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雇用はまだ冬・・・40代で再就職活動の厳しさ実感

2013年秋、再就職状況

アベノミクス効果かどうかはともかく、いろんな物の値段が上がりまじめました。給料も上がれば問題ないのですが、多くの企業ではそう簡単にはいきません。

消費税が増税されることが決まり、不動産関係なんかは活況らしいですが、個人的には全く景気のいい話なんてありません。その駆け込み需要も増税後は反動が来るのは目に見えているし、なんだか嫌な雰囲気に感じるのは私だけでしょうか…

そんな中、友人が三人就職活動中です。年齢は全員40代前半。それぞれ様々な理由で今年の春までいた職場を離脱し、ハローワークに通っています。首都圏が一人に、地方が二人です。さて、2013年秋、40代の再就職状況と言うのはどんな状況なのでしょうか?

とりあえず資格を取ってみた

地方で就職活動中のAさん、春まではサービス業で働いていました。仕事を辞めた後はとりあえず充電期間と言うことで、車で全国を回ったそうです。工程の大半は車で移動と言う忙しいスケジュールだったようですが、おかげで広く浅くいろんなところを見てきたとか。

そして充電終了後、地元のハローワークに通いました。地元は観光地なので、これまでの職歴を生かせる仕事がすぐ見つかるかと思ったのですが、なかなかそうもいかないようです。とりあえずフォークリフトの資格を取ってみたりもしたそうですが、やはり地方は仕事もそれほど多くないのでしょうか。半年たった今でも仕事は決まっていません。

とにかく年齢がネック

首都圏で就職活動中のBさん、春まで食品関係の仕事をしていました。食品関係の資格を持っているので、すぐに就職先が見つかるのではと思ったのですが、世の中そう甘くはないようです。何社かの面接を受けたのですが、とにかく年齢がネックだそうで、どこに行ってもまず「年齢が…」と言う話になるようです。資格を持っていれば即就職、というわけではないようです。

即戦力というキーワード

最後は地方で就職活動中のCさん。雑誌関係の会社に勤めた後、フリーで数年雑誌の編集やライターの仕事をこなしていた方です。春までは首都圏で働いていました。実家のある地方に帰ってからも、経験を活かして編集やライターの仕事を探しているそうですが、半年たった今もまだ仕事は決まっていません。

地方での雑誌関係の仕事自体が少ないということもありますが、面接にこぎつけた会社で言われたのが「即戦力」という言葉。これまでの経験とぴったり同じ内容の仕事の募集ではなかったために、即戦力になるのか疑問視されたそうです。

募集内容の空気を読む

求人を見ると、「年齢不問、未経験可」と言うような内容をよく見かけます。「丁寧に指導しますので、未経験でもぜひ!」と言うような文言に、思わず「これなら自分でも」と期待してしまう内容です。

しかし実際には、年齢や経験で落とされてしまうことが多いようです。なぜなら求人をする際に、「年齢制限」や「男女差別」をしてはいけないというルールがあるからそう書いてあるだけで、実際には年齢も経験も最重要事項だからです。

だからさりげなくその辺をにおわすために、「若い人ががんばっています!」とかいうキャッチコピーを載せてみたり、ほとんどが女性しかいない写真を載せることで、女性を募集しているとアピールしたりするのです。

やはり厳しい40代の再就職

違う自治体で、違う職種についていた40代3人の就職活動、やはりなかなか難しい状況が続いています。今後の経済の動向で好転してくれればいいですが。おそらくこれが30代だったとしても、劇的にいい状況であるとは思われません。もちろん、それまで働いていた業種によっては、引く手あまた…なんてこともあるのかもしれませんが、それはレアなケースでしょう。

つまりあなたが現在企業で働いて退職を考えているのでしたら、次の仕事のめどがついてから辞めた方がよさそうです。当たり前と言えば当たり前ですが、その次の仕事もなかなか決まらなくて、我慢できずに先に辞めてしまう方もいるでしょう。

「自分の会社がブラック企業だから」、「親の面倒を見るために実家に帰るから」等々、辞める理由は人それぞれですので、次の就職先が決まらなくても辞めざるを得ない人もいるでしょう。それは仕方ないことですが、とにかく再就職の道は険しい状況であるということは覚悟しておいてください。

そしてBさんがこんなことを言っていました。「このまま就職できなければ、自分で起業するしかないかもなぁ」そうです。もしかしたら、就職先が決まらないという事実が、かえってあなたを大きな成功に導くのかもしれません。ピンチな状況こそ、チャンスである可能性もあるのです。