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英語くらい話せないと、ってホント?シゴトでエイゴの必要性

ビジネスのグローバル化が叫ばれて久しい中、社内公用語を英語にする企業なんてのも現れました。

現代ではビジネスで成功するには、とにかく英語が重要であると考えられています。

知り合いの主婦の方と話していても、「子供に英語くらいは…」なんてセリフが当たり前のように聞こえてきますし、子供に英語を学ばせている方も多いようです。

では実際どの程度の英語ができればいいのでしょうか?

英語力次第で就職・出世・転職が決まる?!

企業側とすれば、もちろん英語ができる人とできない人がいれば、できる人をとりたいですよね。企業によっては、採用条件にTOEIC900点以上なんて条件をあげるところもあるとかないとか。

TOEIC900点以上と言うと、学生時代ちょっと英語が得意でした…と言う人でもなかなか届かないレベルですが、クライアントが基本的に海外の企業のような場合には、それくらいできないといけないのでしょうか。社内で英語のテストを実施して、それが出世のためのポイントになるという企業もあります。英語がそれだけ重要だと考えられていることは間違いないようです。

英語力なんて必要ない?

現在学生の方々が、英語ができなければ就職できない企業を目指すのであれば、それはもうひたすら勉強するしかありません。中にはTOEICでいい点をとることに特化した英語学校なんてのもあるようですから、そういうところに通うのもいいかもしれませんね。

では既にビジネスマンとして社会で活躍している方々にとって、実際英語はどれほど必要なのでしょうか?私の知り合いを見てみると、確かに中国や東南アジア、アメリカなど海外に出張に行かされたりする人も何人かいます。しかし、それらの方々が、英語が堪能かと言うと、そうでもありません。もちろんできないよりはできた方がいいのでしょうが、語学ができなくとも、案外何とかなっているというのも現状のようです。

知り合いの英語の教師と話をした時に、意外な事を言われたことがあります。それは「英語なんて、別に覚えなくても何とかなるよ」と言う意見でした。英語の教師から出るセリフとは思えず、驚いたのを覚えています。

なぜ英語ができなくてもいいか?文字通りそれは英語が話せなくても何とかなるという意味であり、覚える必要がないというわけではないそうです。どうしても英語圏の人とコミュニケーションがとりたければ、通訳を介する方法もあるし、最近では携帯電話で外国語に翻訳してくれる機能もあります。

端末やアプリの機能は今後も上がるので、そのうちどんな国の人とも携帯一つでコミュニケーションがとれるようになる可能性もあります。そう言う理由から、ビジネス上でよほど専門的な会話をするような人以外は、「覚える必要がない」と言うことなのだそうです。

そして、英語を話さなければならなくなった時に必要なのは、英語を話せる能力よりも、自分の考えを相手に伝える能力だと言うのです。(そもそも英語ができなければ、考えを伝えられないのは事実ですが。)

普段たくさんの学生を相手にしていると、自分の考えをきちんと伝えられない人が少なくないと感じるそうです。確かに、せっかく語学が堪能でも、自分の考えを言えないようでは意味がありませんね。

恥ずかしがり屋の日本人

英語が得意な学生にネイティブの方と話す機会を作っても、なかなか話が進まない。それは「自分の発音が正しいだろうか?」とか、「間違えたらどうしよう」と、よけいなことを考えてしまうからだそうです。

しかし、実は発音にこだわる傾向は日本人の特徴のようです。島国で外国人居住率も極端に低い日本では、みんな均一な発音・アクセントで日本語を話しているため、外国語でもネイティブレベルの発音を目指してしまうのでしょう。

よく考えてみてください。日本に来ている外国人が、カタコトの日本語を話していてどう思いますか?「なんだ、日本語も話せないのか」とは思いませんよね。そうです。外国人も、我々がネイティブのような外国語を話すことなど、期待していないのです。

それはビジネスでも同じで、もちろん英語がうまければそれに越したことはありませんが、それより重要なのは、ビジネスパートナーとしてどれだけ戦力になるかということであり、そのために相手がどう考えているのかを知りたがっているのです。

グローバル化を目指して英語を学ぶことは重要です。しかし、英語ができることが、海外のパートナーといい仕事ができることには、かならずしもなりません。日本人にとっての美徳とも言える、遠慮であるとか相手を立てるという考えは、海外のパートナーとビジネスをする時には、無用の場合も多いのです。英語を学ぶと同時に、自分の意見を臆することなく話せる勇気を持つこと、その『勇気』こそがビジネスでの最大の武器かもしれません。