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今更人には聞けない、流行りの言葉「ライフワークバランス」って何?

あなたは「ライフワークバランス(LWB)」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

これは最近のトレンドワードで、ライフ(生活)とワーク(仕事)のバランスを取ることで、より実りのある人生を作っていこうというものなのだそうです。

ライフワークバランスの背景

一説によると、フルタイムでの労働者は人生の三分の一を会社で過ごすのだそうです。そのため、今までは会社のために人生をささげるような「モーレツ社員」が良い社員として扱われてきました。

しかし世の中が変わり、人生における会社の意義も変わってくると、必ずしも会社のために生きることがもてはやされなくなってきました。会社にどれだけ人生をささげられるかよりも、会社以外の部分で生きがいを感じることを大切にしていくことが重要になってきたのです。

ライフワークバランスは、「プライベートを優先する」ということではない

このように説明すると、ライフワークバランスとは、まるで仕事よりもプライベートを優先することがいいことであるかのように勘違いされがちです。しかし本質は「ライフとワークのバランスを取ること」であり、ライフに偏ってもワークに偏っても、それは正しい姿とは言えないのです。状況によってはがむしゃらにワークを頑張ることも必要です。しかしそうした後は、どこかでバランスを取ってライフを大切にする、それがライフワークバランスの考え方です。

ライフワークバランスに伴うしくみ

企業は社員のライフワークバランスを重視するという活動の一環として、従来のものに加え、さまざまな仕組みを用意しています。例えば従来からあった育児休暇の期間を拡大したり、男性でも取得しやすくする工夫をしたりということが挙げられます。

また、まとまった休暇を取得できるよう、勤続年数ごとに長期休暇の取得を推奨するプログラムを実施したり、有給消化率に対して奨励金を与えたりする企業もあります。休んでお金がもらえるというのは、従来とは逆の発想ですね。

終わりに……ライフワークバランスを自分のこととして考える

このように企業はライフワークバランスを導入して社員の気力と人生の充実を図っていますが、実際にはワークに偏りがちで、ライフがないがしろになっている人の多い企業ほど、制度が形骸化してしまう傾向にあります。

それだけの仕事があるのか、あるいは会社の風土がそうさせているのかまでは分かりませんが、人間らしい人生を生きるためにも、形骸化させずに、一人一人がライフとワークのバランスについて考え、自分の人生をよりよくするためにはどうしたらいいかを真剣に考える必要があります。