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自己PR・志望動機で自己分析を先にやってはいけない理由!

相手の立場になって考える

就職相談で多い相談が志望動機・自己PRで何を書いたらいいのか、どう書いたらいいのか分からないという相談です。「自分の良さが分からない」とか「自分の長所が分からないので、書きようがないんです」って相談されます。

そういう場合は少し視点を変えるといいかもしれません。確かに自分のことなんてよく分かりません。そこでアセスメントツールを使い自己分析を始めるのですが、そこは少し置いといて、相手の立場、つまり企業側、会社側の視点になって考えてみましょう。

この会社の求めてるのって何だろう?

この企業はどんな人が欲しいんだろう?

意外とこの視点で就職活動する人はほとんどいないんです。自分のやりたいことや価値観に合わせて、自分に適正があるかどうかということばかりにフォーカスしちゃってる人が多いのです。

そもそも会社も企業も、人材採用には必死です。なんせ会社の未来・将来がかかっているのですから。大量生産で人が不足しているような状況ではないのです。採用にはかなり慎重なはずです。少しでもいい人材を採用したいと思っているのではないでしょうか?

例えばですが、ものすごいたくさんの荷物を背中、両手に抱えて大変な思いをしてる人がいるとしましょう。この人も「誰か手伝ってくれる人いないかな~」って思っています。そこで「その荷物持ちますよ」と手を差し伸べてあげたら、この人は喜びます。

これが企業と人がマッチングしたといいます。かなり極端な例ですが、あえて分かりやすく言うとそんな感じです。相手の求めているものを予想して、求めているであろうことを差し出す。まず相手の求めているものを予測する、予想するのです。

それから自己分析を行い、過去のキャリアから自分の中から差し出せるものがあるかどうかを検索するのです。『与える方が先』ということです。自分の持っているもので与えることのできることは何かを、真剣に考えるのです。これを志望動機・自己PRに書くのです。

真剣に相手のことを考えると、書けることって意外とすんなり出てくるのですよ。本当にこの会社に喜ばれることをしたい、本当にこの会社に貢献したいって真剣に考えると、不思議なもので言葉って出てくるんです。

だから何を書いたらいいか分からないってことはありません。もし出てこないのであれば、それが本音だと思えばいい。ああそうか、私は本当はこの会社に興味がないんだって。

就職活動は数打ちゃ当たるというのは嘘です。もちろん100%はありませんが、そこまで真剣に会社のことを考えていれば、それが伝わらないということはありません。必然的に採用率も上がります。

どこまで相手のことを思いやれるか?

どこまで相手のことを深堀して考えられるか?

就職活動は人間関係とまったく同じです。だからいい人柄、魅力ある人がすぐ採用されるのです。そういう視点で求人情報を見るとまた違って見えます。これまで自分本位の考え方で見ていたのが、相手の視点に立つと仕事選びの幅が広がります。条件に惑わされることが少なくなります。

この人の求めてるのは何だろう?

この会社の求めているのは何だろう?

そういう思考のクセをつけるのです。最初のうちは的外れなこともあるかもしれません。でも日々そうしていると、的が何であるか精度が上がってきます。そしてその的をしっかり狙うのです。闇雲にやってラッキーパンチを狙うのではなく、意図して当てるんです。

就職活動はゲームです。楽しむのです。もしかすると真剣な人にとって、必死な人にとってそう言うと失礼かもしれませんが、仕事を必死でやる人間と、仕事を心から楽しむ人間だったらどっちを採用したいですか?

高度経済成長時代には必死でやることが求められていました。今はどうでしょうか?今どんな人材が求められているのだろうか?大枠の質問として、そこも1度、よく考えるといいかもしれません。これが相手の立場に立つということです。

過去に就職相談の時に、視点を変えてもらったら、「そんなこと考えたことがない」と言う33歳の男性の方がいました。相談時には10社連続不採用が続いており、かなりメンタルダウンしてました。そこでその視点で真剣に考えて次にトライしたら、正社員で採用されました。

その男性が「相手のためを思ってやるのって、凄い頭を使うのですね」っておっしゃってました。そうです。相手のことを思って書くと、物凄く頭を使います。それがいいんです。素晴らしい努力と思います。前置きが長くなりました。ポイントは2点です。

1.相手が求めているのは何か?

2.自分に何ができるか?

2.に続けて書くものとして、なぜ自分にそれができるのか?そうすると更に更にいい志望動機・自己PRができます。この視点で考えるトレーニング今から始めておくと、間違いなく力がつきますよ。