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もう夢じゃなくて現実!宇宙ビジネスはここまで来ていた!

みなさんは宇宙ビジネスなんて考えたことありますか?普通はあんまり考えませんよね。

確かに個人でロケットを打ち上げるなんてことはまず不可能ですし。しかし、それでもいま宇宙が熱いんです!

あのNASAが民間の宇宙計画を支援

宇宙と言えば米航空宇宙局(NASA)ですよね。これまで世界の宇宙探索をリードしてきたNASAが、近年民間の宇宙計画を支援してるってご存知でしたか?なぜかと言うと、その方が大幅なコスト削減が可能だからです。しかもそれだけじゃなく、性能向上や開発期間短縮も期待できるのだとか。まさにいいことづくめです。

無人月面探査機の開発レース

そんな流れを後押しするような国際レースが開催されています。米Xプライズ財団の主催でグーグルもスポンサーになっている無人月面探査の国際レース「グーグル・ルナーXプライズ」です。

このレースのミッションは2015年末までに月面の様子をハイビジョンカメラで移動撮影し、地球に送信しようというもの。なんと優勝賞金が2000万ドル(約20億円)と言うからすごい!

ただし、賞金が大きいということは、そのミッションの難易度が高いということを表しています。無人月面探査車で撮影するには、探査車を月面に運び、軟着陸させなければなりません。つまり移動手段のロケットと、軟着陸ランダーも必要なのです。

うーむ、賞金の額を聞いて参加しようと思っても、これじゃ無理…と大半の人はあきらめてしまうでしょう。しかし、あきらめずに参加をめざす日本のベンチャー企業があるのです。

ベンチャーで目指せ20億!

このレースに日本から参加しているのがチーム「ハクト」です。ハクトとは白兎、すなわち白いウサギです。日本らしいすてきなチーム名ですね。このチーム・ハクト、メンバーは宇宙の専門家だけじゃなく、アーティストやデザイナー、ソフト開発者、経営コンサルタント、弁護士などが集まっています。

もちろん大学の教授も参加しているので、まったくの素人ばかりではありません。とはいえ、とにかく月面に無人月面探査車を走らせようっていうんですから、そんなメンバーで大丈夫なのか?ってちょっと思ってしまいますよね。

無人月面探査車の開発だけならともかく、運んで下ろすとなると、技術的にはもちろんのこと資金もそうとう必要でしょう。ではハクトはどうやって無人月面探査車を月まで運ぶのでしょう?なんと、運んで下ろすためのロケットとランダーは、誰かに相乗りさせてもらおうという作戦だそうです。つまりは、ハクトは無人月面探査車の開発に資金を集中できるのです。

え?そんなのずるいですって?いえいえ、私はとても賢いと思います。こんな考え、民間のベンチャーでもない限り思いつきません。この柔軟な思考がハクトの凄い所です。プロトタイプの開発を終えたハクトの無人月面探査車は、現在テスト走行の真っ最中。もし優勝できなくとも、これらの経験により得られた技術は、必ずや次の時代の宇宙探査に役立つことでしょう。

宇宙望遠鏡で宇宙を観察

米国のPlanetary Resourcesは、なんと一般人でも利用できる宇宙望遠鏡「ARKYD」を開発しました。このARKYD、高度300~450マイルを秒速5マイルで周回する予定です。目標金額100万ドルで出資者を募集し(現在募集は終了)、現在実現に向けてプロジェクトが進行中ですが、この宇宙望遠鏡、とてもユニークな機能があります。

外部にディスプレイとカメラ付アームがあり、そのディスプレイに写真を表示させて撮影することができるのです。それが何?って思いますよね。なんと支援者の出資額に応じたサービスが受けられるのです。

出資額が10ドルならARKYD コミュニティに参加して、望遠鏡の使い方に関する意見を述べたりできますし、25ドルならば、ディスプレイに自分の写真を表示して広大な宇宙を背景に自分撮りを行うことができます。そして、200ドル出資すれば、自分で好きな方向に望遠鏡を向けて撮影する権利が得られ、2,500ドルだとビデオ版自分撮りが可能。どうです?ワクワクしませんか!

JAXAもこれまでより安価、少人数、短期間で打ち上げ可能な、新型の固形燃料ロケット「イプシロン」の打ち上げを行いました。このロケットならば、これまでより格段に安く人工衛星を打ち上げることが可能になり、今後は民間の企業、あるいは個人でも人工衛星の打ち上げが可能になるのではないかと言う話もあります。あなたの企業でも、何か夢のある人工衛星を打ち上げて、新しいサービスを始めてみませんか