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それ本当に就活に役立つ資格なの?企業が考えるいらない資格とは

ズバリ!就職のために取得した資格は、必ずしも採用の結果に有利に働くとは限りません。事実、各企業が採用を実施する場合、取得した資格を重要視している企業は全体の8%程度にしか過ぎないのです。この数字だけを見ると、取得した資格が就活にいかに重要でないかを理解できるのではないでしょうか。

ただ、そこまで説明してもやっぱり就活に資格取得は絶対に必要だと、考えを変えられない学生も少なくありません。ここでは、就活に役立つ資格とは?企業が考えるいらない資格とは、一体どのようなものなのかを考えてみました。

就活に役立たない資格を知っておこう

就活に資格は絶対に必要だと考えているならば、資格取得に力を注ぐ前に、役立たない資格を知っておくことも重要です。就活の時間と努力を無駄にしないためには、企業がいらない、必要ないと思う資格を知らなければなりません。

簡単に説明すると、手軽に誰でも取得できる資格は、役立ちませんし、調理師や栄養士の資格は、IT企業に就職希望を出している方には、全く役に立ちません。また運転免許の資格をとっても、事務職を希望する方では、それが就職に有利になることもないでしょう。

先にも述べたように、ほとんどの企業で特に資格取得を重要視していないことを考えても、ただ簡単に取得できる資格をたくさん記載されても、面接官への印象をよくすることはできないでしょう。

就活生の中には、「無いよりはあったほうがいいから、とりあえず資格を取得しよう」と思っている人もいますが、そのような気持で資格取得のために貴重な時間を費やすのはやめましょう。なぜなら、簡単で多くの人が取得している資格ほど、評価されないものはありませんから。

就活に有利な資格を知っておこう

日々多くの学生から送られる履歴書に目を通し、面接している採用担当者には、どのような資格が魅力的にうつるのでしょうか。「こんな資格を持っているのか。ならばぜひ採用したい」と思わず感じてしまう資格を知っておくと、就活に有利になります。

ただ、就活に役立つ資格なんて本当に限られています。それは、誰もが気軽に取得できないであろう国家資格です。司法試験や公認会計士など、超難関といわれる試験を突破して得た資格は、例えば就職する企業で役立たないとはいえ、高く評価されることは間違いありません。

その理由は、そんなに難しい試験なのに、どうやって試験に合格したのか、どのような努力を続けたのかという部分に魅力を感じるからです。資格そのものが評価されるのではなく、そこにいたる経緯が高く評価されるのでしょう。

面接官に良い印象を与えることができる資格のレベルを知ろう

国家資格を取得している人は、それだけで面接官に高く評価されるずですが、それ以外の資格でも、プラスの印象を与えられるだけの効果はあります。ただし、ただ単に取得していればいいというわけではありません。また面接官に好印象を与えられる資格のレベルにあるからといって、それが直接内定に影響するとも限りません。

ただ、プラスの印象を与えることはできますので、どのくらいのレベルの資格を取得すれば役立つのかを把握してください。例えば、事務系や金融系の企業に就職希望している方は、簿記を就活に役立てようと資格取得に一生懸命になるでしょう。

ただし、簿記2級レベルでは、全く意味がありません。取得するならば簿記1級レベルを目指してください。それ以外にも、TOEICの場合は800点から900点以上、留学などは1年から2年以上の経験がなければ、プラス評価を引き出すことはできません。

就活のためではなく自分を成長のための資格取得にしよう

しかし、就活の面接でプラス評価させるだけ資格レベルをあげるのは、簡単ではありません。早い段階から計画的に努力しているなら問題ありませんが、就活が本格化し、やっきになって低いレベルの資格をたくさん取得しようと努力しても、意味がありません。

とりあえずの資格取得作業は、良い就活とはいえません。それでも就活生の多くが資格取得に一生懸命になるのはどうしてなのでしょうか?それは就活をサポートする各宣伝に釣られているからです。資格さえ取得すれば就活は有利に働くといった印象が強いために、少ない時間であるにもかかわらず、1つでも多くの資格取得に一生懸命になるのかもしれませんね。

当然ですが、就活に役立たない資格とはいっても、資格取得のために一生懸命になったことまでが無意味とはいいません。資格を取得するにあたって努力したことは、きっと成長させてくれるスパイスになるはずです。以上のような点を頭にいれ、就活のための資格取得ではなく、学ぶことに価値があると感じる資格取得を目指すようにしてください。