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転職をすべきか、留まるか?決断の前に確認したい3つのポイント

働いていると「会社を辞めたい」と思うことは当然のようにあるでしょう。そして実際に会社を辞めて転職したことがある方も多いはず、この私もその経験があります。それも1度ならず複数回。

一方で「うちの会社に来ないか?」と誘われる機会もあるかもしれません。私もその経験があり実際に誘われるままに転職した経験があります。これも1度ならず複数回…もちろん、会社に留まる選択をしたこともありました。辞めたいと思った時然り、魅力ある条件で誘われた時も然りです。

結果として私自身、成功した転職もあれば、結果として失敗した転職もあったと自覚しています。では成功と失敗を分けたポイントはどこにあったのでしょうか?

転職するしないの判断について、会社環境や仕事内容についての見解は多くの識者の方々が紹介していると思いますので、今回は経験している私ならではのやや違った角度での判断基準をご紹介できればと思っています。

それは仕事そのもの以外、あなた自身に関わることをチェックするというものです。

同じようなケースで「転職を考えた」友人・知り合いも複数おり、彼ら彼女らのその後を見てきた経験も踏まえ、「転職を決断する前に」是非確認していただきたい「セルフチェックポイント」を3つ、今回はご紹介したいと思います。

(1)貯金があること、最低限借金がないこと

「転職」の多くは、給与アップのためよりも希望職種の実現/環境改善といった理由のほうが多いのが実情でしょう。となると転職後のあなたの経済状況は今より悪くなるはずです。だとすれば貯金がある状態、いわんや借金が無い状態がベターでしょう。

なぜなら、 転職した際には、それまで以上に「支出が増える」というのが私の経験、実感なのです。

まず最大の支出は、新しい同僚と仲良くなるために昼食や夜を共にすることも多くなることでの食費/交遊費のです。職種によっては気にならない場合もあるのでしょうが、日本という国で働く以上、転職先の会社で成功するために「同僚との関係構築」は必須なのです。対上司であれば「奢り」になるかもしれませんが、いつもいつもとは限らないでしょう。

また入社早々に社内経費を使うのも普通の神経であればはばかれるはずです。つまり新しい仕事を習得するための関連書籍や取引先/関係先とのちょっとした会議費が自腹になることもあるかもしれません。

さらに営業系や企画系の職種の場合、取引先やその競合の商品/サービスなどを理解するために、それらを購入/利用するための支出を余儀なくされるケースもあると思います。

もちろん「給与条件がアップする転職」の方もいると思います。しかしその場合でも上記の支出は発生します。そして給与水準があがることで、その支出基準もアップすることは覚えておいて下さい。

(2)通勤時間が短くなること

転職先における通勤時間が今より長くなるとその負担は想像以上に大きいものです。これは経験した方でないと中々実感できないと思いますが、通勤披露の負担ももちろん、時間が削られる負担は、仕事はもちろんプライベートに大きな影響を与えます。

たとえ30分だとしてもプライベートに使える時間が減ることは思ったよりも苦痛/ストレスになるものです。また深夜帰宅になった際等での金銭的な負担も後々堪えてきたりもするのです。

逆に言えば「通勤時間が短くなること」で「新しい時間を得る」という大きなメリットを享受できます。これはあなたの人生で大きなプラスになるはず。私の場合は家にいる時間が増えることで家庭の雰囲気が著しく改善されましたから。

なお「出社時間」によって、実際に要する時間が異なるケースがありますので注意して下さい。都市圏の場合、午前9時に出社するのと、午前9時半に出社するのでは、同じ路線・同じ系統の電車でも所要時間が異なるからです。

「長くなっても始発駅なので座れるから」というケース、これもお薦めできません。朝はそうでも帰宅時に負荷がかかるはず、結局は時間を浪費するのですから。

(3)転職先、もしくは同じ業界に知り合いがいること

大抵の転職は同じ業界/職種でのステップアップ、または環境改善だと思うので大丈夫とは思いますが、そうでない場合、これは重要なファクターとなります。

知り合いがいることで「実のある相談」が可能になります。特に初めての業界や職種の場合、必ず疑問や悩みにぶつかります。その際に「あなた自身を理解している誰か」が同じ会社や同じ業界にいることで、あなた用の解決策を見出す助けになります。そして新しい環境に早く慣れることに寄与します。

以上が3つのセルフチェックのポイントです。あなた自身「転職」という文字が頭をよぎった際には、この3つをご確認いただき、是非「良い判断」をしていただければ幸いです。