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すぐに成果を求められる?新入社員が会社に慣れるまでの猶予期間は?

転職でも就職でも、入社してしばらく経つと「そろそろ成果を出さなければ…」という焦りにかられてきます。企業はどの程度までを「慣れるための猶予期間」と捉えているのでしょうか?今回のその点を考えてみましょう。

新卒あるいは転職で会社に入ります。当初は右も左もわからない中で、がむしゃらに働くことと思います。そのうち気になってくるのは、「そろそろ成果を出さないと、マズイのではないか・・・」ということです。では、いつまでに成果を上げる必要があるのか?

それは、会社の「社風」と「上司」に大きく左右されます。今回は、会社に慣れるまでの期間について考えてみましょう。

長い目でみる国内企業、成果を求める外資系企業

あくまで一般論ですが、国内企業の場合には「成果をあげることよりも、まずは会社の考え方や社風、人間関係について理解して欲しい」というスタンスの会社が多いように見受けられます。そのため、成果を出すのも「半年後」とか長い会社だと「1年後」という観点で見ています。

一方で、外資系企業の場合には、成果を上げるまでの猶予期間は「3ヶ月」という話をしばしば伺います。そのために、1ヶ月後、2ヶ月後と、定期的にどのような貢献をしてきているかを月次で評価されるという話も聞きます。

ここでは「国内企業」と「外資系企業」という分け方をしましたが、国内企業にも外資系の雰囲気があるところがあったり、外資系企業でも日本的な雰囲気の会社もあったりします。要するに、社風つまり会社の考え方によって、新入社員が会社に慣れて活躍するまでの猶予期間が大きく違ってくるのです。

見極めには「上司」「中途入社社員」と話をすることが大事

では、どうやって見極めればよいでしょうか。まず、見極めのポイントは「社風」です。その社風を把握するために、まずしっかりとコミュニケーションを取りたいのが「上司」です。気持ちの面でも落ち着いてきた頃合いに、 率直に「自分は会社に貢献したいし、早く成果を上げたいと思っている」という考えをぶつけてみてはいかがでしょうか。

すると上司から「まだまだ今は慣れることが大事だよ」とか「では、いつまでにどんな成果を上げられるか考えてみよう」などのリアクションがあります。「慣れることが大事」ならば、現段階での成果はあまり求められていない可能性が高く、「成果について話し合おう」であればより短期的に成果を求められている可能性が高いです。

また、他にも話をしていただきたいのが「中途採用で入社した社員」です。彼らは、少なくとも自分よりは前に入社して、その会社の評価のスタンスについて話をしてきている人たちです。彼らがいつまでに成果を上げないといけないと考えているかを知ることで、より多面的な判断をすることができます。

ただし気をつけていただきたいのは、話を聞いた社員が間違っている可能性も高いということです。ですので、複数の人に話を聞いて判断をすることが必要です。

世の中の流れは、よりスピーディーな成果を求めている

最後になりますが、世の中の流れとしては、やはりスピーディーに成果を上げられる人材が求められています。日本的な「まずは慣れてから…」という会社でも、そのスタンスが急に変わることも十分に考えられます。

入社直後から焦る必要はありませんが、1ヶ月経ったら少なくとも自分がどういう形で売上や利益に貢献できているかを、自分自身がシビアに考えることが必要です。そうすることが、結果的には自分自身のビジネス力を伸ばしていくことにもつながってゆくのです。