接を担当する人から言って違います。民間の場合、人事部の人間が担当することが殆どですが、公務員の面接の場合、職場の管理職の人が担当したり、上級の国家公務員になると相当に立場の高い人が面接を担当してくれることもあります。

民間の場合はその人の持つ熱意、能力、コミュニケーション能力を面接試験で図るという向きが高いのに対し、公務員試験の場合は職場に適応できるかの順応性、人格、性格といった面を質問によって確かめてくる傾向が強いのです。そのため、対策の仕方も違ってきます。

地方公務員試験の面接試験対策

地方の面接試験の場合、やはりその土地に住んだことのある人、生活したことのある人というのは面接でも好印象を受けやすい傾向にあります。これは当然で、長く働いて貰うことになるわけですからなるべくその土地になじみのある人を取りたいわけです。

また一般の企業のように海外勤務や転勤もないので、それだけ一つの部署、一つの事務所でがんばっていかねばなりません。そのため、こういった狭い環境でやっていけるだけの人格面の特徴や性格を面接官は最も知りたがっているのです。

筆記試験を乗り越えた人であれば一般業務はあまり問題はないと判断され、寧ろ対人関係で問題を起こさないか、単調な公務員の仕事に適応できるかが大事なのです。そのため、対策としては自分の個性を強調するということは民間では有効なのですが、公務員試験では良いことではありません。

そのため面接対策としてはなるべく想定される質問に完全に答えることを目指すと共に、角のない円満な人格であると装う必要があります。これには自己分析と共に、徹底した反復練習が欠かせません。

想定される質問は一通りの身辺環境に対する質問に加えて、性格、人格を問うような質問が多いです。例えば「事務所内である事業を推進する際に反対派と賛成派で意見が分かれてしまった。あなたはどういった行動をとるか」といったようなもので、質問は色々と品を変えてきますが見ているのは貴方の円満な人格であるということを忘れないで下さい。   面接対策は筆記試験が終わってから、という人も居るのですが、今まで述べてきたようにそこまで簡単なものではないのです。寧ろ、公務員という特殊性から一筋縄ではいかないので面接試験対策は出来れば面接試験の3ヶ月前以上から徐々にやっていくと無理なく進めることができます。

国家公務員の面接試験対策

地方の面接試験よりもよっぽど難しいのが国家公務員の面接試験です。上級職になると省庁訪問などとも絡み、色々と対策を練る必要があります。ですが、基本は地方の対策と大差はありません。   国家公務員の場合でも円満な人格、性格を見るというのは同じですが、仕事がより高度に成るためそれだけ国家の運営を担えるだけの能力を持っているかを面接で見られます。かなり高度な質問があるので一般教養は欠かせません。

とはいえ、質問内容も限られてきます。国家公務員試験の場合、身近な問題や省庁に関係してくる事柄が大半を占めるためにそういった関係の基礎知識を一通り抑えておくとともに、自分の意見をしっかりといえるだけの考えを常日頃から鍛えておくことが大事です。

例えば「財政改革について、これこれの案件について色々と批判がされているが、あなたはどう考えますか。」といったかなり突っ込んだ質問も普通にされてきます。そのため省庁研究は欠かせません。

また忘れてはいけないのが省庁訪問です。面接と絡んで省庁訪問について聞かれたり、逆に省庁訪問で色々とガイドをしてくれる職員の人に質問などをしておいたり、討論においても積極的に発言することで、面接でも覚えて貰えるということはよくあることです。

とくに国家公務員の上級職になればなるほど、こういった地道なことが大事に成ってくるため、面接会場に入るまでに色々と根回しとまではいいませんが、その省庁の人と仲良くなっておくと面接もはじめから合格路線に入っていることもあります。

こういったことがあるために、国家公務員の面接対策はただ単に受け答えだけの対策をしていればよいというものでなく、日ごろの教養から人脈構成にいたるまで幅広い努力が必要となるのです。