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「いつから入社できますか?」転職における入社日交渉のポイント

人材募集をしている企業が、採否の判断をする際などに気にするポイントのひとつが、採用したい人材が「いつから入社できるか」ということです。既に離職していれば問題ないのですが、在職中の転職活動の場合「退職日が決まっていない」という方も多いです。

そんな場合の入社日の伝え方や交渉のポイントについて考えてみましょう。

最初のポイントは「面接時の質問」

面接を受けていると「いつから入社が可能ですか?」と聞かれると思います。中途採用をしている企業のほとんどは「すぐに入社できる人材」を理想として採用選考をしています。つまり、ここでは「すぐに入社できます」という方が有利です。

しかし、注意していただきたいのは、「退職日が決まっていない」方のケース。退職日が決まっていない中で「おそらくすぐに入れます」など「早めに入れると相手に期待させる」答えをしてしまうことは避けた方がいいでしょう。

採用担当者としても、すぐに入れるという期待をして採用の判断をおこないます。そのため、実際に内定が出てからの入社日交渉において、トラブルが発生するケースがあります。

選考の段階では、正確に情報を伝えることが大事です。退職日が決まっていなければ「まだ現職の会社に退職を伝えていません。そのため、退職日については何とも言えません。」と率直に伝えましょう。

そして、その上で「ただし、現在の引き継ぎの状況を考えると、2ヶ月後には退職が可能だと考えています。」と、おおよその退職可能なタイミングについても伝えておくと、採用担当者にとってもありがたい情報となります。

入社日交渉のポイントは「きっちりかっちり」

内定直前になると、いよいよ本格的に入社日の交渉に進んでゆきます。内定を出したい企業は「できるだけ早く入社して欲しい」という話をしてくることでしょう。しかし、ここで気をつけなければいけないのは、在職中企業との退職交渉の行方が見えないことによって「曖昧な返事をすること」です。

曖昧な返事をしてしまうと、相手の「採用したいという熱量」をさましてしまうことになります。結果として、内定直前で不採用になることもあります。

入社日交渉のポイントは、曖昧さをできるだけ排除して「きっちりかっちり」と進めることです。現職の退職について状況が見えないのであれば「状況が見えない」という現状を伝えて、「いつまでに退職の話を申し入れるつもりであり、その交渉の状況を踏まえて、いつまでに入社可能日についてのお話をお伝えします」など、相手がきっちりと判断できるように伝えましょう。

採用担当者としても、在職中で優秀な方であれば、2ヶ月程度はかかるものと覚悟しているケースも多いです。真摯な姿勢で、状況と取り組みをきちんと伝えるという姿勢が、入社日の交渉においては一番大事なポイントと言えます。ぜひ意識して取り組んでいただければと思います。