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それって正しいですか?社会で気をつけるべき敬語マナー

日本語は、世界でもかなり難しい言語であるとされています。外国人の方だけでなく、私達自身も困惑することがよくあります。

特に、多くの人々が「敬語」の使い方に対して自信が持てないそうです。では、上手に使うためのポイントをまとめてみましょう。

敬語にはややこしいことに、謙譲語や尊敬語、丁寧語と種類も様々ですね。「この言葉が尊敬で・・・この言葉は丁寧で・・・」などと考えていては、会話がスムーズにいきません。

この際、こんな堅苦しい言葉は忘れてしまいましょう。ずばり、敬語を話す時に重要なのは、話す相手の立場と、その場所なのです。

自分の上司や、営業先の人に対しては、相手を立てる敬語を使う必要があります。「申し上げる」「ご~する」「いただく」などを使用しましょう。

くわえて、話す場所がプレゼンや式典などの場合は、改まった敬語も使う必要があります。「いたします」「申します」といった言葉も使えるようになりましょう。

たとえば、目上の人が式典に参加しているようであれば、「今から説明します」ではいけませんよね。「ただ今より、ご説明します」も、ちょっと惜しいです。

場にふさわしくありません。ということで正解は、「ただ今より、ご説明いたします」ですね。

また、親しくなった目上の人と飲み会を開く場合は、改まった場所ではないので、少しくらいくだけた敬語を使ってもいいでしょう。

更に、改まる敬語は立てる必要のない人に対しても使うことができます。目上の人に、自分の部下について話す時は「部下にはそのように申しました」でOK。ここで、「申し上げました」を使うと部下を立ててしまうことになりますからNGです。

立てる、改まる、の違いが分かれば、かなり円滑に話すことができます。では、よりよくするためにはどうすればいいのでしょうか。

ビジネスの場では、社外の人に自分の上司について話すことも多いですね。その時立てるべきなのは、外部の人間ということになるわけです。たとえ社長と共にいようとも、「社長が申しておりました」が正しいのです。

では、社内の人間同士ならどうすればいいでしょうか。これは「社長がおっしゃっていました」が正解です。関係は対等なので、社長に配慮できればいいのです。

基本的に、社内の人間には敬語は使いません。「○○部長」などは厳禁です。ついうっかりやってしまいがちなので、気をつけましょう。

そういえば、何かをお願いする場合は、疑問形を使うことをおすすめします。相手に決定権をゆだねることが大切なのです。

休みをもらいたいときは、「休みをいただいてもいいですか?」や、立てる相手によって、もしくは困難なお願いには「休みを取らせていただいてもよろしいでしょうか?」ともっと丁寧な言い方にしましょう。

ここで「休ませていただきます」だなんて、二度と休みがもらえない、なんてことにもなりますよ。

他にも、感謝の気持ちを表したい時は「くださる」や「いただく」といった言葉をプラスするといいでしょう(お答えくださった、お話しいただいた、など)。

敬語は本当に難しいですね。丁寧な言葉にしようとしたら、いつのまにか二重敬語になっていたりなんてことも、たくさんあります。

やはり、苦手だからといって使わずにいるから、よけいに自信がなくなるのでしょう。間違えた時は素直に謝ればいいのです。

もういっそ、自分は敬語が苦手だということを、暴露してしまってもいいかもしれませんね。開き直るのでなく、相手に甘えつつ、教えてもらう姿勢でのぞめば、失礼にあたることもないでしょう。

一生の恥よりも、いっときの恥です。自分から積極的に敬語を使えるように、確実にマスターすることが大事なのではないでしょうか。