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集客の仕事を任されたら!戦略ストーリーのマクロ感が大切

人を集めるという事は本当に大変です。企画が良くても、それを多くの人に知ってもらわないといけませんし、知ってもらっても、主催元の信頼やブランディングが出来ていないといけません。そんな中で、集客だけを切り離して考えられるのでしょうか?集客を任されたら、全体のストーリーを考えましょう。

よくありがちな考え方で、「どうやったら集客出来るでしょうか?」という質問。結論から言いますと、集客だけを切り離して考えた場合には、集客は出来ません。と言いますのは、集客というのは戦略ストーリーの出口部分だからです。

入り口にマーケティングがあり、その次に広報、そして宣伝、その後に集客というプロセスを、1つの流れとして考えなければならないので、物理的な時間が必要というわけです。では、集客までのプロセスを、新ビジネスをモデルとして説明していきましょう。

マーケティング

新ビジネスをモデルとした場合に、先ず最初にしなければならない事は、マーケティング。そのビジネスの対象は誰なのかを知る事が、この後の戦略に重要な指針となります。ここで間違えると、後の流れは全て間違ってしまいます。

例えば30代の女性を対象にしているのに、高齢者がよく読む雑誌で宣伝しても、意味がありません。若い男性のビジネスマンを対象にしているのに、女性向けのダイエット雑誌に広報をしても、意味がありません。

先ずはその製品の市場を調べ、その市場が本当に求める製品であるのか、違った形の付加価値をつけることが出来ないか、他の市場で販売する事は出来ないかなど、ターゲットと製品戦略を明確にしておきましょう。

広報

マーケティングが終わったら、そのターゲットに対して広報活動を行います。例えば、その製品やサービスが若いビジネスマン向けであれば、若いビジネスマンがよく読む雑誌や新聞媒体にプレスリリースを打ったり、直接ネタを提供したりして、お金をかけずに掲載の依頼を行います。

そして、広報活動は単発にならない様に、何度も繰り返して下さい。インターネットへの広報も重要で、様々なネットの媒体への掲載を狙います。また、ソーシャルメディアでの広報も活用しましょう。

SEO対策

インターネットでの露出の場合は、様々なプレスリリースサイトや登録サイトがありますが、自社サイトのSEO対策も重要です。マーケティングがしっかりと出来ていれば、ここで検索してもらうためのキーワードも選定出来ます。

そのキーワードの出現率を上げるには、ブログやTwitter、フェイスブックやgoogleプラスの活用が効果的です。こういった投稿を何度も繰り返し、SEO対策の効果を高めて下さい。つまり、広報もSEO対策も、地道に行う必要があり、物理的な時間が必要となってくるのです。

宣伝

広報活動が軌道にのって、何十回とメディアに出る事が出来れば、あなたのビジネスも世間に知れ渡っている頃かも知れません。そこまでの段階で、次は宣伝に入ります。

広告を打ったり、フライヤーを作ってビラまきやポスティングをしたり、宣伝にも様々な工夫が必要です。なるべく低コストで効果のある宣伝方法で、あなたのターゲットに向けて発信をしましょう。

集客

ここまでして、初めて集客が可能となるのです。しかし、新規顧客ばかりでは、次のサイクルの集客が苦しくなりますから、リピーターになるように、顧客の情報はちゃんと取って、定期的に案内が送れる様にしておく必要があります。

リピート率が仮に5割だとすると、次に集める顧客は初回の半分で済みますし、同じ数だけ集める事が出来れば、売上は1.5倍になります。きっちりファンになって貰える様に、アフターフォローを欠かさずに行います。こういう場合、メールマガジンの発行も有効な手段です。

と、上記の様な流れで1つのサイクルです。これが集客までの流れと考えると、冒頭の「どうやったら集客出来るでしょうか?」の質問に、集客だけを切り離して考える事がナンセンスである事が、お分かり頂けたと思います。

もちろん、特例はあります。売っているものやビジネスモデルが、あまりにも突出して良い物で、広報も宣伝も自動的に周りがやってくれる場合もあります。結果的に直ぐに売上につながる場合もありますが、それでも凄いスピードで広報や宣伝のプロセスを踏んでいるに過ぎません。

また、突出した製品開発やアイデアが出せれば、誰も苦労しませんよね。地に足を付けながら、地道に活動をし、反省点は改善しながら良いビジネスモデルを作っていく事が、実は1番の近道なのかも知れませんね。