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履歴書は手書きではもう古い!応募にまつわるウソホント

就職や転職は、その後の人生を左右する大事なことです。しかし、求職者にとっては採用側の状況が見えないために、さまざまなウワサやタブーがささやかれてきました。ただ、中には情報として古いものもあり、昔はタブーと言われていたことも、今はOKな場合も多くあります。そのような応募にまつわるウワサの真偽を明らかにしていきましょう。

履歴書は手書きでなければいけない

→ウソ

それは昔の話。今はワードやエクセルで履歴書を作成しても問題ありません。そのほうが採用担当者には喜ばれます。確かに10年くらい前までは、「人となりが分かる」などという理由から、手書きで履歴書を書くことが推奨されていました。

しかし、採用担当者は超能力者でも占い師でもないので、手書き文字から人間性を判断するなんてことはできません。しかも、職務経歴書は一般的にパソコンで作成することが多く、採用側もそれを良しとしているのに、履歴書だけは手書きでなければいけない理由なんてありません。

むしろ、手書きの履歴書はリスクを伴います。誤字や脱字があったり、クセのある文字で書かれたものは、逆に評価を下げかねません。採用担当者にとっては、読みにくい履歴書を苦労して読解するより、パソコンで打たれた文字のほうが内容も頭に入ってきやすく、歓迎されます。

ある大手企業の採用担当者は、何十通も送られてくる応募書類をさばくために、「まずは手書きの履歴書をはじく」と言っているほどです。よほど美しい文字を書ける人でない限り、手書きの履歴書が選考にプラスに働くことはないと思っていいかもしれません。

しかし、古い体質の企業の中には、いまだに手書きの履歴書にこだわるところがあるのも事実です。パソコンで作成した履歴書は「楽している」とか「やる気が見えない」という理由からです。そのような企業は、仮に入社しても精神論的な労働を求められる可能性が高いので、落ちてもがっかりせずに、採用されなくてラッキーだったと思いましょう。

では、具体的にパソコンで履歴書を作成する方法です。フォーマットはなるべく市販の履歴書にのっとって作成しましょう。インターネット上に無料でダウンロードできる履歴書のフォーマットがたくさんあるので、そちらを使えば、あとは文字を打ち込んでプリントアウトするだけです。

ただ、パソコンで作成した履歴書は簡単に複製できますが、「志望動機」の欄は企業に合わせた内容にするのをお忘れなく。そして、顔写真はデータで貼り付けるのではなく、証明写真など、きちんとプリントされたものを貼りましょう。

経歴は和暦で書いたほうがよい

→どちらでもよい

市販の履歴書などは、たいてい書き方の見本が一緒に入っています。それには経歴の年月日欄は「平成○年」といったように和暦で書かれていることが多いので、それにならって和暦で書く方も多いでしょう。しかし、必ずしも和暦で書かなければならないわけではなく、西暦でもまったく問題ありません。

重要なのはすべての応募書類の年の表記を統一させることです。仮に、履歴書を和暦で、職務経歴書は西暦で、といったように西暦と和暦を混在させて書いたら、採用担当者は経歴の突き合わせができません。もし履歴書の年を西暦で書いたならば、職務経歴書はもちろん、送付状の日付もすべて西暦で統一させましょう。

応募書類は速達で送ったほうが熱意が伝わる

→ウソ

速達で出したからといって、企業に好印象を持たれるといったことはまずありません。応募書類が入った封筒は開封後に処分してしまうので、誰が速達で応募してきたかなんて分からなくなります。書留で送った場合も同様です。

むしろ、速達や書留などは、配達員から受取人へ手渡しが基本ですので、採用担当者の手をわずらわせてしまう可能性もあります。提出期限に余裕をもって発送すれば、普通郵便で出したほうが無難かもしれません。

ただ、応募書類を送る際は、なるべく書類を折らずに入る封筒に入れて送りましょう。書類に折り目がついていると、読みにくいばかりか、とても扱いにくいからです。上記のウワサはほんの一例です。

このほかにも就職にまつわるウワサはインターネット上にあふれ、求職者を悩ませる原因にもなっています。どうしたらいいか迷ったら、まず採用担当者の身になって考えてみましょう。そうすれば、おのずとどうするべきか見えてくるはずです。がんばってください。