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転職の会社選びで失敗してしまうのはなぜ?気を付けたい3つの注意点

キャリアアップや仕事環境の改善等、目的を問わず「転職」をすることが一般的な時代になりました。キャリア形成の面でも、能力評価の面においても「転職」をすることが「仕事人」としてマイナス評価にならなくなったことが何より大きいでしょう。20世紀には予想できなかった「未来」だと思います。

しかしながら、誰しもが「転職」で成功を収めている訳ではありません。そして「転職」に対するハードルが下がったとはいえ「失敗したら次」の考えでは充分なキャリア形成はもちろんのこと、人間関係も破綻しておくことは間違いないでしょう。できれば「失敗しない」方がいいに決まっています。

「転職」で失敗しないためには、あなた自身の内的な要素が一番重要だとは思うのですが、それについては多くの「転職系コラム」で書かれていると思うので、今回は「外的な要素」、具体的には「会社選び」で間違わないために、「事前に確認しておきたい3つのポイント」をご紹介したいと思います。

1.組織図を確認する。

組織図を確認するのは、その会社の「指示命令系統」を知ることが目的です。具体的には「あなたの上司」が何人いるのか?ということです。

会社生活においてストレスを溜める大きな要因に「上司」の存在があります。そして直属の上司個人の人間性以上にやっかいなのは意思決定までに通過する「決裁者」が多いことです。、決裁の度に方針が変わることはストレスだけでなく無駄な披露を被るリスクも秘めているのです。

もちろん「社長」に至るまでの組織図には多くの部門長が存在するのは普通なのですが、同じような部門に同じような部署が複数ある場合、最上位者まで決裁の必要があることが予想されます。

例えばあなたが営業職だとして、営業一課への配属が決まった時に、以下のような組織だと決裁において非常にやっかいだと言わざるを得ません。

「営業本部 東日本営業局 第一営業部 営業一課」

この組織形態であると、本部長がいて、局長がいて、部長がいて、課長がいるはずです。もしかするとそれぞれの役職に「副」が付く管理職がいるかもしれません。見積書や請求書の捺印程度ならば部長クラスまでの決裁でしょうが、会社のリソースを動かすような「やりがいのある仕事」は間違いなく担当役員までの決裁になるはずです。

組織図に関してはその会社のホームページで公開されているケースも多いですし、公開されていない場合でも採用面接の質問等で必ず確認しておくことをお薦めします。

2.本社所在地を確認する

転職の場合はほとんどが希望する勤務先での採用になることが多いでしょう。ではなぜ本社所在地を確認すべきなのか?というと、将来転勤する可能性があるからに他なりません。

特に注意したいのが東京勤務の採用で本社が他の地域にあるケースです。地方企業が戦略上の理由で東京に事業所を置くケースが増えました。同時にそれが「転職者向けの求人」の貴重な需要となっているのは否めません。

しかしながら、あなたが採用された部署やプロジェクトが必ずしも未来永劫続くとは限りません。今の時代事業のスクラップアンドビルドは抵抗なく行われています。よって事業縮小、プロジェクト中止による事業所閉鎖は珍しいものではなくなっているのです。

また採用された事業所が無くならないまでも、出世していく過程で本社勤務になることもあるのです。会社から高い評価をされているのにも関わらず、東京を離れるという理由で辞職するのではもったいないのは言うまでもありません。

よって、自分が採用される事業所と本社の地域が異なる場合、本社所在地への転勤があっても構わないかどうか、その覚悟が自分にあるのかないのか?必ず自問自答しておくことが重要です。

3.同僚の性別/年齢の傾向を確認する

会社全体での性別/年齢構成等は会社のホームページ等に掲載されているケースもあるでしょうが、重要なのはあなた自身が配属される部署・部門がどうであるかです。

職場に馴染むためには、あなた自身が新しい人間関係の形成に努力するのは言うまでもありません。しかしながら「同世代がいい」とか「同性ががいい」とか、はたまた「自分が一番若い方がいい」とか…、誰しも得手不得手があるもので、できれば自分にとって、居心地が良さそうな「ヒト」が多い環境であるほうがベターなのは間違いないでしょう。

もし苦手な属性の同僚が多い場合、それでも行きたい会社かどうかを改めて自分に問うべきだと思います。

ただ会社によっては個人情報という旗の元、一切性別/年齢を明かさないケースもあるでしょう。それでも個人は特定できない範囲で世代や性別の傾向を聞くことはできるはずです。

入社後に「こんなはずじゃなかった!」と後悔する前に是非チェックしてみて下さいね。