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就活で第二志望の内定が出たら~第一志望に固執してはいけない理由

「できることなら第一志望にこだわりたい!妥協はしたくない!」というのが本音だと思います。就職は人生に多大な影響を与える最大のイベントと言っても過言ではないからです。もしかしたら、第二志望、第三志望に妥協したことが、一生の後悔につながるかもしれない・・・と思ってしまうと、「本当に妥協していいのかなぁ・・・」と迷ってしまいます。

しかし、第二志望、第三志望の内定はいつまでも待ってくれません。みなさんなら、どのような決断を下しますか?第一志望じゃなくても、就職活動を終わらせて安心したいか?それとも、第一志望にこだわって内定を辞退するか?非常に悩みどころだと思います。この重大な選択をする上で2つの考え方があると思います。

1つ目の考え方は、もしかしたら第二志望や第三志望の会社のほうが自分の理想や目的を実現できるかもしれない!これが運命なのかもしれない!とポジティブに考えるケースです。2つ目の考え方は、第一志望を諦めるということは、就職活動から逃げることかもしれない。ここで諦めて逃げたら一生後悔するかもしれない・・・と考えるケースです。

どちらの考えが正しいかは、キャリアコンサルタントでも人事部担当者でも分かりません。なぜなら、働いてみないとその答えは見つからないからです。ただ、1つだけ言えることは、後悔する人は、どのような選択をしても後悔するし、後悔しないでポジティブに考える人は、どのような選択をしてもポジティブに頑張れるということです。「選択を誤って後悔したくない・・・」という気持ちよりも「どんな選択をしても自分を信じて、自分が選んだ道で頑張ろう!」と思う強い意志を持つことが大切です。

肝心なのは就職してから!

多くの学生は、就職活動を進めていく中で、だんだんと「内定をもらうことが最終目的」になってしまいます。しかし、内定をもらうことだけを目的にしてしまうと、判断を誤ってしまい就職後に後悔することとなります。「肝心なのは就職してから仕事を続けること」という認識をしっかりと持ちましょう。

自分は本当にこの就職先で長く働き続けることができるのか?真剣に考えた上で決断することが大切です。内定がもらえたからという気持ちだけで就職してしまうと、デメリットや辛い部分が見えただけで、すぐに心が折れて逃げ出したくなってしまうのです。

新卒で入社して、すぐに退職してしまうと、職歴もマイナスばかりになってしまうので、新卒で入社した会社よりも良い会社に転職することは、まず諦めたほうが良いでしょう。待遇も仕事内容も最悪な会社に転職してしまえば、人生が思わぬ方向に進んでしまうかもしれません。そんなことにならないためにも、十分に時間をかけて誤った判断をしないように気をつけるべきなのです。

妥協と切り捨ての判断は難しい!?

第一志望にこだわりを持って他は切り捨てるか?妥協して第二志望、第三志望でも受け入れるか?難しい判断になると思います。私は、第一志望にこだわり続けて就職浪人するよりも、第二志望や第三志望でも快く受け入れてくれる会社で、社会経験を積んだほうが100倍マシだと思います。

どんなにもっともらしい理由をつけても、学生でもない社会人でもない無職の期間を作らないに越したことはないのです。第一志望にこだわりを持って就職浪人した人と、第二志望や第三志望を受け入れて、1年も2年も早く社会に出た人とでは、かなりの差がついてしまうのです。

就職は働いてみないと分からないことがほとんどです。第一志望の会社に就職できたからといって、必ずしも働いてみてよかった!と思えるわけではないのです。むしろ、その逆のほうが多いのです。期待している分、辛い部分やデメリットの部分があると、モチベーションが下がってしまうのです。

第二志望でも第三志望でも同じことは起こりますが、とにかく大切なのは、自分の意志で決断することです。最終決断を下す時は、本当に後悔しないか?何があっても頑張りぬけるか?と自分に問いかけてみましょう。ここには、相当な時間をかけましょう。それで出した答えは絶対に曲げずに従いましょう。

そして、就職したら必死になって精一杯働いてみましょう。つまらなくても期待はずれでも、与えられた仕事を必死になってこなしていくのです。地道に社会経験を積むことができれば、その先に自分のやりたい仕事をするという選択肢が待っているのです。そこまで到達する前に退職してしまえば、自分の人生も仕事も自由に選択する権利を失ってしまうのです。