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どう答える?何を尋ねる?面接の質問は、その意図を考えて攻略しよう

kouryaku1104

面接に臨むに当たって、気になるのは「何を質問されるか」「何を質問すればいいか」だと思います。どの問いも漫然と発されるわけではなく、必ず意図があると思います。そしてそれがどのようなものかを考えることにより、的確な答えを見出せるのではないでしょうか。

面接で質問されることとは

まず、面接で質問されることにどういったものがあるか考えてみたいと思います。職種や面接に至るまでのプロセスが異なれば、面接で質問されることも変わってくるでしょう。しかし、どの職業の場合も聞かれることというのがあります。そこから考えてみたいと思います。

職種を問わず聞かれることの多い質問を挙げましょう。

  • 志望動機
  • 自己PR、経歴
  • 形成したいキャリア

最初の2つの質問についてはほとんどの就活生が想定し、予め答えを考えているはずです。しかし最後の「形成したいキャリア」については準備していない方も多いので注意が必要です。

志望動機を質問する意図

ではまず志望動機を質問する意図を考えてみましょう。これは主に、あなたがどのような仕事に興味を持ち、労働に何を求めているかを把握するために質問すると考えられます。それを尋ねることにより、企業の求める人材と志望者とが一致するかどうかがわかります。

その意図に沿った回答をするためには、あなたがその仕事に求めるものを書き出してみましょう。そして書き出したリストに優先順位を付けましょう。そうすることで、あなたが仕事によって得たいものが何なのか、そのなかで何が重要なのかがはっきりとわかるでしょう。

考えやすい選択肢としては、高い給与、通勤距離の短さなども出てくると思います。しかしそれらはそのまま面接で答えるのは難しいでしょう。あくまでも、その仕事にしかないものやその仕事を経験することによって身につくものなどで考えるようにしてください。

自己PRや経歴を質問する意図

次に自己PRや経歴を質問する意図についてはいかがでしょうか。新卒採用であれば仕事の経験を求めることは考え難いですが、中途採用の場合には経歴も大切になってきます。それぞれの場合について、企業側の意図を考えてみましょう。

新卒採用の場合ですが、自己PRを質問することにより、企業側は何を知りたいと考えているのでしょうか。1つはその人の性格やアピールポイントが自社に何をもたらすだろうかということ。もう1つは応募者がどのように自己分析をしているかを確認するということです。

面接官は、応募者が面接室に入ってきただけで凡そどのような人物かを把握することが出来ます。そしてその印象と、応募者自身の言葉による自己PRとの乖離を確認します。応募者が自分を客観視できているかどうかや自分をどう生かそうとしているかを見るのです。

ですから、長所も短所もそうですが、これまでの学生生活で何か問題が生じた時にどのように考えどう対処したかや、普段の生活で実践していること、それを周囲の人々からどのように評価されてきたかといったことを中心に自己PRを組み立てると良いでしょう。

さて中途採用の場合ですが、基本的な考え方は新卒採用の場合と同様です。しかし既に職歴がありますから、そこで得たことや自分の仕事ぶりを存分に伝えましょう。特に仕事をする上で何が喜びであるか、課題をどのように解決してきたかといったことを伝えてください。

形成したいキャリアを質問する意図

キャリア形成は、長い勤労生活においてとても大切なものです。あなたが描く将来像をどこまで実現できるか、それはどの企業に勤めるか、何を生業とするかによって大きく異なってきます。しかしそのことは、企業にとっては一見関係のないことにも思えます。

それでも企業側がそれを質問する意図とは何でしょうか。企業の目的は、利潤を生み出すことと社会貢献をすることです。両方をある程度の水準で実現していくためには、そこで働く人々の幸福について考えることはとても大切です。それがキャリア形成について問う意図です。

あなたの描くキャリア形成と企業があなたに行ってほしい仕事とが一致すれば、双方にとってまたとない幸運です。そこで働けばあなたは仕事に対するモチベーションを高く保ち、 結果を出すことができるでしょう。企業にとってそれは最も応募者に望むことなのです。

またその仕事をすることによってあなたの夢が実現すれば、あなたは幸福に1歩近づくでしょう。そして、それはそのまま企業の社会貢献の1つに数えられます。社員1人1人の幸福は、企業の幸福にも、社会の幸福にもなっていくということです。

そう考えると、あなたが面接で応えるべき「形成したいキャリア」は、その企業で実現可能なものを答えればよいということになります。もちろん、嘘をつく必要はありません。たとえ一部でも該当することがあれば、それを中心に原稿を組み立てておきましょう。

面接で「質問はありますか」と訊かれたら

面接での質問は、企業側からあなたに投げかけられるだけではありません。面接の最後に、「何か質問はありますか」と尋ねられることがあります。あなたはどのような質問をすれば良いのでしょうか。企業が面接でそうした質問をする意図についても考えてみましょう。

あなたは企業に何を尋ねたいでしょうか。実際の勤務時間や、待遇、福利厚生、昇給の有無、賞与のあるなしといった条件について尋ねたいかもしれません。または企業の業績や、今後どのような事業展開をしていくかといった将来性について尋ねたいかもしれません。

しかしここではぐっと我慢をして、自分が企業に貢献するために何をしたらよいかを尋ねてみてください。「御社が社員に最も求めることは何ですか」「入社させていただけたら、○○を実現するべく努力したいと思いますが、他に日々何を心がけたら良いでしょうか」そういうことを尋ねましょう。

ここで企業側から答えを聞いたら、それに対しての反応を企業がしっかり見ていることを意識してください。企業が求める人物像に自分が相応しいことをアピールできれば、この質問の意図に十分沿った回答ができたと言えますし、面接に受かる可能性も上がります。

質問の意図を汲めば面接は怖くない

面接に対して、筆記試験より対策がしづらい、なんとなく不安だと思っている人は多いと思います。それが杞憂だということを、これを読んでわかっていただけたのではないでしょうか。上述した面接に於ける質問の意図を踏まえ、ぜひ面接試験を突破してください。

最後に、企業が判断材料にするのは質問の回答だけではないことを書き添えておきます。面接官は、身だしなみやマナー、身のこなし、視線といった全体からあなたの人物を見ています。面接で自分の良さを遺憾なく発揮できるよう、日々気を付けておきたいものです。