• RSS

失敗を乗り越えた経験は、はたして就職活動で評価してもらえるのか?

どのような業界でどのような職種についても、仕事は信用の上に成り立っています。失敗を1度もしない完璧な人間などいませんが、失敗ばかりしてしまう人には、「仕事を頼みたくない・・・」と思うのが当然とも言えるのです。

1人の社会人として信用されて仕事を任せてもらうためには、結果を出すことが大前提となります。いくら口で、自分に仕事を依頼するメリットをプレゼンしたところで、何の効果もないからです。

口でプレゼンするのではなく、結果を出し成果を見せ付けることで信頼を勝ち取るのです。それを実現するためには、仕事をする上で必要な能力を、早い時期から培う必要があるのです。

社会人になっても、人に信頼を与えるほどの実績を作るのには、相当な時間が必要となってしまいます。仕事はすべて、自分の希望どおりに行かないことのほうが多いので、どうしても実績を作るまでに遠回りをしなければいけない場面が増えてしまうのです。

学生さんは実績がないのが普通

学生さんは社会経験がないので、社会に出て信頼されるほどの実績がないのが当然です。つまり、就職活動で「実績」を武器にして自分を売り込むことは難しいということです。学生さんによっては、人がやらないような貴重な経験を学生時代にしていることもあるでしょう。

将来につながるようなアルバイト経験をしたり、ボランティアやインターンシップに参加してみたり、1人で海外旅行に行ってみたり、などなど、やろうと思えばいくらでも就職活動で武器となる経験を、学生時代に積むことができるのです。

しかし、これらの経験は就職活動では活かせるかもしれませんが、実際の仕事では信頼してもらえるほどの実績につながることはないのです。つまり、学生時代にどれだけ貴重な経験をしたところで、社会人になって仕事で信頼を得るためには、学生時代の経験は度外視して、仕事で実績をあげるしかないということです。

要するに、学生時代の経験だけで自分をプレゼンするのでは「弱い・・・足りない・・・」と感じるなら、何か別の部分で自分をアピールする必要があるということです。

責任感を持つことが肝心

学生と社会人の最も大きな違いは「責任感」です。実績をアピールするのは、社会経験がないとできませんが、責任感なら、学生でも十分にアピールすることができる項目です。就職を成功させる上で「責任感」に着目してみましょう。

なぜ、採用担当者は責任感を重視するのでしょうか?その理由は、どのような仕事でも責任感を持って最後までやり遂げてほしい!という期待を持っているからです。特に最近の新入社員は忍耐力が欠落しており、ちょっとのトラブルや障害で心が折れてしまう人が多いのです。

どんなに優秀な成績で入社した人でも、メンタルが弱いと仕事はうまくいかないということです。超優秀な社員で、過去にも未来にも失敗は1度もしないというなら問題ないですが、そのような社員は1人もいないのです。どんなに優秀な社員でも、仕事をしていく中で、失敗を何度も経験するのです。

肝心なのは、失敗をした後の対処と考え方です。失敗後の対処や考え方が間違っていると、また、同じような失敗を繰り返してしまうのです。そんなことでは、顧客からの信用どころか、上司や会社の仲間からの信用も手にすることができないのです。

失敗を繰り返さないためには?

失敗を繰り返さないためには、なぜ失敗したのか徹底的に分析することです。失敗の原因が分からないと、対策をうつこともできないからです。次に考え方です。「失敗は誰だってするし気楽にやろう!」というポジティブな考えも悪いことではありませんが、失敗した事実から逃げてしまえば自分を成長させることはできません。

恐らく、また同じようなミスを犯してしまうことでしょう。失敗した事実を軽視せずに「2度と同じ失敗をしない!」という強い気持ちを持つことです。失敗したことに対して「悔しい!」という思いを抱かないと、社会人としては成長できないのです。

「次があるさ!」が通用するのは学生時代までです。致命的な失敗をすることで、次の仕事がもらえなくなり、1人の問題ではなく会社全体に被害が及ぶという可能性もあるのです。つまり、1つ1つの仕事における信用を失うことは、会社の仲間にも会社全体にも悪い影響を与えてしまうということです。

就職してからではなく、就職活動をしている時から、社会人としての「責任感」を意識して、何事も人の責任にせず、自分の判断ですべての責任を自分が背負うという考え方を持つことが大切です。