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指導者として嫌われるのと人として嫌われるのは違う?

職場ではいろいろな人が働いているかと思います。大きな会社、中小企業、個人経営…と業態はいろいろでしょうが、しかし、本当に一人で経営している会社は少ないかと思います。

数人から数百人、数千人と規模は違うでしょうが、部下がいて、上司がいて、さらに上の役職がいて…。会社には、いろいろな役割を担う人々が存在していることでしょう。

上司は嫌われるポジション

部下である一番下の立場から、成果をあげて徐々に上にあがっていくというパターン、ハンティングされてきて最初から上司…というパターン、役員が身内にいるということで苦労しないで上のポジションに立てる…というパターンといろいろあるでしょう。

そもそも、上司というのは、嫌われるのが前提でしょう。現状はどうですか?上司というのは、会社の事を考え、経営、成長を考え、部下に上から目線で指示を出す立場なわけです。ですから、当然、嫌がられますよね。

時には強く否定され、批判されることもあるでしょう。それを覚悟して、指導していくわけですから、強い気持ちの持ち主ではないとなかなかやっていけないでしょう。指導者として嫌われたとしても、しっかりした理念、精神を部下がわかってくれ、伝わるのなら部下はついてきてくれるでしょう。

上司に必要な4つの事

1.厳しい指導、教育だとしてもそれを受ける部下に意味がわかる。

2.厳しい指導でも成果がある。

3.成果があったとき、または、指示した仕事をきちんとこなせた時、はっきりとわかるように褒める。

4.成果があったとき、または、会社の望むような仕事をできた結果、報酬がある。

以上のような事が、本来上司に必要な事だと思います。

…だからといって部下が望む上司像とは限りません。例えば、「厳しい」といった時点で、嫌がる人もいるでしょう。厳しくされ、嫌な思いをすればきっと辞める人もいるはずです。

これが、全員そうなら、全員が嫌な思いをすれば、辞める人が後を絶たないでしょうし、上司がいなければ羽目を外す人もどんどん多くなってしまうでしょう。しかし、上司の意図がわかってくれれば、厳しさの理由が伝われば、部下はついてきてくれるはずです。

信頼関係を築くことで成長する

会社の為に、厳しくする、きつく指導するということはあるかもしれませんが、きちんとそのフォローをしないと、人が人を教育するという事の成功にはならないはずです。いくら人生経験が豊富でも、いくら仕事の経験が長くても、一個人、人と人との関係はやはり信頼し合わないとなりたたないのではないでしょうか?

上の4つの事が出来れば当然信頼関係は生まれてくるでしょう。指導者として嫌われても、人間の本質を嫌われなければ、きっと部下はついてきてくれるはずです。上司として、その意思を部下に伝えるのも仕事のうちでしょう。

会社の繁栄は、会社で働く人々のやる気を掻き立て、効率の良い仕事をさせるという事から始まるのではないでしょうか?そして、そうしていくことで、上司という立場の人々も会社で働く人間として世の中で生きる一人の人間として、さらなる成長を遂げるのではないでしょうか?