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新卒採用と中途採用の違いとは?新卒で問われる性格、問われない能力

採用には2つある。新卒採用と、中途採用だ。漠然と、学生からそのまま就職をする場合は新卒採用、転職や卒業後数年経てからの途中からだから中途採用、と思っているかもしれない。そもそも、新卒採用と中途採用の違いはどこにあるのか?さらに、新卒と中途では、求められるものが違う場合が多々ある。それは何なのか?

新卒採用と中途採用、違いはどこに?

就職活動をする上で、採用形態が新卒採用と中途採用の2つがあることに気付くだろう。ごく稀に、新卒採用と中途採用では同じ企業でも給与が違うが、何故かという質問があがったりする。まず注意しなければならないのは、中途採用というのは新卒採用以外の全ての採用を総じてそう呼ぶのであり、かならずしも最初から給与が固定されているわけではないということ。

基本的に、学校を卒業して、新社会人として採用される場合には、新卒採用が適用される。新卒採用には、多くの企業では新社会人向けの配属研修が実施される。新卒は当然仕事に関して未経験であるし、ビジネスマナーを1から教える企業もある。新卒社員は、企業が育てるものとして採用される。採用時期も決まっているおり、一括で多くの人数を採用する場合が多い。

一方、中途採用とは、新卒採用以外の採用のことだが、採用時期はあまり決まっていない。欠員が出た場合や必要な技術が出た場合などに募集され、短期間で採用が決まる場合が多い。一般的に社会人経験がある程度あることが前提におかれ、研修などは無い場合がほとんどだ。また、給与も新卒採用のように固定ではなく、その人のスキルや前職の年収によって変動することもある。

新卒で求められるのは可能性?

上記のように、新卒は通常、何も知らない未経験の者として、企業が育てる人材として採用される。なので、採用の際には、将来性や学習の早さ、やる気などが重視される。何の仕事をするにせよ、まずは基礎的な研修があり、その後配属され、更に業務の研修期間がある場合が多い。また、教育することが根本にあるので、長い目で見て考えられる。

さらに、新卒の場合は他の企業で働いた経験が無い分、その企業の風土に染まりやすいという特徴があると言われる。その為か、 新卒の場合は技術面よりもその人の性格や個性などが、企業にマッチするかどうかが重要視される。

企業側は、ベンチャーでもない限り、新卒に即戦力は期待していない、ということになる。要は同じ職場で上手くやっていけそうか、やる気はありそうか、将来伸びそうか、などを見て採用するわけである。

シビア?中途に求められるのはスキルと実績

一方で、中途採用で求められるのは、持っているスキルと前職での実績だ。未経験可の中途採用もないことはないが、基本的には経験者を募集する場合がほとんどだ。というのも、未経験なら新卒採用して1から企業に合った人を採用すればいいからだ。

また、中途採用の方が1人にかけるコストが低いと言われる。研修などの教育コストが割けるし、経験者なら特に即戦力になることが期待される。その為、新卒と異なり、スキルが企業の求めるレベルに達していないと、長い目で見る事はあまりされず試用期間で契約が終わってしまうことも多々ある。スキルを重視しての中途採用ならではの厳しい世界だ。

新卒ではポテンシャル重視、中途はスキル重視

このように、新卒採用ではやる気や将来性などの可能性が重視され、中途採用では技術面が要求される。未経験でもやる気さえあれば1から面倒みてもらえる新卒採用の方が気は楽に思える。中途採用ではスキル、実績が問われる為、新卒でなく社会経験も不足していると、採用されるのは難しいことが分かる。

転職などで中途採用に応募する場合には、どのようなスキルが必要とされていて、どの分野の経験者が求められているかなどを十分調べる必要がある。中途で異なる分野に進もうとするなら、スキルを磨くことも必要になる。中途採用の中にもたくさんの採用形態があるが、新卒採用にせよ中途採用にせよ、何が求められているかを見極めて応募していこう。