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なぜ半分も転職に失敗する?辞めるべきではない人に共通する理由

何事にも向き、不向きというものがありますが、転職も例外ではありません。それを証明するものが、転職後に感じる満足度です。若い世代を中心に転職者は、年々増加していますが、その一方で、転職者の約半数もの人間が転職に失敗したと感じてるというのです。

転職に失敗したと感じている人こそ、転職には不向きで、前職を辞めるべきではなかった人なのかもしれません。転職失敗者には「オレは仕事運がない」が口癖になっている者もいますが、その考えを改めなければ、あと何度転職を繰り返しても、良き仕事にめぐり合うことはできないでしょう。

残念ですが、転職失敗の理由を「運」としている以上、どんなに不満を抱えている仕事であっても、現職をやめるべきではありません。それでももし、新天地を求めて、転職を希望するのであれば、「なぜ失敗するのか」その理由に向き合い、転職を成功させてください。

転職に失敗する理由タイプ1「安定を求める」

何を差し置いても、「安定と求める」「安定がなにより」と考えている人は、安易に転職を考えるべきではありません。今の仕事に不満も無い、かといってそれほど大きな刺激もない、しかし定時に帰宅でき、しっかりとした休暇も確保できているという人が、突発的に転職意欲が湧く場合があります。

そのきっかけとなるのが、同窓会や古い友人との再会です。仕事にもやりがいを感じ、高給どり、見た目にも活気がある、以前はそれほどまでパッとしなかった旧友が、今や自分よりも輝いて見える・・・。その瞬間に、転職へのスイッチが入ってしまうのです。

ただ、これまで何を差し置いても安定を求め続けてきた人間が、30を過ぎてから全く違う環境に身をおくことは、ストレス以外ありません。しかもこれまで残業らしい、残業をした経験がなく、毎日定時ピッタリに帰宅し、趣味の時間を楽しむなどのライフスタイルを続けている方が急激な環境の変化による生活の圧迫は、大変危険です。

仕事や生活の安定を最重要視しているタイプの人は、今の仕事で感じている「安定」をカバーできるだけの魅力を持つ転職先を見つけるようにしてください。

転職に失敗する理由タイプ2「愚痴ばかりで行動しない」

仕事に不満があるからこそ、転職を希望する、それは間違いではありません。ただ、不満の原因となる問題を少しでも改善できる努力を一度も行わず、ただ環境だけを変えたい、という気持で転職をすると転職先で、また同じような不満を抱える結果となるでしょう。

愚痴をタラタラ言い続けて、仕事を辞めるのではなく、一度でもいいから、改善するためのアクションを起こすようにしましょう。それでもなお、改善の余地が見られない場合にこそ、転職のタイミングです。

転職に失敗する理由タイプ3「職種を変えたいだけ」

安易に職種を変えたいだけの転職は、かなりのリスクがあります。転職によって、今の仕事とはまったく違う仕事を行うことは可能ですが、転職の中でも相当難易度が高くなると思います。

企業が転職者、つまり中途採用に求めているものを考えれば、その理由は自ずと理解できると思います。ただ、すべての企業が転職者に即戦力を求めているとも限りませんので、絶対に無理とは言い切れません。

しかし、職種を変えるということは、それだけのリスクがあるということを念頭に入れ、それに対応できるだけのスキルをあらゆる形で身につけ、準備を万全にしておく必要があります。

転職に失敗する理由タイプ4「憧れの海外で働きたい」

企業の中には、国内に限らず、海外へも進出し、事業を幅広く行っているところもとても多くなっています。転職者の中には、いずれ、仕事で海外勤務を経験してみたい、という気持から、転職を希望する方もいますが、未経験の方を簡単に海外勤務させるほど甘いものではありません。

万が一、海外への事業展開を行っている企業へ転職できたとしても、その夢が叶うことは難しく、そのギャップから再び転職意欲が湧く可能性も否定できません。

海外勤務ができる企業への転職は、簡単です。ただ、転職後の夢を実現するためには、語学力や経験など、海外で働けるだけの実績を積み重ねてはじめて成しえるものなのです。しかも、海外勤務のことをもっと詳しく調べなければ、勤務先によっては、現状よりもはるかに給与が低くなったり、条件が悪くなるケースも少なくありません。

単なる憧れだけで転職を希望するのでなく、海外勤務で何をしたいのか、どんな目的があって、それに対応できるだけのスキルが自分にはあるのかをアピールできるだけの努力をしましょう。