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趣味はパズドラはダメ?就活必須の履歴書「趣味」に意味はあるの?

就職活動に必要な履歴書には、必ず「趣味」や「特技」の欄が設けられています。趣味とは時間を忘れ、没頭できる何かで、人によって様々です。音楽鑑賞や読書、マラソンや料理、などが通常考える趣味ですが、就活生が考える「趣味」はちょっとだけ違います。

就活生の「趣味」とは、内定をもらうために必要な「履歴書用の趣味」であって、ありきたりの趣味ではないと考えているようです。その考えが、「自分には、他人に自信を持って言えるだけの趣味が無い」と意味の無い問題を抱えてしまうのでしょう。

良く考えてください。履歴書に記載する趣味に、内定の結果に大きく左右するだけの力があると思えますか?ここでは、ちょっとだけ変わった視点から、就活履歴書の趣味について、もっと気軽に考えてみてはどうでしょうか。

考えるポイントその1・視点を変えてみよう

大抵の就活生は、「どのような趣味なら、面接官に高く評価してもらえるだろうか」と面接を「受ける側」ならではのお固い発想で、回答を見つけようとするでしょう。だから、趣味のことを考えれば考えるほど、履歴書を作成するペンが止まり、なかなか先に進めないのです。

では、これまでの考えを断ち切り、新しい発想で趣味を見つけるためには、どうしたらいいか。今度は「面接する側」の立場から考えればいいのです。あなたが面接官なら、どのような趣味に興味を惹かれ、その内容をさらに詳しく聞きたいと思いますか?

考えるポイントその2・なぜ趣味が必要か理解しよう

面接とは、就活生と企業が初めてコンタクトをとる場所です。企業は、面接を受けている学生がどんな考えを持ち、どんな性格で、どのような特徴があるのか、など会話を重ねることで、色々な角度から探りを入れます。

ただ、「内定獲得」という目的のみで動いている学生は、就活のテクニックという鎧で、がっちがちに身を固めています。そのため、面接官があらゆる手を使っても、そう簡単に素の部分をさらけ出すことはありません。

だから、本当の姿がどうなっているのかを判断することは、非常に難しいのです。そこで、ありのままの姿を少しでも引き出すために考えたのが「フランクな会話のきっかけ」。

つまり、自分の好きなことを存分に話すことができる「趣味とは?」という質問を投げかけることで、緊張と就活テクニックという鎧でガチガチとなっている就活生の、素の部分を見るチャンスを作れるのです。

企業は、就活生の趣味そのものに興味があるのではありません。それをきっかけにして、本当はどのような人なのかを探っているのです。

考えるポイントその3・どんな趣味がいいの?

企業が考える趣味の必要性が理解できたら、次にどのような趣味ならば素の自分を出しつつ、リラックスして自己アピールができるかを考えましょう。ここで注目すべき点は、志望動機や学生時代にやってきた質問とは異なり、趣味は自分の好きなことが話せ、かつ、面接の流れを自分のものにできる絶好のチャンスであるということ。

また「趣味」とは、就職先の業務の内容にまったく関係のない事でも、面接官が全く知らないことでも一向に構いません。例えば、ゲームが趣味と回答しても全く問題ありません。だって、大事な用事があるにもかかわらず、一度電源をONにしたら、没頭してしまうんですよね、立派な趣味で間違いありません。

考えるポイントその4・書き方のコツ

とはいっても、単に「ゲーム」と書いてはやっぱりダメ。ゲームはゲームでも、もっと具体的に書くよう工夫しなければいけません。例えば「トップセールスをひた走るゲーム・パズドラ」なんてどうですか?

企業戦士なら「むむっ??トップセールス?」というところに食いつきますよね。そして「パズドラって何?」「どんなところが面白いの?」「どんなところがトップセールスに繋がっているの?」と、色々な会話が展開できるでしょう。

考えるポイントその5・注意すべきところ

ただ、注意して欲しいのは、単に相手の気を引きたいがための、ふざけた趣味ではいけません。趣味をきっかけに、あなたがどのような人間であるのかを探っています。そのことを忘れず、なぜその趣味であるのかを、きちんと答えられるだけの中身は必要です。

毎日やっても飽きない理由や、流れる音楽の事、見知らぬ人と交流ができる魅力など、ゲームについて詳しく、熱く話せたらいいですよね。以上のように趣味とは、自分をアピールしたい就活生と企業を、素の部分で結ぶ大切なきっかけ。

しかも、自分主体で好きなことを話せるボーナストラックのようなものです。難しく考えず、各ポイントを押さえて、気軽に趣味の欄を書けるようにしてください。