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就活の企業調査の第一歩は電話も一つの武器になる

就職活動の開始

就職活動を行う際において皆さんが最も重要視するのはいったい何なのでしょうか。働きやすさや雇用条件、福利厚生など多岐にわたって検討すべき項目があるであろうと思います。

では、その各種情報をどのように得ておられるのでしょうか。多くの方は企業説明会に出向いたりしながらその企業の採用担当者からその情報を得ている筈です。

しかし、その情報は得てして誰でも得られるものなのではないでしょうか。また、自分に合っている会社であるのか否かは分からないのではないでしょうか。それらを知る事をも含めた企業調査をあなた自身が行わなければなりません。

企業調査の方法

企業調査の方法は思うほど難しくはありません。一般的に行う方法としては先ずその会社のホームページを確認しましよう。多かれ少なかれの情報が公開されている筈です。

ここでその会社の特性や基本的な物事の考え方などは十分に把握できます。代表者の理念や先輩社員からのメッセージなども見ておくとよいでしょう。特に先輩社員からのメッセージにはよく注意して見てください。

同じメッセージの文章を使用しているのに昨年見たときと先輩社員の名前と写真が変わっている会社も稀ですが見かけます。これは、会社の担当者が文章を作っているという見本的な場合ですね。

疑り深い性格の方ならば、その部署に電話して本人を呼んでもらっても良いでしょう。本人がすでに退職していたり部署移動していたりしてもホームページの改訂していない場合は要注意だって分かりますよね。

もし、本人に電話が繋がったのならばこれも最大限に利用させて貰えます。その先輩のメッセージを見て是非ともこの会社で仕事がしたくなったと伝えてみてください。うまくいくとその本人に会えるかもしれません。そういう人脈づくりも大切です。

次に、ホームページに書かれていたことの中で印象的な言葉があったらこの意味を調べておきましょう。同じ言葉を使ったリンク先からその会社の別な情報が読み取れることも決して珍しくはありません。

さらにコアな情報を

ここまでの情報でもあなたは他の人よりもその会社をよく知りえた状態になっているでしょぅ。次にできるならばやる価値があるのは、その会社もしくは関連企業さらには同業者の社員からの生情報を仕入れることです。

これは案外、簡単です。該当する所にアルバイトでも短期派遣でも良いので応募してみることです。うまく行ってアルバイトになったらこれまでからは想像もつかなかったような生々しい情報が得られるでしょう。その情報を加えて本当にそこで働きたいかを考えてからでも良いのです。

かつて、旧ドイツ帝国時代にある民間人がナチス幹部の一覧を発表してその精緻さから投獄されたという事件があったそうです。まるで敵国の諜報員が潜入して調べたかのごとく細部にわたっての記載があった為です。

しかし、著者は本当に普通のドイツ民間人で何も不法取引も党員買収をしていませんでした。彼が行っていたのは、新聞に書かれた記事、ラジオで流されていたインタビューなどを注意深く調べて何年もに渡ってそれらの整合性を突き詰めていった結果をまとめただけだったのです。

そうです。誰もが普通に見聞きしていた事をまとめた物にすぎなかったのです。あなたも時間をかけて少しづつ知りえた情報を正しく整理してみてください。必ず、その会社の本質に近づく事ができます。

諸外国にくらべて日本の企業の情報管理力は決して優れているとはいえません。公開・公表しているものの彼方此方に驚くような情報の一片が転がっています。これらの情報を集めて整理し活用する能力は就職の時に限らずあらゆる所であなたの最強の武器になるでしょう。