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人間関係が嫌で仕事を辞めたい人へ。人間関係を改善する3ステップ

仕事を辞めたい理由の1つには、人間関係が上手くいかないことがあるようです。確かに人間関係は人の気持ちを大きく動かすものでもあるのに、学校などで学ぶことは多くありません。

主に自己流の世界になり、とにかくポジティブでいればいいんだ、とにかく自分でコントロールすればいいんだといった、出来るだけ自分が不快になりすぎない状態を選びます。

ですが、今では様々なコミュニケーションについての本や教材、セミナーがあり、そこから体系だった知識やスキルを学び、人間関係改善に活かすことが出来ます。ここでは3つのステップを見ていきたいと思います。

ステップ1.相手の気持ちを考えてみる

人と話す時、相手の気持ちを考えて話す人、接する人は少ないようです。というのも、表面的な相手の状態に振り回されるからです。自分で考えれば分かることも、相手では中々分からないことがあります。

例えば、怒っている相手は怒っていると思いがちですが、怒るには理由があり、怒っている時には別の気持ちも感じていると思います。例えば自分が怒る時はどんな時でしょうか。

楽しい時はあまり怒らないと思います。ですが、悲しい時、何かを無くした時、好きな人から嫌われた時、そうして自分が今まで持っていたものが無くなる感覚になる時、怒りが出てくるのではないでしょうか。

時間がない、人との繋がりがない、人から愛されない、無くしてはいけないものがない、そうしてないものがあると、悲しさをカバーするような形で怒りが出てきます。

なので、怒っている人は何を失ってどんな悲しみを感じて怒っているのか?を感じることが出来れば、表面的な怒りに振り回されることも少なくなると思います。原点になるのは、誰でも生まれた時から怒っている人はいないということです。

生まれつき怒っているならしょうがないかもしれませんが、どこかの時点で怒るようになったのなら、その原因があります。その原因が分かり、相手がどんな気持ちかが分かれば、怒っている人や自分と上手くコミュニケーションが取りやすくなるでしょう。

また、怒っている人だけじゃなく、ポジティブに振る舞う人や落ち込んでいる人、おどおどしがちな人と深く接するのも相手の気持ちを感じると効果的です。

ステップ2.相手と深く繋がる感覚を体験してみる

そうして相手の気持ちを理解しようとすると、どれくらい時間がかかるかは人によって違いますが、今までと違う感覚になってくると思います。人によっては不快感が出るかもしれません。

なぜなら、ネガティブなことは感じないように生きてきた人にとって、悲しんでいる人や落ち込んでいる人の気持ちを感じるのは苦痛に感じるからです。それを感じないためにポジティブにしていたのに、それを感じるのは苦しいと感じます。

ですが、ずっとポジティブなままだとそうした人の気持ちが分からないばかりか、自分のネガティブな気持ちも感じられないので、どこか空回りした人生になりがちです。なぜなら、自分のやりたいことをしたり、心の底から充実感を味わうためにはネガティブな気持ちも大切だからです。

といっても、深い悲しみをずっと感じないといけないというわけではなく、何でもポジティブに捉えるより、色々な側面から見るほうがバランスが取りやすいということです。なので、相手がポジティブネガティブに関わらず、深い気持ちを感じてみると新しい発見があると思います。

ステップ3.人間関係のバランスを取る

そうして相手の気持ちが分かってくると、これまでズレていた相手とのバランスが見えてきます。自立と依存という見方が出来ますが、苦手な相手は、自分が自立なら相手が依存、その逆もあります。

それもポジティブとネガティブに分かれるので、ポジティブで自立している人が苦手、ネガティブで自立している人が苦手、ポジティブで依存している人、ネガティブで依存している人が苦手などがあります。

そして、その苦手な相手といる時、自分はポジティブになっているでしょうか、ネガティブになっているでしょうか。自立と依存ならどちらでしょうか。そのズレが大きいと、人間関係で感じる苦痛が大きくなります。

そのズレを修正するには、自立だった自分が依存に寄り、依存だった自分が自立に寄れば、相手と一緒にいる感覚が今までと違うものになってきます。