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面接官に熱意を伝える、4つのポイント

面接において印象に残る人と、そうでない人がいます。その違いが熱意を伝える事が出来たかどうかです。心に響くと言う表現がありますが、面接官の印象に残るほどの熱意が伝えられれば採用はかなり近づきます。ただ、熱意を改めて考えてみるとそれがいったいどういったモノなのかいまいち曖昧です。

熱意とはあくまでも感じるものなので、明確に定義がある訳ではありません。応募者の心からの想いを面接官が感じ取る事こそ熱意であり、応募者が熱心に伝える事で熱意が伝わると言ったものでもありません。ただ、面接官の視点からどういった人物に熱意があるのか4つのポイントで見ることができます。

面接は短い時間での勝負です。その為、面接官はいくつかのチェックポイントを経験則などから持っています。例えば面接中落ち着きがない人間は入社後集中力が足りないと判断される人材であるとか、ハキハキ答えられる好青年でも服装が疎かだとキッチリ責任を取らない可能性がある人材であるとか、仕草や格好から多くを判断しています。

その中で熱意に関しても仕草や態度などで見ようとする訳ですが、この熱意に関してはそれだけではなかなか判断し辛いものがあります。服装や態度などは練習や場慣れしてくると、一定の水準は保ってくるようになってくるからです。余談ですが、格好や態度などを指摘される程度では、面接での勝負はかなり後退していると思って下さい。

では面接官は熱意を見る時、何を見ているのか?それは、面接に掛ける姿勢です。面接官に熱意を伝えるのであれば、入社したいと言う姿勢を面接官に見せ付ける必要があります。そして、その姿勢を判断するポイントが大きく分けて4つになる訳です。

企業を徹底的に調べているか

姿勢とは何か?これは簡単に言えば、何かに取り組んでいる姿です。とても単純な事ですが、入社を考えている企業の事を調べない訳ありません。それを怠るようでは、熱意どころか入社しようと言う意思さえ疑いたくなります。ですから調べている事は当然なんですが、それを徹底的に行っているのかどうかと言う部分が肝です。

真剣に取り組み、さらには貪欲に調べる。面接官が驚くくらいの情報を持っていれば、応募者の並々ならぬ決意と言うものを感じます。「そこまでしているのか」、そう感じてもらえるほど徹底的に調べる事が1つ目のポイントです。

将来を見据えているか

面接官は自分で考えて行動できる人材を求めていますが、そういった自主性は個人的なビジョン(将来の目標)を持っているかどうかで大きく変わってくる事を知っています。原動力と言い換える事もできますが、自らの意思で突き進んでいく為に必要な要素が見えるかどうかは重要なポイントです。

また企業には業務を含め様々な取り組みがありますが、達成すべき目標や理念などが必ずあります。その方向性と応募者の将来像が重なった時、明確な志望動機だと感じるのと同時に、真剣に自分の将来を考えての選択をしていると言う印象を面接官に与えます。

将来を見据えている事が面接官に伝わる事で、「だから当社なんですね」と思わせる事が2つ目のポイントです。

実績や経験談を話せる

熱意とは一生懸命取り組んでいる様からも判断できるものですが、実際に何をしたのかと言う部分も大きなポイントになります。夢物語ではなく、堅実に何かに取り組みそれを成果として残しているかどうか?例えばデザイナーを目指しているなら、コンテストやアルバイトなど実際に取り組んだ事を話せるかどうかが肝になる訳です。

面接では誇張して話す事が横行します。これは面接の特質上仕方がない事ですが、熱意を伝えるのなら実際に何をしてきたのか伝えられるようにしておきましょう。実際に過去から取り組んできた姿勢という一貫性は、面接官にとって「一生懸命取り組んでいるな」と感じて貰えます。これが3つ目のポイントになります。

今、何をしているのか

最後のポイントはとても単純です。今、実際に何をしているのか話せるかどうかです。熱意とは自らが率先して行う様でもあります。他人に言われなくても、毎日行っていて当たり前です。例えばデザイナー志望なら。毎日グラフィックの知識やデザインを行っているなど、日常的に行っているのが当然です。

その誰に言われる事なく黙々と日々行う姿勢にこそ、面接官は熱意を感じる訳です。こんな事をしました、あんな事をしましたよりも、それが習慣化していた方がより熱意を感じます。「この人にとって当たり前なんだ」と感じさせる事ができれば自然と熱意は伝わるモノです。コレが4つ目のポイントです。

面接での熱意は伝えると言うよりも、伝わるモノです。今回挙げた4つのポイントを意識して話せば、面接官に自ずと熱意は伝わります。