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スッキリ目覚めて朝からシャキッと仕事をはじめるための睡眠方法

朝なかなか起きれないということありませんか?目覚ましをかけても何度も止めてしまったり、そもそも目覚ましが鳴っていることに気づかなかったり。なんとか起きれても、目覚めが悪かった日は一日中体がだるくて仕事にも集中できなかったりするものです。

もっと寝る時間が確保でき、しっかり体を休める時間があればいいのですが、忙しい現代人にとってはなかなか難しいことです。

しかし、睡眠時間が足りなくても、「眠りに入る時間」を意識するだけで、朝からスッキリ起きれる方法があります。それを教える前に、まずは眠っているときの状態についてのお話をします。

睡眠のメカニズム

みなさんは「レム睡眠」という言葉を聞いたことがありますか?レム睡眠というのは、睡眠中の人間の状態のことで、体は眠っているのに、脳は起きている状態のことをいいます。

実は、金縛りは幽霊の仕業だといわれますが、レム睡眠が原因で起きる現象なのです。物音など何らかの原因で目は覚めたけれども、体は眠っていて動かせない状態ので「重しがかかっているように体が動かない」と思うのです。夢を見るのも、ほとんどが脳が動いているこのレム睡眠中です。

つまりレム睡眠というのは、眠っているようにみえて、脳はまだ活発に動いている浅い眠りの状態なのです。

反対に「ノンレム睡眠」というのは、レム睡眠ではない状態、つまり脳も体もぐっすり眠っている深い眠りの状態のことです。疲れてウトウトしてしまう居眠りなどは、このノンレム睡眠状態です。

ノンレム睡眠は深く眠っている状態なので、このときに無理に起きようとすると、パソコンの電源を入れてもすぐに起動しないのと同じように、なかなか起きれません。起きてもまだ脳が寝ぼけている状態なので、頭や体もスッキリしません。

この睡眠状態のメカニズムをうまく利用して、脳が眠っていない浅い眠りのレム睡眠のときに起きることができれば、目覚めがとても悪い人でも朝からスッキリ目覚めることができるのです。

寝る時間を意識しよう

人間は、睡眠中はレム睡眠とノンレム睡眠を交互に繰り返します。入眠直後はレム睡眠から始まり、その後深い眠りのノンレム睡眠へと移行します。そしてまた浅い眠りのレム睡眠へと移行していきます。

この1セットが約1時間半のサイクルで、起床するまで繰り返されます。なので、起きたい時間から逆算して寝る時間を考えれば、ちょうど起きる時間にはレム睡眠状態になるのです。

たとえば朝7時にスッキリと目覚めたいときは、1時間半の倍数時間分を起きたい時間から逆算します。そうすると、夜の11時半か、もしくは1時に入眠できれば、ちょうど起きる頃にはレム睡眠になります。

つまり、睡眠時間が、1時間半、3時間、4時間半、6時間、7時間半・・・となるように眠ればいいのです。横になってから眠るまでの時間も考慮して、その少し前には布団に入るようにすればバッチリです。

夜遅く帰ってきてあまり睡眠時間が確保できないときでも、このサイクルを考えて寝るようにすれば、たとえ短い時間しか寝れなくてもスッキリ起きることができます。

最近では、この睡眠サイクルを利用してスッキリ目覚めるためのスマートフォン向けアプリも登場しています。また、睡眠中の細かい動きから睡眠状態を判断して、浅い眠りのレム睡眠のときに起こしてくれる腕時計型の目覚まし時計など、便利なグッズもあります。

これらをうまく活用して目覚める時間をコントロールできれば、1日シャキッと過ごせるかもしれません。

睡眠は体や脳を休めるためには大切な時間です。睡眠時間の確保も大切ですが、短い時間でも睡眠の質を高めて、一日をシャキッと過ごせるようにしましょう。